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時代の息吹

重ねてしまえば
見えやしない
光を遮る
厚い膜で
覆ってしまえ
バラバラなままで
孤立させれば
刈り取るのは
簡単
根なし草は
何にでも
変更可能だ
光が中心に
届かないように
空を忘れるように
どうでもいい
紛い物のそれで
世界を感じさせる
いつか
膜を破って
正体を現す日まで

せめて
明かりを消して
静かな部屋で
外の見えない
重低音に
身を委ねて
重ねて
時代の息吹を
感じていたい

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