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小説集

13
短編などはここに集めておきます。ティーザー版の説明もここに書きます
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#朗読

[SS]手品師

[SS]手品師

 家に帰ってきたら友人が待っていた。
 彼は手品師だ。鍵開けも得意なのでそれできっと忍びこんだのだろう。
 しかも彼は彼女を連れていた。
 勝手にコーヒーを入れて彼女と楽しそうに話し込んでいる。
 しかし、ひとんちでくつろぐってこいつらどういう神経をしているんだろう?
「おう、おかえり」
 雄介は椅子に座ったまま、俺に片手をあげた。
「はじめまして。睦美と申します」
 雄介の彼女が頭を下げる。
 

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【掌編】小さな黒服のおじさんのお話

【掌編】小さな黒服のおじさんのお話

 叔母が倒れたという電話を受けたのはその日の午後だった。
 なんでもクモ膜下出血らしくて、生死が危ういらしい。
 僕は慌てて事情を課長に説明すると会社を早退してタクシーでその病院に向かった。

 病室にはもう何人か親戚が集まり始めていて、みんな沈痛な顔で穏やかに昏睡している叔母の顔を見下ろしている。

 結局、叔母はその後三日間昏睡し、その後奇跡的に意識を回復した。
 叔母が退院して、じゃあ快気祝

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