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コロナ禍の地域医療の現場から

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新型コロナウイルス感染拡大で、みなさんに最も身近な医療である「地域医療」が大きく変わりつつあります。このことは、テレビのコロナ番組では報道されません。40年間地域医療に関わり続け…
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#病院

小豆畑病院、外来診療の個別送迎サービス   好評にて充実化

小豆畑病院、外来診療の個別送迎サービス 好評にて充実化

青燈会小豆畑病院では、交通手段がないために外来通院困難な方の送迎サービスを2022年1月からはじめました。少しずつ、実績を積み上げてきました。3/15日現在、約50名の送迎を行わせていただき、ご好評を頂いています。対象は小豆畑病院かかりつけの患者さんとなります。茨城県では車がないと、病院通院も難しいのが現状です。家族の送迎の負担を気にされて、外来受診から遠のいてしまう患者さんが多くなってきたこたこ

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2020年末に考える、在宅医療と病院医療 Part.3

2020年末に考える、在宅医療と病院医療 Part.3

2020年末に考える、日本在宅救急医学会の意味
一年前には考えていなかったことですが、COVID-19拡大は、診療所や病院に、その在り方の変革を急速に、しかも厳しく、求めています。それは、お上からのお達しではなく、「変革できなければ、生き残れないぞ」という、ぎりぎりの、切羽詰まった社会的要求です。私は病院を経営していて、息苦しいような危機感を、2020年の一年間、抱き続けてきました。しかし、あまり

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2020年末に考える、在宅医療と病院医療  Part.2

2020年末に考える、在宅医療と病院医療  Part.2

COVID-19に対する日本政府の政策を考える今、2020年が終わろうとしています。先日、東京都のCOVID-19新規陽性患者数が初めて1300人を超えました。900人代からいきなり1300人代を超えてきたのです。第1波の時期であれば、きっと、市民も政府も大騒ぎしたでしょう。しかし、年の瀬と言うこともあるかもしれませんが、あまり、深刻に語られていない印象です。少し前に、今更の感もあるのですが、政府

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2020年末に考える、在宅医療と病院医療 Part.1

2020年末に考える、在宅医療と病院医療 Part.1

COVID-19拡大が地域医療に与えた衝撃
2020年が、もうすぐ終えそうです。2020年の医療界は、COVID-19対応で一年間が終わってしまった感があります。医療の現場で働いていますと、日本の医療はこれで変わってしまうな、と肌で感じています。

異変の始まりは2020年3月からでした。テレビのワイドショーで新型コロナウイルスの報道が毎日のように繰り返されはじめました。私たちの病院に直接の影響が

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