vol.1 大学院受験を振り返る

noteから少し離れていましたが、今回大学院受験をすることになったので、その経緯や目的、結果、沸々と浮かんできた思いなど、忘れないように書こうと思う。

こんにちは、北村です。僕は、メディカルデザインラボという会社をひっそりと経営している社会人XX年目のデザイナーです。今時の言葉だとUXデザイナーのような職種でくくられますが、そのような仕事をしています。この会社は「デザインの力で医療をもっと身近なものにする」をミッションに掲げ、医療ニーズから最適解を導き出すことを目的としています。そんな僕が大学院受験をしたので、それを忘れずに書いていこうと思います。

どこ受験したの?

そうでした、そこですね。
今回受験したのは、「神戸大学大学院医学研究科博士課程前期課程医療創成工学専攻」 という長ーい名前の大学院となります。
サイトはここ!
端的にいうと、「医療現場で、医療機器開発を主導する創造的開発人材を育成する」という目的の大学院です。

結果どうだった?

先に聞きたいですよね。発表は9月26日にあり、合格してましたw

番号と名前を隠す必要があるかはわからない

なぜ今更?

ですよね。僕も受験前はそう思いましたw
何で大学院いこう!と思ったのか、そこから話そうと思います。

元々は、医療機器をデザイン視点で開発していこうと思い、2019年に立ち上げたのが、Medical Design Lab. という今の会社の前身にあたるものです。こちらでHYOGO ビジネスクリエイティブコンテストに採択していただいたのがきっかけです。

もう少し遡ると、2015年くらいだったかな、京都で僕の恩師である奥田先生からデザイン思考、価値創造プロセスを学んだことから始まりました。その時のテーマは未来の医療。その場には、多くの医療従事者もオブザーバーとして集まっており、今でもお付き合いのある加藤先生にはここでお会いしました。それから、その年に自分自身が入院の経験をしたことです。ここでは深く話しませんが、その場で加藤先生に色々相談し、手術を経て、医療現場を見ていくうちに、「医療現場にはもっとデザインの視点が必要だな」と感じたのが原点だったかと思います。

ワークショップ

僕は神戸を拠点にしているわけなので、一番近いのが、神戸大学医学部附属病院わけでして、そこで開催されていたのが、「メディカルデバイスプロデューサー育成プログラム」というワークショップでした。
メディカル・デバイス・プロデューサー(MDP)とは、
医療従事者と企業開発者・工学系研究者の間にある言葉・文化・思考・目標の違いを橋渡しすることができ、開発プロジェクトの司令塔として医療機器開発プロセスの全体を俯瞰し、多様な人材で構成されるチームを牽引できる人材を育成することを目標としています。
僕は、2020年にエントリーコースⅠを。2022 年にエントリーコースⅡを修了しました。
メディカルデバイスプロデューサー育成プログラムのサイトはここ!

とは言っても

ワークショップを修了したからと言ってもすぐに開発やデザインができるわけではありません。
これまでも多くの医療ニーズをいただき暗中模索してきましたが、正直なかなか進捗がなく(コロナの影響が大きいが)、このままでは一向に進展しないと悩んでいたのが正直なところです。

問題は何だろうか

医療機器の開発には、多くの時間とコストを費やす必要があります。それ以前に豊富な知見と最適解を導くクリエイティブも必要だと考えています。大きな問題の1つ目は、多くの中小企業さんが医療業界に参入したいと言われますが、本業が忙しく手が回らない状況では、なかなか生み出せないのです。どれだけ周りに優秀な人材がそろっても、頓挫した状況を多く見てきました。
2つ目は、やはり医療への知見の無さだと思います。何かを生み出す際には必ず情報が必要です。しかも現場で見た、感じた、疑問に思ったなど、観察できるのがベター。ですが、医療現場の情報はなかなか表に出てこないのが現状です。先日手術動画を民間企業に無断提供した医師がいましたが、現場の情報は守られるものであり、逆にいうと欲しいものでもあります。その情報に一番近いのが、医療従事者なわけでして、医療プロダクトベンチャーの創業者の多くは、医療従事者です。

だったら近くに行けばいい

ですよね。遠いなら近くへ行けばいい。それが受験に至る単純な理由だったんじゃないかなと思います。情報は取りにいくしかない、正攻法で。
そう考えた時に、大学院なら正式に医療現場で学びを得ることができる、それを相談したり活かせる人材が豊富な訳で、土壌が揃ってるんじゃないかなと思います。

少し長くなったので、一旦ここでペンを置くことにしましょう。
続きはまた書きたいと思います。

医療ニーズの募集

メディカルデザインラボでは、医療ニーズの募集を行なっています。医療従事者、病院勤務の方はもちろん、患者さん、その家族さんが気づいた点を色々聞かせていただきたいと思います。院内でこうだったいいのにな、この医療機器使いにくな、入院中に困ったこと、リハで大変だったことなど何でも結構です。お気軽にお聞かせください。

協力者も募集しています

また一緒にアドバイザーとしてお力をいただける医療従事者の皆さんも募集しています。さまざまな医療ニーズを検討し最適解を生み出すお手伝いをしていただけませんか?興味のある方は、お問い合わせからご連絡くださいね。
お問い合わせはここ!

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