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抜け殻

みんな去って行った
ひとりぼっちの
現実と
向き合えないまま
くすぶって
時は過ぎて
忘れる
記憶喪失な
中心の柱には
あの日の
脆さは刻まれて
何故踏ん張れないかに
答えを示す

逃げたままで
言い訳ばかりの
子どもの世話が
やけに沁みる訳だ

影と影は
未だに共鳴して
大人な仮面を剥がして
虫食いだらけの
柱を露呈する──

これが僕だなんて
まだ重ならない
逃避の跡は
薄皮の現実を
遠くにする──

殴ってくれ
優しくしてよ
アンビバレントな
感情は
化石のように
年老いていく
僕を醜く
浮き上がらせる──

それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ
それがお前だ───

合わせ鏡な
無限回廊に
響き渡るのは
せめてもの───

もうそこから
戻って来い

詩人は
誰かにやってもらえ

抜け殻に入って
もう一度
こいつをやるんだな──



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