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夏休みもそこそこに。

ここまでnote を書かなかったのは、自分自身かなり忙しかったんだと思います。正直修士Q1、Q2はかなり大変でした。何かの参考になるかもしれないので、参考がてら振り返りをしておきます。ちなみに写真はほぼありません。いろんな事情がありますからね。

ちなみに僕が入学した大学院は、神戸大学大学院医学研究科医療創成工学専攻です。相変わらず長い。

受験前は書いていたので、そちらもよければどうぞ。

ということで、2023年4月から授業がスタートしました。
この専攻は、医療機器を開発していく人材を生み出すことが目的なので、医療現場に足繁く通い、ソリューションを生み出すプロセスを活用し、工学的観点からもアイデアを出していく、とても書いていて難解なことをやろうとしています。

Q1で取り組んだこと

主にバイオデザインプロセスをひと回しして、体験を通じて身につけていくことが大目標でした。工学部出身の学生も多く、バイオデザインとは??という方も多かった。実際に臨床現場を回るのはQ2からでした。必修授業はQ1、Q2にほとんど集中しているので、社会人で受験される方は事前に確認しておいた方がいいと思います。僕が時間をある程度調整できる身でしたが、正直仕事と両立するのは難しいです。

バイオデザインについては、東北大学の原 陽介先生が担当です。ご本人も医師で、授業においてはデザインプロセスの理論だけではなく、医学についても深掘りを求められる、高度なものでした。ただQ1では実際の臨床現場を見ていないので、あくまで試運転。入学したばかりの学生でチームを組み、実際の臨床事例をもとにプロセスを載せていくので、ガッツリ3ヶ月のセミナーを受けているようなものですね。ただ原先生がいることで、強烈な深い質問があり、常に考えさせられる講義です。来年入学される方は、覚悟を決めた方がいいw最終プレゼンは、研究科、それ以外の先生も多く来られますよ。

またQ1では工学の授業も多く、計測技術についての授業がありました。工学出身の人は、学部で取り組んだかもしれませんが、外部からきた人間にとっては、ついていくのも大変です。基本的には授業に出席していれば、問題ないと思いますが、宿題も多く、最後はプレゼンも多かったので、気は抜けません。

Q2で取り組んだこと

入学前から聞いていた通り、修士の2年で一番忙しいのが、M1Q2です。今年度は、必修の臨床現場観察が火曜日、木曜日終日あります。この時点で企業から派遣されている人以外の社会人はアウトでしょう。仕事を嫌でも減らさざるを得ません。私も決算前の大事な3ヶ月をこちらに注力したので、想像を絶するのでした。そのほかにも工学系の授業が3,4コマ、金曜日は、別校舎にて講義もあり、社会人だけではなく、みんなが必死でした。

臨床現場観察については、附属病院があるので、便利です。診療科目ごとにチーム分けされ見学を行います。研究科に取材に来たNHKさんが動画をUPしてくれてますので、こちらで少し様子がわかるかも。

これまで臨床現場を見たことがない人は、とても緊張することだと思います。勝手の知らない手術室ですから、入るだけで緊張するのは当たりまえ。そんな中でも、観察を続け、メモを取り続け、医療ニーズの尻尾を追いかける、1日中立ちっぱなしで観察を続けるだけですから、かなり身体的にもメンタル的にもキツい。観察が終わった後にも、すぐさま観察ポイントをまとめ、クラウドに集約。チーム全員でニーズステートメントを荒くていいので、作り上げていく。このQ2が一番医療に向き合える重要な時間です。

最初の2,3週間は、多くの診療科目を見学し、その後は希望に合わせて教授の担当する診療科目にチーム分けされます。私は脳神経外科。希望通りです。

基本的にはチームで観察してきた事実から解釈をいれ、仮説としてニーズステートメントを作り、深掘りしていきます。バイオデザインプロセスに則り進めていきます。

またここがアカデミックのすごいところなのかもしれませんが、いろいろな分野の先生が変わるがわる入ってきて、議論に加わってくれます。そのため、学生だけで見つめている狭い視点だけではなく、大きく視野を広げたり狭めたり、深い知識を与えてくれたりします。さらに詳しく聞きたいときもすぐに担当者に聞きにいくことができる、これは神戸大学医学部附属病院があるので、かなりの利点です。セミナーでは無理ですね。

その合間にやることも多い

これは学部から上がってきた学生さんに当てはまるのですが、就活の準備も始めていたようです。もちろん修士論文めがけて研究も進める必要があります、そして授業。。。ということで学生も社会人も2、3掛け持ちでやっていく必要があり、体力、地力、気力などが一気に試されるいい時間です。チャレンジしたい人はぜひやってみることをお勧めします。何せ医師は忙しいわけで、朝のカンファレンスに参加している学生や最新医療機器を深掘りする勉強会に参加したり、研究室で黙々と何かを作っていたりと、多種多彩。でも集中できる場所でもあります。

振り返ると

実際振り返ってみると、かなり大変で、いろんな方々にご迷惑をかけたかもしれません。思い切って学生に注力したことで、医療にどっぷり疲れたこのQ2は幸せでした。ここで夏休みに入ってしまい(記載時9月中旬)少し気が抜けたようになりましたが、逆に仕事に注力しなければいけませんし、ここからは研究テーマを進めていく必要があります。テーマがまだきちんと整理できていない場合は、整理していくし、決まっている人は進めていくのみ!
ということで、簡単に振り返りましたが、健全に楽しい修士Q1,2でした。

さぁ仕事だ!

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