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ayaka_heart2222
潜在可能性
春と夏のあいだ
ゆれる
しんきろう
逃げ水
新緑
オーロラ
長いレール
見捨てられる不安
押し殺す強情
孤独な子ども
創造主
ゆれながら
落ちていく光
においを消し去れ
風
風
風
モラル
モラル
モラル
僕を認めない鎖の端っこに
たぶん僕がいる
自分次第だと
言われる絶望よ
代われるものなら
代わってくれを
どれだけ
見過ごして
かわいい自分を
ここまで運んできただろう
母親の背中
母親の背中
父親の記憶
父親の記憶
交互に交ざって
僕は誰?
僕は誰?
似たような誰かに
何回か会って
使命を知る
そこで
道は途切れたまま
いっそこのまま
飛び下りてやろうか?
激しく光る
火花になって
最後の自己顕示欲
いや
まだ死なない
やり残したことがある
まだ試していないことがある
見えてはいない
だけど
わかるんだ
だから
人は生きていく
遺伝子は
すべての潜在可能性に
開かれている
大いなる野望を秘めて──
僕らを寸でのところで
支えているのかもしれない
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