コーヒーと自転車と寒い朝 - あの頃の通学路とカイロがわりのアルミ缶。
みなさんはコーヒーはお好きでしょうか?
10月1日がコーヒーの日と知らず、2日ほど日が立ってしまいましたが、知ってしまった以上語らずにいられない何かが出てきましたので、いつも以上に取り留めの無い回ですがどうぞお付き合いください。
ブレイク回です。コーヒーだけに。
私のコーヒー時間 - 寒い朝から始まる日常
これは高校の頃の話。思えばこの頃から、私のコーヒー時間は始まった。
コーヒーを飲むようになったのは、高校生の頃で、よく自分はブラックを飲むことが多かった。半分嗜好で半分カッコつけだっただろう。
高校3年。大学受験に向けて日々勉強していた頃、僕は生活を朝型生活に切り替えていた。なので秋冬ごろになると、陽が昇る前に、家を出て、日の出のころに学校に着くのが習慣になっていた。
しかし、朝の寒さが厳しい。
ところが僕は自転車通学で、 片道30~40分の道のりでは寒さと付き合わなければならなかった。
そんな時にカイロがわりに敢えて、あの390mmのアルミ缶に家でコーヒーを淹れて、持ち運んだ。母がよく淹れてくれたものだった。
(↑このサイズのやつね)
いってきます。家を出る。まだ朝6時過ぎで暗い。
両手の指がかじかんで、動かない。
コーヒーを握る。温かい。いやめちゃ熱い。
通学路中間地点の交差点まで来た。風が冷たい午前6時半。
缶を首元に当てたりする。寒さが熱を奪い、程よい温度になってきた。
学校についた。7時前。もう少しで日の出だ。自転車を置いて、校舎に入る。
教室に着いた。空気がモヤっとしている。自分の教室はおろか他の教室にも人気はない。そりゃそうだ。
僕は、教室と廊下の窓を一人で全開にする。
冷たい空気が入ってくる。
そして僕は、教室についているベランダに出る。
日の出だ。カイロがわりのアルミ缶をボケットから取り出す。
蓋を開けると、湯気が勢いよく出る。遅れてコーヒーの香りが流れてくる。
教室は3階。澄んだ空気と共に、コーヒーの香りを一気に吸い込んで深呼吸。トリップする。
そしてコーヒーを飲む。苦美味しい。受験は不安だけど勉強するしかない。頑張ろう、と気合を入れる。
それからコーヒー片手に遠くの山を見つめながら、僕はこれからどんな大学に行き、どんな人に出会い、どんな国へ行き、そしてどんなところで働くのだろう、そんなことを思い巡らせていた。
あれから5年。今、その時のことをコーヒーを起点に、note に書き出している。あの時があったから今がある。
あの時もきついなーと思っていたが、結局今もきつい。なんなら今の方がきつい。でも今諦めるとあの頃の自分を裏切ったことになるので、それはできない。だから今日も明日も頑張るわけである。
「おはよ、何してんの?」2番目に早く来る友達が来た。
「おはよ、何もしてないよ、ただコーヒー飲んでた。」と返す。
「いつもじゃん」友達が言う。
「まあそやね、それより課外行こうぜ」日常が始まる。
色々変わったことはあるけども、変わらないことは、頑張りどきにはいつも隣にコーヒーがあること。結局いつでも、私のコーヒー時間なのだ。
私のコーヒー時間は、いつも。と言うことにしておく。
あの頃はよかった、と口にすることが多くなってしまう時もあるけど、もう一回前を向いてしっかりと、地に足つけて頑張ろう。コーヒーを飲みながら。
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最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
いつもはもう少し練ったnote を書いてるので、ここで出会えたのも何かの縁ということで是非、他の記事も見てみてください!
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