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半導体、大型株の下落。イベントの多い一週間 (2022年 11月28日の日経概況)

「世界一やさしく」投資を教える、ジョン・シュウギョウです。毎日、投資家目線で日本と米国の市場について、分析と考察をしています。

こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。

市場総括

2022年11月28日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比100円06銭(0.35%)安の2万8283円03銭でした。

週末の米国市場がまちまちな動きで、ナスダックが下落したことを材料に日本市場では半導体関連が売られました。下げ幅を広げる場面がありましたが、今週は多くの指標とイベントが予想されており、一方的に売る動きにもつながりにくく、戻して終わりました。
本日も最後までしっかりお読みください。

米国市場の動向

先週末の米国市場は上昇と反落でまちまちな動きとなりました。
ダウ工業株30種平均は3営業日続伸して、前営業日比152ドル97セント(0.4%)高の3万4347ドル03セント、ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して、前営業日比58.962ポイント(0.5%)安の1万1226.356で取引を終えました。

ダウは利上げペースが鈍化するとの期待が相場を支えて上昇、ナスダックはアップルの悪材料が市場を押し下げました。ボーナスの支給問題で労働者の抗議活動が発生、主力のiPhoneの生産計画に支障が出たと伝わったアップルの株価は2%安と嫌気されました。

その他、投資家の目線はブラックフライデー、サイバーマンデーと続く年末商戦の小売売上高、中国の新型コロナウイルス感染状況の動向に注目しています。

日本市場の動向

日本市場は週末要因を反映した下げとなりました。
前日まで3日続伸しており、節目の28,500円を一時的に超えたとの達成感も加わり、その反動で利益確定の売りが広がりました。

そもそも前日の米国市場が休場で材料が少ない中、3連勝後の金曜日という週末要因もあり、取引はかなりの手控えモードでした。

ゴム製品上昇、空運業、陸運業などのインバウンド系にも買いが継続しました。鉱業、鉄鋼、不動産業などの下げが目立ち、直近の上昇で利益確定のタイミングに来ていた銀行業は利益確定に押されました。

日経の日足は下髭を持つ陰線を形成しました。
最初の終値から下放れしてスタート。
そのまま下げて下向けのキャップを開けました。

37営業日ぶりにパラボリックが陰転しました。
まだ暴落のサインは出てないですが、しばらく間調整する可能性は十分あるので、利益を確保する注文を設定しておきましょう。

終値付近では転換線が支え、ATRはさらに低下、ボラティリティが行きすぎるほどの落ち着きが気になるところです。

東証プライムの売買代金は概算で2兆3753億円、売買高は9億9915万株。東証プライムの値下がり銘柄数は728銘柄、値上がりは1019、変わらずは89銘柄でした。

日本市場の総合分析: 今後の投資戦略

予想した通り、一進一退を予告するような下げで、今週の取引をスタートしました。下げたとはいえ、失望するような大きさではなく、当然起こる調整の一つにすぎないと思うのがよいでしょう。

週末の投資戦略解説では銀行業に注目しました。
注目する業主は銀行業。
「10月末以降、急激に動意付いてきたが、直ちに買うという行動に繋げるべきではない。高値圏と意識される位置まできているので、一回押し目を作ると入っていくことで考えてよいでしょう。」との考え方を伝え、本日は大きな下げを見せました。

こちらも予想した通りなので、驚くようなことではないでしょう。利益はしっかりとってから、次の押し目を待ちましょう。一つ覚えることはこのように急激に上げてきた業種(銘柄も含め)は押し目が浅く、短期間でトレンド転換をするということです。こんなに短期間で切り返したけど、本当に買って行っていい?と怖くなる気持ちはわかりますが、チャレンジしてみることで、投資家として一つのステージが上がります。

週末の戦略で伝えた通り、今週は多くの指標とイベントが予定されています。雇用統計、ISMの発表する製造業景気指数、ベージュブック、30日はFRBのパウエル議長の講演など、動きづらい展開が予想され、一つの材料で上下する神経質な市場が予想されます。

一つ注意したいデータは外国人の売買動向。10月4週目から買い越しに転じてから3週連続で買い越し額を増やしてきましたが、11月の3週目で売り越しに転じました。動きづらい中、外国人部門は一旦利益確定をしているサインなので、どちらかといえば、若干下押しと考えるのがよいでしょう。

空運、陸運が動意づいているので、注目してみるのがよいでしょう。
例えばSGホールディングス<9143>は業績上方修正を開示してから上昇、
本日はテクニカル的に面白いところまで来ているので、チェックしてみましょう。

各市場の動き

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