マガジンのカバー画像

コロナ禍の地域医療の現場から

19
新型コロナウイルス感染拡大で、みなさんに最も身近な医療である「地域医療」が大きく変わりつつあります。このことは、テレビのコロナ番組では報道されません。40年間地域医療に関わり続け…
運営しているクリエイター

2022年3月の記事一覧

「不安の時代に、ケアを叫ぶ」を読んで

「不安の時代に、ケアを叫ぶ」を読んで

身障者の自立支援に人生をかけて取り組んで来られた川口有美子さん、在宅医で緩和医療の専門家である新城拓也先生、お二人が2020年10月から2021年9月まで、電話で対談した内容の記録です。この期間は新型コロナウイルス感染拡大第2波から第5波収束までの時期に当たります。

 私が手にしているこの本は、友人である川口有美子さんから頂いたものです。頂いたからには読まなくてはいけません。ところが、普段はさら

もっとみる
中小・民間病院のコロナ診療における役割

中小・民間病院のコロナ診療における役割

私が勤務する青燈会小豆畑病院は、新型コロナウイルス感染症拡大第5波の時(2021年9月)に、新型コロナウイルス専門病床10床を造って入院診療を行って参りました。42床の急性期病床のうちの21床を潰して10床のコロナ病棟を造りました。2022年の3月現在まで(第5波の終わりから第6波)コロナ診療を行ってきましたので、少し、私たちのような小さな民間病院がコロナ診療を行う意味を考えてみたいと思います。

もっとみる
小豆畑病院、外来診療の個別送迎サービス   好評にて充実化

小豆畑病院、外来診療の個別送迎サービス 好評にて充実化

青燈会小豆畑病院では、交通手段がないために外来通院困難な方の送迎サービスを2022年1月からはじめました。少しずつ、実績を積み上げてきました。3/15日現在、約50名の送迎を行わせていただき、ご好評を頂いています。対象は小豆畑病院かかりつけの患者さんとなります。茨城県では車がないと、病院通院も難しいのが現状です。家族の送迎の負担を気にされて、外来受診から遠のいてしまう患者さんが多くなってきたこたこ

もっとみる