見出し画像

お笑い芸人個人的歴代ベスト10

 昔、僕が住んでいた関西では夕方に「8時だよ!全員集合!」の再放送をやっていて学校から帰ったらよく見ていました。「全員集合」の後に始まった「カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の方が世代で毎週楽しみに見てました。他にも「オレたちひょうきん族」も世代ではなくて、「風雲!たけし城」はめっちゃ好きで毎週楽しみでしたね。
 やすきよの漫才とか横山やすしが亡くなった時に改めて見ましたが、その当時全盛期だったダウンタウンの漫才より面白いと思ったりして。そこで今回はお笑い芸人の歴代の中で誰が一番面白いのか、を一回自分の中である程度歴史的価値も考慮してランキング形式で「歴代お笑い芸人ベスト10」を出して見ました。みなさんが思うランキングとは違うかもしれませんが、ある程度納得するところもあるかも、ないかも。では10位からどうぞ。

10位 とんねるず
 1980年代から1990年代にかけてのとんねるずはまさに無敵でしたね。本当に芸能界の頂点にいた感じがして、実際長者番付とかでも石橋貴明が1位だったりしましたもんね。なんでしょう、あのそれまでの芸人にはなかったオシャレな感じ、都会的なセンス、そしてバラエティーの今のフリートークの基礎をほとんど耕して行ってしまった時代を作っていくエネルギー。その存在感は圧倒的でしたね。関西芸人の出る幕なんて一ミリもないあの世界観、あの当時彼らがやっていたことが逆に今とは違ってノスタルジーを呼び起こすのは何故なんだろう?今のテレビが面白くなくなった原因のひとつは「とんねるず(的なもの)」が中心ではなくなってしまったからかな、なんてよくも悪くも思ってしまうのは僕の勝手な解釈でしょうか?

9位 明石家さんま
 実際に一番売れた期間の長さでは歴代ナンバーワンかもしれないですね。今もバリバリの第一線で活躍してますから。でも、お笑い界の歴史から見るとこの順位かな、と個人的には思ってしまいます。トーク力が抜群で、ゲストの話を聞き出してそのゲストに華を持たせる、本当に優しい人柄で、多くの人が明石家さんまに感謝していると思います。最近はトーク番組ばかりですが、僕はあまり世代じゃないので詳しくないですが、明石家さんまが本当に面白かったのは「オレたちひょうきん族」のビートたけしのタケちゃんマンとの掛け合いのブラックデビルの頃らしいです。たまにあの頃のひょうきん族の動画とか見たりしますが、とんねるずと同じように「時代」が最先端で本物たちによって動かされている現場の空気感が伝わってきて、たまらないですね。今はもうそんな空気感なんてないですから。(個人的意見)

8位 タモリ
 ビッグ3では昔は一番人気がなくて、もう知らない人も多いかもしれないですが、タモリって昔は嫌いな芸人、芸能人の1位の常連でしたもんね。それがいい感じで年齢を重ねて、今はたけしやさんまより、タレントパワーが上になってますもんね。1980年代や1990年代の前に前にという時代に合わなかったんでしょう。その頃は派手なたけしやさんま、とんねるず、ダウンタウンなどの前に出まくって華がある人が売れに売れまくっていた時代でしたが、平成の失われた30年などを経て、令和の落ち着いた空気感にタモリの自己を滅して佇んでいるあの感じがマッチして、テレビ画面に上手い事収まっている感じがします。ブラタモリとか本当にテレビ史に残る名番組だと思います。近江アナとの時代が僕はたまらなく好きでしたね。

7位 萩本欽一
 この方はちょっと世代じゃないので全盛期とかあまり存じてないので、偉そうなことは言えないので恐縮ですが、小学校上がる前とか、「めだかのきょうだい」とか、よいこ、わるいこ、ふつうのこ、など保育園でもみんな知っていたくらい、子供でも安心して見れる番組作りをされていたんだろうな、と思います。時代がまだ1980年代の破壊にベクトルが向かう前の古き良き昭和のお茶の間を彩っていた最後の良心的な芸人だった、しかしだからこそ体制側と認識されて、1980年代のたけし、さんま、タモリ、とんねるず、そして1990年代のダウンタウンというレジェンドたちの創造と破壊に繋がっていくお笑い界の原点のような存在だったのかもしれないです。

6位 クレイジーキャッツ
 これは本当に歴史でしか知らないです。完全に生まれる前の人達ですから。でもたまに黒柳徹子とかと一緒にやっていたNHKの「夢で逢えたら」とか見てみると、何か本当に上質なコメディをやっていて、質の高さが、制作している人の教養の高さがにじみ出ているような、今の番組にはない、エネルギーが画面から伝わってきて、とても好感を持ったことを覚えています。テレビが出始めた頃だから余計に「いいもの」作らないとテレビはいつまでたっても映画には勝てないという気持ちで、みんな作っていたのだろうな、その頃のお金と知恵の結晶を見るような気がしました。

5位 横山やすし・西川きよし
 僕が関西人だからかな。やっぱりこの伝説の漫才師はこれくらいの順位に持ってこなければと思ってしまいます。関西ではほぼ神様でしょう。一時は全国を席巻して漫才ブームの中心にいましたから。冒頭でも書きましたが、本当に昔の漫才とは思えないくらいに今見ても全盛期の「やすきよ」の漫才はめちゃくちゃ面白いです。時代を超えるってこういうことを言うのかって漫才から伝わってきますもん。たぶんそれは伝説的天才芸人「横山やすし」に負うところが大きいのでしょう。西川きよしも面白いこと漫才の中では言っていて、僕も実際にきよしのところで爆笑したりしましたが、でも存在自体が芸人の横山やすしの存在感、何とも言えない人を惹きつける「不良性」を帯びた芸術家的オーラが、その場を圧倒的に支配していますね。その諸刃の剣のような感性が漫才では天才性へと向かい、実生活では破滅へと向かったのはあまりにも有名な話なのでここでは割愛させていただきます。海外の伝説的ロックスター、カート・コバーン、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリクス、マーク・ボランたちに通じるものを僕は横山やすしから感じます。

4位 ザ・ドリフターズ
 子供のころ一番好きな芸人は断トツで「志村けん」でした。圧倒的でしたね。「8時だよ!全員集合!」「ドリフ大爆笑」の中での志村けんは、僕らの世代にとって。いやもう少し上の世代からかな。だから2020年に志村けんがコロナで亡くなったというニュースは本当にショッキングで、久しぶりに泣きましたもん、人が死んで。子供のころのいい思い出すべてが天国に行ってしまったような気がして。本当に悲しかったです。大好きでした。子ども心にみんな志村けんが、大好きでした。志村けんがいたドリフターズのコントが大好きでした。あたたかい気持ちになって、とんでもなく懐かしくて。一番幸せだったころにテレビつけたら必ず、ドリフターズがいて、志村けんがいて。もう二度と戻れないあの頃が本当に好きでした。あの昭和の優しい空気感の中で必死に面白いものを作って楽しそうにやっている志村けん、ドリフターズを見るのが好きでした。大人になった今見ると、子供のころほどには感じないのかもしれないですが、純粋な子供心のど真ん中に優しい剛速球を投げてくれた志村けん、ドリフターズには感謝しかないですね。

3位 ビートたけし
 やっぱり才能ではお笑いの歴史では最上位に位置しますね。僕はたけしが1994年にバイク事故を起こして瀕死の重傷からしばらく休んで復帰するところを目の当たりにしましたが、そこでたけしが一番から完全に下りていくのを、リアルに見てきました。事故を起こす前のたけしの存在感は圧倒的でしたね。とんねるずのところでも使った表現ですが、とんねるずはタレントとしての存在感、と言い換えた方がいいかも。でも芸人としての底知れない才能を感じさせたのはビートたけしの方が圧倒的に上です。たけしを中心に芸能界が回っていると言っても過言じゃないくらいに、すべての人がひれ伏す、殿様、本当に「風雲!たけし城」そのままの世界が一時芸能界にはあったんじゃないかな。日本が一番豊かでパワーがあった時に天下を取ったビートたけしはやっぱりお笑いの歴史の中でもその存在感は群を抜いていると思います。

2位 島田紳助
 2011年でしたか。引退したのは。今の若い人に島田紳助とか言っても分からないかもしれないですね。反社会的勢力との交際が明らかになって後輩にしめしを付ける意味で「俺みたいになったらあかんで」とその当時芸能界一と言っても過言じゃないくらいに売れていたのに、8月23日を境に完全にテレビから姿を消して引退されました。潔いというのかどうかは意見が分かれる所ですが、現役のころから、芸人の中では一番頭の切れる人だったと思います。今の千原ジュニアを何倍も大きくした感じの、と言えば伝わるかどうかわかりませんが、そんな感じです。漫才師として紳助・竜介で活躍したあと、ほぼピン芸人として同期のさんまの良きライバル、親友としてバラエティー番組に数多く出演していて、僕が覚えているのはその爆笑をさらう確率と多さですかね。今も続いている「行列が出来る~」ですが元々は純粋な法律相談番組で、そこの司会の紳助のトーク力と言ったら、他の番組でもそうでしたが、必ず爆笑させて、持っていってしまうから、一回紳助の出ている番組にチャンネル合わしたらなかなか変えられない、なんてことが日常茶飯事でした。ちょっとおおげさかも、ですが、その印象が強いです。不良の番長が圧倒的に面白くて、その場の全員従えてしまう、そのトーク力と、そして実際に裏社会と繋がっていたと最終的には分かりますが、「怖さ」も持ち合わせていた、支配力を覚えています。もう一つ紳助の功績で忘れてはならないのは、そのプロデューサーとしての側面です。何と言っても今のお笑い界の流れを完全に決めてしまった「M-1」の発起人の一人ですから。あの当時は上方お笑い大賞とか伝統ある賞とか関西にはたくさんありましたがいかんせんローカルで、上方お笑い大賞を取っても、関西では……という感じで、関東とかにその影響力はなかった、少なくともテレビ業界では。だから紳助は漫才の新しい賞レースをテレビでやって芸人の活性化、漫才の活性化を図ろうとして、朝日放送と手を組んでこの今に至る「M-1」を作り出しました。その先見の明、時代を読んで作っていくプロデュース力はお笑いの歴史の中でも特筆すべきものであり、今回のランキングで2位としました。

1位 ダウンタウン
 これについてはあまり誰も異論はないかもしれないです。すべての人が、多くの人がお笑いの歴史上一番の芸人は誰か?と聞かれたら、こう答えるのではないでしょうか。圧倒的に影響力を持って、今もトップオブトップですから。多少の好き嫌いはあるでしょうが、お笑いパワーではぶっちぎりナンバーワンかな、やっぱり歴代においても。特に松本人志。僕は、彼が30歳くらいの時からずっとテレビで見てますけど、発想がずっと同じ高さにあるんですよ。あの頃も、今も。そしてそれが本当に心地よい。神様だけが見つけられるお笑いの穴をいくつも掘り当てて、魔法のように僕たちの前に出してくる。その心地よさに誰もが心奪われて、みんな松本人志にハマっていくんでしょうね。「俺も松ちゃんと同じもの見てるねん」って思ったら自分も天才になった気がして、心地いいみたいな。そんな錯覚覚えています。同時期に出てきたオリックスのイチローのバッティングのような心地よさ。天才しか作り出せない世界観に、僕はどっちも「分かる、分かる」と背伸びしていた少年でした。ずっと同じ高さでお笑いやっていて、お笑い界自体がそれに引っ張られてようやく松本人志の高さの上の方が、時代全体として見えてきたみたいな。あの頃はひとりエベレスト、みんなはそこら辺の1000mにもいかない山、みたいなこともあの頃から平気で言ってましたもんね、松ちゃんは。本もよく読んでいました。でも今振り返ったら松ちゃんの言ってたことってだいたいあってたな、うぬぼれには終わらなかったってところが、今も売れまくっているその姿から、めっちゃ伝わってきます。すいません、四半世紀前からダウンタウン、松本人志の大ファンなので。推しを推しまくっているみたいな文章になってしまいましたが。

 以上で一応、意外に熱くお笑い界の歴史、レジェンド芸人たちについて、個人的見解が多かったかもしれませんが、語ってみました。以外にテレビ見てきたんやな、と自分でも驚いています。今はほとんど見ないので。思い出補正になってしまいますが、昔のテレビは面白かったな。ごめんなさい、やっぱり僕もこう言ってしまいます。いい歳、こう見えてもしてますんで。ファミコン書いてる時点でバレてますか(笑い)。ではまた何かしらのランキングで。次はビックリマンシールの思い出とか書こうかな、と考えています。気まぐれなので、いつになるか分かりませんが、詩ばっかりだと飽きられるので、時々こういうのを入れていきたいと思っています。最後にもう一回ランキングを載せておきますね。ではでは。

   【お笑い芸人個人的歴代ベスト10】
  1位  ダウンタウン
  2位  島田紳助
  3位  ビートたけし
  4位  ザ·ドリフターズ
  5位  横山やすし・西川きよし
  6位  クレイジーキャッツ
  7位  萩本欽一
  8位  タモリ
  9位  明石家さんま
10位  とんねるず 


この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,899件

#私の作品紹介

97,427件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?