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ゴスペル歌手 アレサ・フランクリン

僕が生まれた1972年には、Aretha Franklin のポピュラー音楽としての傑作『Young, Gifted and Black』と宗教音楽としての傑作ライブ・アルバム『Amazing Grace』の2枚が世に出ています。
『Young, Gifted and Black』はバックの演奏が実にいい。
Cornell Dupree (Guitar)、Donny Hathaway ( Hammond organ, piano, Fender Rhodes)、Chuck Rainey (bass guitar)など錚々そうそうたるメンバーが名をつらねています。Wikipedia 「Young, Gifted and Black」2022.1.9]

その演奏との相乗作用もあってか、Arethaアレサ Franklinフランクリン の歌も本当に素晴らしい。非の打ち所がありません。

『Young, Gifted and Black』はアルバムジャケットからして、ゴスペルを意識している事は明らかですが


表題曲の「Young, Gifted and Black」でAretha Franklin は

表題曲「Young, Gifted and Black」

オリジナルの 「To Be Young, Gifted and Black」/ Nina Simone

Nina Simone Live
「To Be Young, Gifted and Black」

にあったゴスペルの要素を、教会を思わせるピアノ、オルガンやコーラスなどを入れることによって強化しています。彼女の歌唱かしょうもゴスペルそのものといった様相ようそうです。それでいて後半は力強い Soul Music へと雪崩なだれ込んで行き、「Rock Steady」のようなのっけから Funky な曲とアルバム内で違和感なく共存しています。

「Rock Steady」Liveライブ 映像


『Young, Gifted and Black』は、アルバム全体としても、だんだんと加速する宗教曲の感覚を基礎としながら、Soul Music としての絶妙な緩急かんきゅうかもし出していて、その魅力 にはあらががたいものがあります。
The Beatles の「The Long and Winding Road」とElton John の「Border Song」もアレサの Soul=Gospel music に見事に生まれ変わっています。

The Long and Winding Road


Border Song

このように完璧かんぺきとも云える『Young, Gifted and Black』ですが、それでも、同年の2枚のアルバムからあえてどちらか1つを選ぶとするなら、僕はゴスペルLiveライブの名作である『Amazing Grace』が、なんとも好きです。


Live映像は映画『Amazing Grace』にもなった

Aretha Franklin の力強く伸びあがる声と歌唱法かしょうほうは、宗教音楽の祈りの中でこそ、その真価を発揮するように思います。ぐいぐいと盛り上がっていき、存分に歌いきっています。なんとも素晴らしい。

このライブでも参加メンバーが彼女の最高の能力を引き出しているように思います。
[こちらもGuitar は Cornellコーネル Dupreeデュプリー、Bassは Chuckチャック Raineyレイニー です。Wikipedia Amazing Grace (Aretha Franklin album)2021.1.9、バックのコーラスも素晴らしい。]

(以前にinstagram(philosophysflattail)に書いた記事を手直ししたものです。)


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