すごく眠いので改めて自分がどれだけ眠いか文章に書いてみて今後の備えとする

夕暮れ時、日記を書いた。午後6時すぎから書きはじめて、17分頃にはあらかた書き終えていたのだが、そのあたりで眠くなり、ひじかけにもたれて眠った。起きると6時45分だった。

わたしは集中すると眠くなる。どんなときもそうで、だいたい何かの作業をはじめて20分くらいが限界だ。一度寝ると多少すっきりするらしく、その後二時間くらいは作業を続行できるが、その後また寝る。大体の場合そのあいだも考え続けていて、つまりは夢を見ているんだろうけれど、夢の内容はほとんど覚えられないし、どこからが夢なのか境目がはっきりしない。自分の頭の中のことに集中するとそのまま寝て、そのまま夢を見るわけだ。

わたしは一般的な朝に出社してオフィスで座って夜帰る、というような仕事をしていないから、そんなでも一応なんとかなっている、というよりも問題視する機会をのがしてきたが、考えてみれば、わたしは眠りすぎではないのか。眠りすぎだとして、どうしてそうなるのか。何か対策を打てないのか。

考えてみるために、一度、自分の現状を書き起こしてみる。


When I was a high school student

日中に眠気がくるようになったのは高校生の頃だ。授業中もよく寝ていたが、お昼ご飯を食べる最中眠くなってしまって食べきれないので、早弁していた。夕食を食べているあいだ寝てしまうことも時折あったが、当時は遠距離通学のため朝5時台に家をでていたから常時寝不足だった。わたしも家族も誰も不思議には思わなかった。


高校3年生あたりから、寝付けなくて悩むようになった。よく不眠の原因はストレスだというけれども、眠らないといけないということが一番のストレスだった。日中はよく眠れたが、夜は息苦しくて眠れなかった。あと受験生だったせいか、よく英語の夢や勉強している夢を見て、あまりに鮮明で休んだ気がしなかった。金縛りも多かった。丸い巨岩に潰される夢も繰り返しみた。一度、悪夢が連載物だった(前日の続きを見た)時があってびっくりした。悪夢はだいたい殺されるか、誰かを殺すか、見殺しにして糾弾される夢だった。

大学受験のときも、試験中寝た。センター試験はどの科目で寝たかさすがに覚えてないけど、第一志望では数学で、私立は全科目で寝た。受験したのはその二校のみで、一番数学が苦手だった。私立はまあ寝ても受かると思ったので無理せず寝て、第一志望の方は頑張って我慢したけど、一番頑張らないといけないはずの数学でやはり寝てしまった。今から思うと、人生の分岐点にあってそれはちょっとやはりおかしいのではという気がするが、当時はそれが日常だったし、夜眠れないのだから当然だろうと気にしていなかった。


大学に入ってからもよく寝ましたが

眠気にとくに困らされるようになったのは大学に入ってからである。集中すると眠ってしまう。それが顕著になった。ゼミのような、先生との距離感がかなり近い場でも眠る。電車内でも立って寝ていた。帰り道目をつぶってあるくときもあった。金縛りはめったになくなったが、朝方寝ぼけて夢の延長線のようなことを話す癖(時に架空の言語も話したらしい)があった。

とにかく困ったのはおもしろいと思うと寝てしまうことだ。退屈しているときは眠くないし、集中していないときも眠くない。講義がとてもおもしろくて困った末、つねに内職をして集中しすぎないように努めることにした。内職というよりも、ただ自分の好きな詩歌を書き写していただけだが、よく効いた。夏場はわざと蚊に刺される作戦を実行した。
あととても効果があったのは人が見える後ろの方の席に座ることで、他の人の様子を観察することで集中しすぎないようにするとよく起きていられた。

大学院に入って磨きがかかってしまった居眠り

しかし、大学院生になってからも信じられない眠り具合を披露してしまった。めちゃくちゃやる気に燃えていたにもかかわらず、ゼミでも講義でも全部寝る。最前列でも寝る。同期に「コアラみたいに寝てる」といわれた(かわいい生き物にたとえてくれてありがとう)。

特に自分でもびっくりしつつどうにも手が打てなかったのは、自分が司会をしている会で、衆目の(それも、一般的な会社でいえば重役勢揃いみたいな場面の)面前で寝てしまうことだ。それも、一度や二度ではなく、ほぼ100%寝た。

自分が司会進行をしている場で寝るやつがあるか。毎回エスプレッソとエスタロンモカを重ねがけしたり、寝たらシャーペンが突き刺さるように細工したりしてたけれども、だめだった。眠りに入るときは、あまり自覚がない。「あ、ちょっと背中が寒い…」「ちょっと頭にもやがかかったような感じ…」と思うと、いつの間にか夢に入っている。

たぶん声が聞こえるからだろうが、研究会なら、研究会の夢を見る(ただしたいてい内容がおかしくて、自分が最近見聞きしたものが紛れこんでいたり展開がめちゃめちゃである)。でも起きると話を覚えていなくて、ああこれは夢であって、発表聞きそこねたんだなあとはっきりする。夢を見ない方だと長年思ってきたが、考えてみれば覚えていないだけで、たいてい見ているような気がする。


どういうときに眠くなるのか

ここで断っておくが、少なくとも今は、寝不足で眠いのではない。七時間前後毎日寝ているし、最近寝付きがすっかり改善されて、小中学生の頃の朝型生活(12時までに就寝・6時頃起床)に戻った。わりあいぱちっと起きるか夢の続きを喋るかの二択なのだが、まあ寝覚めはそう悪いほうではないと思う。二度寝はあまりしない。

ではどうして眠くなるのか。それはわからないから、どういうときに眠くなるのかを考えてみる。といっても、もう答えは出ているも同然だ。

余裕をもってついていけるゼミや勉強会では起きていられるのに、楽しみにしていた勉強会、大事な研究発表などでは何も覚えていないレベルに眠ってしまう。興味がなくて寝ているのではけっしてないのだ。寝ないでいられる場面と、寝てしまう場面を比べてみるとよくわかる。頭を一生懸命使う局面になると、とにかく寝てしまう。高校生の頃、苦手な数学では寝ていたが、得意科目では起きていられたのもたぶんそうだろう。集中して頭を使わなければ寝ない。

大学院に入ってからひどい支障がでたにもかかわらず、そのとき対処しなかったのは、慣れてくると講義にもゼミにも多少余裕を持てるようになり、寝なくなったからだろう。しかしそれでは何も変わっていないのだ。


対策を講じなくては

書いていて思ったが、これは大問題ではないか。


それというのも、わたしは研究職を目指している。たしかに、研究能力とは別に、自分の大きな障壁になっていると感じるものがここ数年でいくつかあった。そしてそれらさえ克服すれば、研究能力はこれからでもまだ間に合うという気が、克服できなければどうにもならないというような気がしていた。気がするだけで後回しにしてきたが、自分の体は一生自分の器なのだから、なるべく早く手を打つべきではないのか。

障壁というのは、一つは、教職への抵抗。これはなんとか克服した。もう一つは、自己肯定感の低さと、たえず独自性を主張しなくてはならない研究職との齟齬。そしてもう一つがこの、頭を使うと寝る、本を読むと寝ることだ。

そう、わたしは本が好きだし、読まないといけない仕事だ。だからあまりおおっぴらにしてこなかったが、本を読んでいて寝ないことはほぼない。ヴェイユなんか読んでるときは三行で寝れるし、論文だってまるまる読み通せないことが多い。詩や小説はわりあい起きていられるが、頭を使うものはだめだ。文章を書いているあいだもまず間違いなく寝る。というか、文章を書いていると寝れるので、夜寝付けないときに活用している。


これはけっこう致命的にまずいのではないかと思う。何となく恥ずかしくて、他人の目からだけでなく自分の目からも隠してきた。あと、そもそも自分以外の人がどうなのかを知らないので、みんなこのくらい眠いのだと思ってきた。でも考えてみれば、みんなゼミで起きているし、ちゃんと論文を読んでいる。たぶん、わたしよりも眠くない人はいるはずだ。

そうしたら、何か対策が取れるのではないか。もちろんこう考えてみたことも何度かある。そうして「集中する 眠くなる」とか検索すると(サジェストされるということは仲間がいるというわけでうれしい)、たいていはナルコレプシーのことが出てくる。

わたしはそうした記事を読むたび「いやーそんな強烈な眠気とかではないわ!倒れたりもしないし!こういう病気の人は大変だな!わたしは違うな!」と思ってきた。脱力するとかいうこともないし、近年は金縛りもあまりない。そして、結局自分の問題を解決する糸口はつかめずに終わる。

今だって自分がナルコレプシー等の病気だとはまったく思っていないが、しかし、自分でまったく手を打てていない以上、誰か睡眠の専門家の助けを借りて改善をはかるべきことなのではないかと思う。血液検査で毎回失神するから寝かされる(それでも吐き気がすごい)タイプだから病院に行きたくないのだが、仕方ない。

とりあえずここnoteで探しても、睡眠に悩んでいる人はけっこういるらしい。ちょっとずつ情報収集をしていこうと思う。情報収集のためにあえて病院にいかないうちから睡眠障害関係のタグをつけているが、どうかご容赦を…。もしお知恵もお借りできたら望外のよろこびです。


付記

なお物心ついたときから高校生くらいまでは、いわゆる偏頭痛持ちで、雨の日は必ず左の額が痛み、血管が脈打つような感覚があった。吐き気をともなう痛みで、痛くて眠るどころではない。高校生までと断ったのは、大学生になってからは偏頭痛の痛みが前ほど強くなくなるとともに、ほかのタイプの頭痛も現れてくるようになったからである(薬物乱用頭痛もやったので、ロキソニンをやめて数年がかりでイブAに切りかえた)。
そしてその中には、眠気と連動するタイプの頭痛もあった。朦朧とする感覚をともなう頭痛で、偏頭痛とは違い、眠らないとどうにもならない。一方起きたときもまたちょっと違うタイプの頭痛が十中八九くる。頭痛はほぼ毎日起きていて、部位・痛み方等さまざまなので全然把握できていない(諦めた)のだが、一応関係する事項としてメモしておく。

付記2

ナルコレプシー じゃないと思っていた一番の理由は、脱力発作がないことである。
まったく身におぼえがない。と思っていたが、中1のとき、脈略なく膝の力が抜けるのが1日一回くらい起きて、自律神経の何かだろうと言われたことはあった。
ただ、それは眠気がくる前のことであり、心情や行動とも連動していなかったと思う。本当に不意打ちで立っていられなくなるけども、1,2秒ですぐ持ち直せた。

また中3のころ、お笑いを見ると椅子から落ちていたのは覚えている。
別にリアクションとしてそうしていたのではなく、素で姿勢を維持できなくて床に落ちてた。
そのとき感じていた感情・感覚としては、けっこうしんどかった。
が、それを脱力というのかはわからない。高校に入ってからはのんきにテレビを見る時間も減ってしまって、そういうことはなくなった。

わたしがあなたのお金をまだ見たことのない場所につれていきます。試してみますか?