見出し画像

台風19号【東京】狛江市避難所満杯で入れず(10月23日 Nスタ)

画像1

これは台風19号が上陸した10月12日の夕方に東京・狛江市で撮影された写真。市民たちが避難しているのは、狛江市議会の本会議場です。

画像2

避難所に入れない人たちのために、急遽、開放されたといいます。

なぜこんな事態に陥ってしまったのでしょうか?


狛江市は午後4時半に避難勧告を出す前の午前中から、市内4か所に「自主避難所」を開設していました。

ところが・・・

画像3

複数の避難所について満員となったためこれ以上、受け入れられないと広報したのです。

最も多くの市民が避難した狛江第二中学校には、最大およそ1000人が身を寄せました。

画像5

画像6

画像7

画像8


避難所に入ることが出来なかった市民もいたといいます。


これについて狛江市は・・・

画像8

画像9

避難勧告を出す前に、早くから開設されていた避難所に人が集中してしまったというのです。

一方で、避難勧告を出した後に開設された避難所には余裕があるところもあったといいます。 

画像10


問題はほかにもあります。

多摩川の流域にある狛江市では、多摩川が氾濫した場合、多くの地域が浸水する想定になっています。

画像11

狛江市では今後、市外への避難を呼びかける「広域避難」や民間の立体駐車場などを緊急避難所として利用することなども検討していきたいとしています。

品田記者

取材後記
TBS社会部 品田亮太 記者

強い雨と風、足下にはあふれた水。鳴り続ける警戒メール。その中でたどり着いた避難所に入ることができない。思いや感想を話してくださいました。どれほど怖い思いをされただろうと考えてしまいます。
今回取材した狛江市も、広域避難や避難所増などの対応を行う方針ですが、同じ規模もしくはそれ以上の台風が来る可能性を考えると、急ピッチで作業を進めなければなりません。
そして自治体が取った対策の「想定」を上回った場合、私たちはどうすればいいのか。
「想定外」は無くすことが出来ない。でも、「想定外」を少しでも小さくするために、私たち一人一人が考えなければならないと強く感じましたし、考える要素をこれからも放送として出し続けなければならないと思っています。


【放送されたVTRはこちら】