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図書館

僕は趣味で文章を書いているが、基本的には夜に自宅で書いている。
ただ、たまに場所を変えたいなと思い、
「喫茶店」「図書館」のどちらかに行く時がある。
そして今まさに、図書館で書いている。

図書館は小さい頃から好きな場所。
心地の良い静かさで、微かに香る本の匂いも好き。
だから今後も図書館を利用して行きたいわけだが、
最近では本を読む人が大分減っているようで、実際僕の友達で本を読む人は少ない。
このままでは図書館は無くなってしまうのではないかと勝手に心配になってきた。

ただ今日来てみると、図書館を使用している人が多く、座るスペースがないほどであった。
聞いていた話と違う、と不思議に感じたが、よく見ると勉強している学生が多い。

そうか!!
図書館は本を読まなくても、利用する人がいる!
であれば無くなる可能性は、ほぼほぼ無いのかもしれない。


ただこれで良いのだろうか。
結局本を読む人は少ないまま。減っていくまま。
何かモヤモヤする。

僕は普通のサラリーマンだが、大学時代は国語の先生を目指していた。
その理由は、文章の大切さを広めたいからである。
それもあってか、多くの人に読んでもらいたいと思う自分がいる。

これは押し売りなのかもしれない。
それでも本は財産だと僕は信じている。



そんな事を考えながら図書館を出ようとすると、一つの掲示板があった。
内容は「この図書館へのメッセージ」
付箋に書いて、ペタペタと貼っていくシステムとなっていた。

その前を通って帰ろうとしたが、ある付箋を見て足が止まった。

「こんな素晴らしい図書館を作ってくれてありがとう」
「いろんな本をありがとう」

子供の字で書いてあり、自然と笑顔になった。
そして、数秒前までのモヤモヤは無くなった。
付箋は2つしかなかったが、そんな子供たちがいるならまあいいか、と。



全て自分の勝手な考えばかりの一日だったが、そして今回一つ分かったのは、
僕はなかなりの単純な性格のようだ。


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