私立大学数の推移(1992→2023年)
今回は私大設置数の推移に関する統計です。
これまでも最新年である2023との比較でよく1992年の数値を使うことがありましたが、なぜキリの悪い年度の統計を使ってきたのか、良い機会なので説明したいと思います。
一つは、18歳人口が過去最も多かった時期であること。もう一つは、大学設置基準の「大綱化」と呼ばれる制度改正が1991年にあり、私大の新設が容易にできるようになったことで、この頃を境に大学数の増加傾向が強まったためです。もし他に良い比較対象年やその考え方などありましたら、コメントで教えていただければと思います。
統計図は以下より、いずれも学校基本調査から筆者作成。
もともと都市部に集中していたのが、東日本を中心に周縁部でも大学の設立が増えていった状況がわかります。以下は、都道府県ごとの設置数増加率です。日本海側で顕著な大学新設ブームがあったようにみられます。