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政治を「エンターテイン」する ポリポリCEO 伊藤和真さん ~後編~

19歳のB-boy CEO、伊藤和真さん。後編は、これからの経営ビジョンからプライベートまで、全部聞いちゃいます。

ミイナ:PoliPoliの会社の給料の決め方がユニークということなんですけど

伊藤:プレゼンして決めたりとか・・・僕らはお金のために別にやっていないし、僕が一番偉いわけではないので、毎月プレゼンして・・・組織とかって一番透明性が大事だと思っているんですよ。あいつは全然やってないのに給料もらってる、そういうのがケンカの元になんで透明性を出すために、僕はこんだけやったから給料はこんくらいにしようみたいなとか。

ミイナ:毎月フレキシブルなんですね

伊藤:そうですね。自由にやれるんで、スタートアップは・・・そういうのはいいですね。だから組織はいいですね。いま彼女がいるんですけど、彼女とかもやっぱり・・・会社組織で培ったノウハウを彼女のほうで試してみて・・・

ミイナ:実験台にされてるじゃないですか!!!(笑)

伊藤:いや、してないしてない(笑)お互い幸福だったらいい

ミイナ:人間関係のベースは一緒だからってこと?

伊藤:そうですね。透明性はすごく大事だと思ってるんで、隠さないような・・・例えばお互いの嫌なところと良いところとか、毎月言い合って、改善レベル10とかで、10分の何とかで・・・(満足度や課題を見える化)

ミイナ:組織マネジメントのノウハウをプライベートにも活かす・・・「あなたの今月の良い彼氏レベルは5!」とか?

伊藤:あ、そんな感じ。それすごいうれしいですね。それをやっぱり言う時間とかを設けるのが大事なんで。カップルでやったやつを、また逆に会社でやって、すごくうまくいったやつとかもいるんで、すごくいいですね。それに付き合ってくれる彼女が一番ありがたいんですけど・・・これを後輩とかに言うと「サイコパスですね」ってすごく言われるんですけど、別にうまく行ったらいいじゃん・・・って思うんですけどね。お互いの認識の不一致がケンカの元なので、それをすべて潰す。

ミイナ:クリアに

伊藤:そうですね

ミイナ:透明に・・・

伊藤:だから「グーグルカレンダー」で予定管理してるんですけど、(彼女と予定を)全て共有してます。全て共有して。結構起業家とかって、まあまあ時間がなかったりするんで、「じゃあここで電話しよう」・・・ってなったら予定を押さえてもらって電話するとか

ミイナ:この時間、デートできるでしょ?・・・みたいな

伊藤:そうそう。それでこの日時に行こう・・・みたいな。会社の人に見られるっていうのはありますけど(苦笑)・・・「誕生日祝え」みたいな。それを見られて「今日誕生日らしいね・・・おめでとうございますって言っておいてください」みたいな

ミイナ:楽しそう。ワイワイやって、良いサービスも作ってるっていうのが、なんかうらやましいですね

伊藤:そうですね。やっぱり楽しいですよね。みんなで組織としてやるの。やっぱり組織だと掛け算になっていくんで、自分の力とかがそうなっていけたら。足し算じゃだめなんで。掛け算していっていいものを作るって言うのはすごく大事。すごく楽しいですね。そういう組織設計とかするのは僕の役目だったりすので

ミイナ:19歳の伊藤さんの口から「足し算じゃダメなんで、掛け算で」って・・・いうのを聞いて私も本当にそうだなっていうか・・・ありがとうございます!

伊藤:いやいやいや・・・(笑)

*****Dooo!*****

ミイナ:ちなみにPoliPoliで目指すビジョンとか今後のイメージって、どういう感じなんですか?

伊藤:3、4年後とかの政治のスタンダードを作りたいなと思っていて

ミイナ:3、4年後なんですね!

伊藤:そうですね。何か困ったらポリポリ開いて政治行政にアクセスするツールになれたらいいと思っていて、それはもちろん日本だけじゃなくて2年以内に海外とか行って、それこそ政治インフラが整っていない発展途上国とかでも結構面白い。そこだったらもしかしたらネット投票も取れるかもしれないんで。なんか困ったら政治とかにアクセスして政治家全員が載っていてそこで投票できたらめっちゃ便利じゃないですか

ミイナ:海外展開もできたらいいですね

伊藤:でも英語はちょっと苦手で・・・教えて欲しいですね

ミイナ:行けば・・・できるようになると思います。

伊藤:僕、2回ニューヨークに留学してたんですけど

ミイナ:何留学ですか?

伊藤:ダンスで留学してたんですけど

ミイナ:ダンス留学?

伊藤:中3くらいからブレイクダンスやって、ちょっと頭で回れます。一時期ハゲかけましたけど・・・B-boyというか、ヒップホップ精神とか、僕の起業家精神はヒップホップ精神からきてるなと・・・

ミイナ:ヒップホップ精神って何ですか?

伊藤:なんだろ・・・アンチ中央というか、既存のものを疑っていく精神みたいな・・・

ミイナ:確かにヒップホップって元々マイノリティだった黒人のほうの音楽ですもんね・・・R&Bとかも

伊藤:そうですね。それでラップ聞いたりとか。そういうのはすごく好きですね

*****Dooo!*****

ミイナ:影響を受けた本とかってあります?

伊藤:純文学とか結構見てましたね。三島由紀夫とか川端康成とか、哲学書とか高校の時に読んでて、すべて影響受けましたけど、三島由紀夫の『不道徳教育講座』っていうのはあるんですけど・・・

  
ミイナ:不道徳教育?

伊藤:めちゃめちゃ変なこと言うんですよ、レストランでマナーとか守るなみたいな。そいういう不道徳を教えるんです、逆に。それを面白おかしく。三島とかのその大天才で重い文章を書くような人がこういうのを見て、こういうのがかっこいいというか・・・この逆を言うからこそ逆に真理がみえるみたいなのもあるんですけど・・・自分で宣して作り出していくとかは起業家は特にですけどこれから大事になるんじゃないかなとか思ったりしますね。

ミイナ:全部従順にしたがっても、何も生み出されないですもんね

伊藤:あまり人の言うこと聞けないタイプだったんで、そこは起業家としてはよかったなと思いますけどね・・・

*****Dooo!*****

ミイナ:最近、気になったニュースとかってありますか?

伊藤:毎日気になるニュースばかりですけど、イーロン・マスクのごたごた。イーロン・マスクみたいな本当に天才起業家みたいな、そういう人でもああいうごたごたになるんだなって思うとすごくへーって思いますね。

ミイナ:イーロン・マスクのニュースは結構びっくりしましたよね 新しい事業の芽が摘み捕られないといいなと思いますよね

伊藤:本当にそうですね。イーロンとか本当に天才というか・・・

ミイナ:尊敬する起業家?

伊藤:尊敬とか、そうですね。むしろ恐怖さえ感じますよね、イーロン。すごいですね。まあ目指しますけど、もちろん・・・。

19歳ですごいとか言われるんですけど、イーサリアムっていう、めちゃめちゃすごいブロックチェーンを作った人は19歳の時に作っているんですよ。それだけこの世界を動かしてるんだったら、僕なんてまだまだだし・・・

ミイナ:大学の勉強は?

伊藤:ぼちぼち・・・勉強とか苦手なタイプなんで

ミイナ:商学部だと何を学ぶ?

伊藤:一応マーケティングとか経営とか・・・ただ「経営」とかは2年間、全部(単位)落としてますね。頑張っている方だと思うんですが、やっぱり勉強と実践は違うなと思いますね

*****Dooo!*****

ミイナ:10代、20代の若者に伝えたいこと

伊藤:世の中、本当に実行して「やり続ける人」がいないな・・・というか、本当にやりたことがあって、やって、やり続けるという覚悟とか実行力があれば基本なんかイケるんじゃない?っていうのを考えていて、誰から言われようがあきらめずに実行していくっていうのはすごく大事なんじゃないかなって、僕は個人的には思いますね

ミイナ:やってみて、やり続けるっていうことですか

伊藤:そうですね。本当にいないですね

ミイナ:まさにDoooってことですよね

伊藤:Doooってことですね・・・(笑)

*****Dooo!*****

ミイナ:現在「ポリポリ」のアプリはβ版ということで、事業の課題は?

伊藤:プロダクト作りとかは「アート」の領域なので、もうわからないことだらけですね。ユーザー的にはどっちがいいんだろうか?みたいな。それをめちゃめちゃ聞きながら、週に何人とか聞いて、こっちのほうが良いんだと思ったら、そこを反映してとか。あとは法規制。ブロックチェーンとか暗号通貨が絡んでくる分、やっぱり法規制があって、結構金融庁とかそこら辺の省庁とかから相談しながら、ちゃんとしたサービスを作るためにやっていて・・・だから金融庁とかから週2、3回ぐらい電話かかってくる。彼女と僕は週イチで電話してるんですけど、彼女より電話してる。金融庁と・・・青春(笑)

ミイナ:青春を取られてますね!

伊藤:いやいや、これも青春なので

ミイナ:あぁ・・・金融庁との青春かぁ・・・

伊藤:スタートアップ・起業家は困難の連続。勝った!どうすれば失敗するのかわからない・・・という日もあれば、もう終わった・・・という日もあって、ジェットコースターというか・・・楽しさと辛さの絶対値がバン!と広がる感じですかね。

ミイナ:若き起業家の事業とプライベートとビジョンと・・・色々聞けた、良い日でした。

収録後:半年前の伊藤さんの写真@国会議事堂前 を見ながらフリートーク

お天気などを報道する際に使う「クロマキー」前で踊ると・・・こうなる。

伊藤さん、ありがとうございました!