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遠くから2

古い時代の
古い傷跡
風に染みた
冷たさも忘れて
においを失うも
生きることに
慣れた
鏡に映るお前

いくつかの
交差点で
いくつか
落としたものが
あったような
なかったような

思い出せないなら
それでいい
いつまでも
縛られたくないだろうから
そっとしておくよ

闘えるまでに
逞しく育った
お前を嬉しく思う

俺はお前を
遠くから応援している

覚えてくれていてもいい

忘れてくれてもいい

まあ何とか
頑張ってくれてさえいれば──

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