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逆転の発想はどうやって生まれるのか?[逆転の発想事例3選]

タイトルを見て、なんだこれ?って訪れてくださった方、ありがとうございます。

何のことかは記事を読んでいただけると分かっていただけると思うので、是非最後までご覧ください!

読み終わるころには、あなたの逆転の発想の打率が1割上がるかも、しれません。

はじめに

先日、このようなツイートを拝見しました。

食べチョクを運営されているビビッドガーデン創業者&CEOの秋元里奈さん のツイートです。

内容は、製造中に割れてしまった、牛の形状をしたサブレを、失敗品として割引販売するのではなく、"骨折した牛"という表現にすることで、割れたこと自体を価値として生かす、という製造者さんの工夫についてです。

これを見た時に僕は、

すごい!賢いな!どうやって考えたんだろう?

という印象を受けました。

発想の転換をすることで、本来失敗だったものを別の文脈で価値として置き換えることができる。表現の方法を変えるだけで、最悪売り上げにならなかったかもしれないものが、売り上げになる、下手すると普段以上に売り上げにつながるのかもしれない。

発想の転換をすることで、何倍にも成果につながる。マーケティング施策として強いインパクトを出すことができる。

こういった逆転の発想方法ができるようになりたい、と思いました。

そこで今回、発想の転換により成果をもたらしたものについてまとめてみました。そこから逆転の発想方法について学んでいきます。

1. ポストイット - 剥がれることは失敗ではない。

ポストイットは、失敗から生まれたイノベーションとして有名なものです。

https://www.post-it.jp/3M/ja_JP/post-it-jp/contact-us/about-us/

当初、ポストイットの会社、3Mは、より強い接着剤を生み出そうとしていました。しかし、できたのは、粘着性はあるものの、力を加えると剥がれてしまう接着剤でした。

彼らの目的=より強い接着剤を作る からすると失敗だったわけです。

その時に、ある少女が、本にしおりを挟んでいるを見かけました。ところが、そのしおりは、何度も滑り落ちてしまい、不便さがありました。

そこで、貼って剥がせる接着剤を使うことでその不便さを改善することができるという文脈を見つけ出し、現在のポストイットが誕生したそうです。

剥がれない、強い粘着性の接着剤の提供、という観点から、貼って剥がせる紙切れの提供という観点に視点を変えることで、貼れるけど剥がれる、という機能自体を失敗から成功に変えることができた、というものです。

つまり、価値提供の文脈を転換することで、"できない"という機能を別の観点で"できる"ということに捉え直すことができた発想の転換と言えます。

この事例から、弱みを強みとできる文脈転換の発想、が学べます。

2.OLFA - あえて折ることで切れ味を保つ。

カッターと言ったらOLFA♪ でお馴染みのOLFAのカッター。

カッター刃に細い切れ目があり、切れ味が悪くなっても、刃を折ることで切れ味を保つことのできるカッター。今では当たり前になってますが、

こちらも実は大きな発想の転換があって生まれたプロダクトです。

創業者は、当初、印刷業界に勤めていた際に、印刷の仕事では、紙を切ることが多く、切るためにカミソリを使っていたものの、両端しか使えず、切れ味が悪くなると、すぐに捨ててしまうことに気づきました。

そこでより切れる刃を作ろうと考えていました。

しかし、そこで発想したのは、なんとチョコレート。板チョコのように、一枚の板に割れ目を入れておき、切れ味が悪くなれば、割れ目で割って使うというものでした。

その後開発を重ね、今のOLFAのカッターの姿に至ったそうです。

つまり、当初の成功イメージ=切れ味が落ちない刃。折れない、かけない強い刃、から逆に、折れることで、切れ味を落とさない、という発想をチョコレートを通してやり、イノベーションをおこしたのでした。

これにより、成功イメージ自体を逆に転換する発想、が学べます。

3. フリクション - 固定概念を疑う。

フリクションは、ボールペン自体の価値の定義を捉え直すことで生まれたプロダクトです。

フリクション以前のペンの存在意義としては、「記録を残すため」、にありました。

なので、ボールペンは、消せない工夫をする、消えにくくなること自体が提供価値の向上につながっていました。

ところが時代が流れ、ペンは、考えるときに使われる道具になり、一度書いても、考えが変わると書き換える必要がある。なので「消えない」という価値自体がマイナスになることが増えていることに現会長は気づいたそうです。

そこで「消せない」の真逆である「消せる」ということを提供価値としたボールペンをPILOTは開発することにした。それがフリクションです。

これを通して

顧客による利用状況の変化を見計らって、存在意義を真逆に転換する発想(今の提供価値の裏に隠れているペインを見つける)

が学べます。

まとめ-逆転の発想のやり方とは?(事例を抽象化してインプットする。 )

3つの事例から、3種類の逆転の発想の仕方について学ぶことができました。

弱みを強みとできる文脈転換の発想
成功イメージ自体を逆に転換する発想
顧客による利用状況の変化を見計らって、存在意義を真逆に転換する発想

まとめると、逆転の発想を言い換えるとするならば、ある「起点」によりあるものを「ひっくり返す」と言えそうです。

ポストイットでは、

失敗を起点に、商品を提供する文脈自体をひっくり返しました。

OFLAでは、

全く関係のない記憶を起点に、成功イメージをひっくり返しました。

フリクションでは、

顧客の商品の使い方を起点に、存在意義をひっくり返しました。

つまり、マーケティングにおける逆転の発想の生み出し方は、

⓵市場(顧客)において動きが生まれた時
⓶プロダクトにおいて別の機能が生まれた時 (成功イメージに対して失敗したのか成功したのかという意味合いに関しては、どちらも含まれる)
⓷偶然的に、別の経験がつながる時

のどれかを起点に

1. プロダクト自体の提供する価値を大きく変更する。
2.顧客ペルソナ自体を大きく変更する。
3.プロダクトとしてのゴールを目指すまでのプロセスを大きく変更する。

という動きをすること

が逆転の発想をもたらすだろうという結論に至りました。

なので、やることとしては、

・プロダクトの理解と継続した洞察
・マーケット(顧客)の理解と継続した洞察
・専門領域だけでなく、いろんなことをインプットする
・そしてそれらをつなげるアナロジー思考のレベル上げ

をすることで、逆転の発想の確率をあげることができる、と思います。

常日頃から考えた先にあるものが逆転の発想と言えそうですね。

終わりに

今日はいろんなことを書きましが、とりあえず

逆転の発想とは、ある「起点」によりあるものを「ひっくり返す」こと

という1文だけでも覚えてもらえると、何か発想する時に良い結果をもたらすかもしれません。

その文を起点に、「そういえば、あのnote、逆転の発想をするためには何が必要って書いてあったっけ?」と思い返して、ここに帰ってきてもらえるとありがたいです。以上です。

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