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虚ろな炎

虚ろな炎が
黒く沈む私を包んで
空間をやさしく
コーティングする
もう……どうでもいい
どこまでも
他人事な船に揺られ
罪悪感を飼い殺しながら
突き抜けた空を見てた
重く沈んだ中心に
歪んだ底をめがけて
それまでの表面上すべて
滑り込んでくるを浴びる
……もうどうでもいい……
大きく手を広げながら
すべて……
私の元に降ってくる
いつかのメリークリスマスの
雪のように……
突き抜けたかった時の
後悔すべて
言いたかった
言葉のすべて
ここめがけて
底が抜けるまで
重く降り積もっていく
……私のカルマ
そこに行くしか……
私は救われない
私は生きていけない……
命のベクトルが示す方へ
……重さのまま沈んでゆく
虚ろな炎なんてウソ
どこまでも正直な
もうひとりの……私の声

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