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テレワークゆり物語 (139)プラス1330円で大満足の出張ワーケーション

「数年前に静岡に転勤した友人。どうしてるかなぁ。
おしゃべりしたいことがいっぱいあるなぁ。」

昨年のほとんどを、親の介護のため、奈良の実家で生活していた私。
出張で東京へ向かう新幹線の車窓から富士山を眺め、友人に思いを馳せつつ、通り過ぎるばかりだった。

よし、今年は行動しよう。
何とか会いに行くことができないか、次の東京出張(奈良から1泊2日)の予定を見る。
初日の木曜はお昼から夜まで東京でのリアル会合がビッシリ。
翌日の金曜は、午前中にオンライン会議3件、午後は資料の作成、そして夕方のオンライン会議。そのあと、新幹線で奈良へ戻る。

そこで、ふと気が付いた。
金曜の業務は、東京でなくてはいけない理由はない。
静岡でテレワークをすれば、友人に会えるのではないか!

東京出張からの帰路。「三島」で下車してワーケーションにしよう!

さっそく友人にLINEをすると、金曜の午後に会う時間を作ってくれた。
大企業の支社長である彼女いわく
「急なのにこの時間を空けれたなんて。田澤さん、やっばり持ってる。」

ということで、富士山と友人とのおしゃべりを楽しむ、田澤由利流・出張ワーケーションのはじまり、はじまり~♪

田澤由利流ワーケーション(1)やるべき仕事は事前にやる

金曜の午後1時~3時半の2時間半、友人と会う。
しかし、本来は「資料作成」の予定だった時間。社長とはいえ「今日は友人と会うから」と、資料を来週に回すことはできない。

いわんや、社員をや。
「金曜はワーケーションだから、資料は月曜ね」
なんて言っては、上司や同僚の信頼を無くし、今後のワーケーションがやりにくくなる。

かくして金曜は、朝5時に起きて、6時から7時の間に全集中して資料を完成させた。
人間、目的と時間制限があれば、こんなにも作業効率UPするものか。と自分で思う。
朝9時の送信予約をして、新幹線に乗るために東京駅へ向かう。

田澤由利流ワーケーション(2)仕事場所を確保する

テレワークはどこでも仕事ができる。
だからこそ、どこで仕事をするのかが、重要。

新幹線の中で、今日の仕事スペースを探す。
たいがい地方だと苦労するのだが、目的地の三島駅には、会社が契約している東京電力のテレワークオフィス「Solotime」があるではないか!

Solotime 三島」左奥のチェアから富士山が見える!

オンライン会議に心置きなく参加するため、午前中と夕方に「個室」を予約。これで完璧。

・・・と思いきや、京都への新幹線「ひかり号」は、17:45分三島発。Solotimeは三島駅から徒歩5分とはいえ、会議が長引いたり、退出に時間がかかるリスクがある。
しかし、これを逃すと、名古屋乗り継ぎか、遅い時間になる。

などと悩みながら、三島駅の新幹線口の改札を出ると、目の前にこんなものがあった。JR東海の「EXPRESS WORK」の個室ブースだ。

三島駅新幹線口の真ん前に、JR東海『EXPRESS WORK』個室ブース

やっぱり私は持っている。笑
さっそく会員登録して、予約した。(Solotimeの夕方はキャンセル)

田澤由利流ワーケーション(3)いつもと同じように働く

ワーケーションは、『特権』ではない
たとえワーケーション中でも、仕事時間は、働く場所が違うだけで、いつもと同じように仕事をすることが基本だ。(と、私は考える)

弊社の1日の所定労働時間は、7.5時間。
仕事時間は仕事の質と比例しないが、大切な「物差し」のひとつだ。

「テレワークだから、成果さえでれば、いつ働いてもいいでしょう?」
という人も少なくない。が、私の考えは違う。

  • テレワークでも、できるだけ仕事仲間と同じ時間に働く

  • テレワークでも、効率を良く働いて成果を出す

  • テレワークでも、オフィス勤務時と同様に働く

つまり、『テレワークでも時間が大事』ということである。
弊社の勤務マネジメントツール『F-Chair+(エフチェアプラス)』で、この日の私の働きぶりをご覧いただきたい。

ワークとバケーションの時間を明確に記録 (F-Chair+)

所定労働時間7.5時間に対し、この日の私の(生身の)勤務時間は『7時間32分26秒』。残業時間は、2分26秒という快挙である。(本人も、びっくり)

「F-Chair+」では、仕事中の画面をランダムに保存するので、頑張って仕事をしていたことが、ひとめでわかる。
(ただし、画面はボカシが入っているので小さな文字は読めない)

仕事の様子が、ひとめでみえる(仕事した感満点)

田澤由利流ワーケーション(4)徹底して遊ぶ

仕事をきっちりする以上、休みもしっかり取らせていただく。
友人とは、13時から「富士山三島東急ホテル」の最上階で、富士山を見ながらランチをいただいた後、近くの喫茶店へ。コロナ禍に会えなかった分、2時間半、おしゃべりしまくった。

ホテルのレストランからの見える富士山

その後、16時半からのオンライン会議のために、新幹線改札口前へ向かう。
途中、地元のお寿司屋さんで、テイクアウトのにぎり寿司を調達する。
普段行けない太平洋沿いの町に来たのに、地元の魚を食べないなんてワーケーションの名がすたる。(北見はオホーツク海、奈良に至っては海が無い)

何より金曜の夜。新幹線のお弁当屋さんは、品薄になるに違いない。
仕事はもちろん、遊びと食にも手を抜かないのが、田澤由利流。

田澤由利流ワーケーション(5) ワーケーションの精算

かくして、最後のオンライン会議を終え、『振り向けば新幹線口』。

オンライン会議を終え、ブースを出て振り向いたらこんな感じ

余裕で(会議終了12分後発の)『ひかり号』に乗り、(隣のサラリーマンが横目で見る中)にぎり寿司をほおばって、奈良の実家に戻った。

沼津 魚がし鮨」三島駅北口店。にぎり「富士」(税込1580円)

今日一日の仕事を東京でしてから新幹線に乗るよりも、早い帰宅である。

では最後に、今回の出張の精算をしよう。
もちろん、運用ルールや旅費交通費については、事前に取り決めが必要となる。
弊社の場合・・・

  • 会社の業務指示での移動(出張)にかかる旅費交通費は、会社負担

  • 出張先での仕事スペース利用料は、会社負担

  • 個人の理由で、余分に発生する必要は、個人負担

これにのっとると、今回の場合・・・

  • 「東京→京都」13,070円(EX予約)は、会社負担

  • 「東京→三島」3,870円 + 「三島→京都」 10,530円 = 14,400円との差額
    14,400円 - 13,070 = 1,330円は、個人負担

  • ワークスペース利用料は、出張先の東京にいても発生するので、会社負担

よって、今回のワーケーションにかかった、プラス費用は、1,330円。

さて、これを高いと考えるか、安いと考えるか。会社が負担するのか、個人が負担するのかは、それぞれの企業における手間と考え方次第。

ただ、ワーケーションを社員が実施して「この会社で良かった」と感じてもらえるなら、決して高くはないと、私は考える。

ワーケーションは、「交通費などお金がかかる」「メリットが割に合わない」「社員間に不公平が生じる」「仕事の効率が落ちる」と、なかなか踏み出せない企業の方へ。まずは、出張にからめた、コスパの良い「ワーケーション」からトライしてみてはいかがだろうか。


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