013 「レシピはマニュアルではない」
今日の一品は「ブルーチーズのクリームスパゲティ」
材料は、ブルーチーズ(青カビ)、ニンニクオリーブ油漬け、ホイップクリーム、パセリ、パルメザンチーズ、粗藻塩(小豆島)、黒コショウ他。今日のポイントは残り物を使ったところ。賞味期限ギリギリになってしまったブルーチーズと、冷蔵庫にあったホイップクリーム(パンケーキを作ったときの余り)を使ってみました。ホイップクリームなのでちょっと甘めになりましたが、ニンニクで香りをつけたので、大変美味しうございました。
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社長&専務:ではでは、いただきます♪
専務:テリーノ食堂でチーズクリーム系のパスタは珍しいね。
社長:そうやね、普段は健康的なトマト系が多いかな。
専務:しかも、今回は冷蔵庫で眠っていたブルーチーズとホイップクリームを使うなんてなかなかやりますな!何かレシピとか見たの?
社長:レシピは見てない。
専務:まじで?イメージで作ってしまうの?
社長:あ、はい。外食した時に「こんな感じかなぁ」とイメージできたものは、だいたいは作れると思う。
専務:すごいね〜!私は料理本とかクックパッドとかレシピを見ないと無理やわ。
社長:私の場合、逆にレシピ見るとあまり上手くいかないわ。「レシピはマニュアルではない」というのが私の持論。
専務:ど、どういうこと??
社長:たぶんね、レシピをマニュアルだと思っている人は多い気がするねん。書いてある通りに作らなきゃいけないみたいな。
専務:それが普通ではないの?
社長:私が思うに、レシピは1つの事例(ケース・パターン)に過ぎない。その人が作った場合のその人の最適解と理解してるねん。
たとえば、今日の「ブルーチーズのクリームスパゲティ」。教科書的なレシピとしてこんな感じの材料だったとしましょう。
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□ ブルーチーズ
□ ニンニク
□ オリーブオイル
□ 生クリーム
□ パセリ
□ スパゲッティ
□ パルメザンチーズ
□ 塩
□ 黒コショウ
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専務:ふむふむ。家に生クリームないし買いにいかねば・・・。
社長:と、考えるのではなく、、、別のもので代用してもOK!
個人で楽しむなら2〜3種類違ってもたぶん大丈夫。
さすがに全部代用するとだいぶ味が変わるけどね。
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□ ブルーチーズ → 何かしらチーズであればOK
□ ニンニク → ニンニクチップやチューブでもOK
□ オリーブオイル → サラダオイルでもOK
□ 生クリーム → 牛乳でもOK(今回はホイップクリームで代用)
□ パセリ → 乾燥パセリでもOK
□ スパゲッティ → パスタであればOK(素麺でもいける気がする)
□ パルメザンチーズ → 無くてもOK
□ 塩 → 私は粗藻塩を使うけど何でもOK
□ 黒コショウ → 黒七味でも代用OK
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専務:レシピから逸脱するのは勇気いるわ。。。
社長:レシピをマニュアルだと思っていると、
「中火で(←ってどれくらい?)」
「キツネ色になるまで(←っていつやねん?)」
「下茹して(←って水から?湯から?)」などなど、
謎だらけになるんちゃうの。
専務:もはや「蛇口をひねる」から書かな分からんわw。
社長:だから料理番組とか動画の方がわかりやすいんだろうね。そして、おそらくは、仕事でも同じようなことが起こる。
専務:仕事もマニュアル通りにいかない部分って多いよね。
社長:うん。マニュアルの文章の行間にある暗黙的な知識とか、言葉の背景にある意図や意味は、マニュアルには書いていない。というか、いくら精緻に書こうとしても書ききれない部分は必ず存在する。
専務:そうね。仕事のマニュアルもレシピ(事例)と思っておくのがいいかもね。たまに「マニュアルに書いてないからできませんでした」って言い訳を聞くことがあるけど、「マニュアルをちゃんと理解できてませんでした」の方が正しいってことかもね。
社長:そうね。マニュアルって仕事を効率化するのかもしれないけど、マニュアルがない仕事の方が個人的には面白いなぁ。毎度レシピ(事例)のようにアレンジしていい仕事が好きやわ。
専務:研修やワークショップもプログラムはレシピやね。プログラムをマニュアルと思ってしまうと「プログラム通りにやらな」ってなるね。そうなると現場の臨機応変な状況対応ができないし。
社長:そのとおり!!ちなみに、もし全部がマニュアル化できるなら、その仕事は機械で自動化できるってことやからね。その人の仕事が無くなってしまう。
専務:人間vs機械としては、マニュアル化できない仕事に人間の優位性があるってことやね。
社長:料理の話に戻ろうか。もちろんロボットも料理を作ることができるよね。でも、生クリームの代わりに冷蔵庫に眠っているホイップクリームを使ったり、黒コショウの代わりに黒七味を使ったりは現実的にはできないはず(機械学習を重ねれば技術的にはできるかと思いますが)。
専務:レシピのような仕事をしよう!!
社長&専務:ではでは、ごちそうさまでした♪
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