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2021年に一番必要なマーケティングスキルとは?

こんにちはBLAMのCOOをしている浅川です。

弊社は、マーケティング・クリエイティブ人材のための複業マッチングサービス「カイコク」を運営しつつ、直接企業のデジタルマーケティング支援も行っております。

副業系カオスマップでは、左上の赤いハーフコミット型のマーケティング領域に記載いただいており、日本に2万人しかいないデジタルマーケターの1/4の5000人以上に登録いただいています。

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引用:https://jp.techcrunch.com/2020/12/25/side-business-chaosmap-2020/

私は、大手広告代理店時代も含めて5年ほど運用型広告を中心にデジタルマーケティング支援に携わり、現在は自社のカイコクのマーケティング活動、マーケターを中心とした採用活動などに注力しています。

2020年はCOVID-19の影響もあり、副業が当たり前になったり、マーケティングにおけるデジタルの手法が幅を利かせるようになりました。

その為、私自身も今求められているマーケティングのスキルとは?を考えるキッカケが非常に多い1年でした。

ちなみにTOP画は昨年、マーケターのキャリアを考えた際に整理したもので、マーケティング活動における定義の前提です。ここでは前提を割愛するので気になる方は読んでみてください。

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マーケティング手法の変化と情勢

既に擦られすぎているとは思いますが、インターネットの広告費はテレビを超えて2019年には2兆円を突破しています。

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引用:https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0311-010027.html

ただ、それだけでありません。
インターネット広告以外のテレビや交通広告もデジタル化していき、クロスメディア的な指標の計測は、オフラインのものと言えどもデジタル的に計測がされていきます。また、そこで得たデータの管理、活用もデジタルの手法が一般的になっています。

その結果、どうなっているのか?

旧時代は、マーケティング(プロモーション)の手法といえばマス広告、新聞広告。Web時代はWeb広告と一辺倒だった手法がPR,SEO,SNS,CRMなど、どんどん複雑化し複合的になっていきました。

また、ツールも非常に増えており、マーケティングツールのカオスマップは本当にカオスな状態になっています。

そして、それらを扱える人材が不足していると、どの会社も頭を抱えています。
そのため、支援会社やツールベンダーが推奨する毎年のマーケティング業界におけるバズワードに翻弄されて、多くの費用を費やしたが結果がでないという会社は多いのではないでしょうか。

個人の力の限界

では、この時代になんでもできるスーパーマンのようなマーケティング責任者に個人である私たちはなれるのでしょうか。

私は非常に難しいと思っています。それ以上に、そうなる必要は全くないと考えています。

昨年、弊社のサービス「カイコク」では4人の複業マーケターの方にマーケティング業務のお手伝いをしていただきました。

プラン二ング:
 最大手の代理店で10年以上プランナーをされている方
コンテンツマーケティング:
 大手ベンチャーでマーケ・新規事業を経験後、リクルートでマーケティングをされていた方
PR:
 新卒で外資メーカー入社後、現在PR会社勤務の方
コミュニティマネジメント:
 元ソフトウェア会社のマーケティング室長

広告や効果計測、クリエイティブ、CRM領域はもちろん弊社の中にエースがおりますのでそのメンバーが入り、さらには新卒メンバーも副業の方に教育をしていただきながらサポートで入っております。

私自身も毎回非常に勉強させていただいていますし、本当に最強のマーケティングチームだと思っております。
(その割にまだまだなのは、力不足の経営陣の責任です)

このチームを見ていると、正直自分ではどの領域でも各メンバーを超えられるとは思いません。1人でできること、学べることはただでさえ小さいのに、マーケティング手法が爆増し、複雑化した今、それを一人でやれるようになるという考え方自体がおこがましいのです。

逆に言うと、こういったメンバーの方向性を統一させて、力を120%出してもらうことができれば本当に最高の成果が出せると信じています。

今後必要とされるスキルは?

先日、マーケティング支援部署を保有されている大手企業2社の経営企画の方と会話する機会がありました。

その時、共に課題に抱えていたのは「フロントに立ってディレクションできる人材が圧倒的に不足している」ということでした。

「最低限の広告運用やSNS運用をできる人材は社内にいるし、外部にもいる。それこそ、副業の方やフリーランスの方にお願いする選択肢もある。
ただ、責任をもって社内外のメンバーや顧客をディレクションできる人材がいない。貴社のそういった方にお願いできるなら是非お願いしたい。」と口を揃えて言うのです。

私も非常に同感です。
結論を言うと、今後マーケティング活動において必要とされるスキルは、

チームを組み、判断とディレクションができるスキル
だと思います。

近年、個で生きていける力を身に着けるためにマーケティングスキルを身に着けたいという人が非常に多いです。もちろん、弊社もそれを奨励しています。
しかし、個で生きていける力とは、SNSアカウントの運用力でしょうか?リスティング広告の運用スキルやナレッジでしょうか?

あくまでも、それらは時代に沿った手法の一つに過ぎません。
本当に必要なのは、時代に沿った手法や情報を得て判断する力と、それらを実行できるチーム組織力とディレクション力です。

もちろん、新人からいきなりディレクションスキルのみを学ぶのは誤りでしょう。チームを組織する際に、重要なのは最低限のスペシャリスト的なスキルで、特定の領域で成果を出せることです。
それは逆に、SNSアカウントの運用力や、リスティング広告の運用スキルだと非常に効果的だと思います。

個人としてどこかの領域で成果を出せない人に優秀なメンバーはついていきにくいものです。
(それを上回る人格などはありますが、私は無理なので置いておきます。。)

まとめ

僭越ながらマーケティングの手法の時流から、私の経験を元に、今マーケティング活動において本当に必要なスキルを言語化してみました。
ずっと感じていたことが溢れ出たような感覚です。

そして、私はそれを「チームを組み、判断とディレクションができるスキル」だと考えます。

その為には一つ以上の特定の成果を出せる領域が必要です。

当たり前じゃんという話かもしれませんが、今日、足元のスキルや手法に傾倒していく流れが増えているように感じます。
だからこそ、大事なことはそのような枝葉の話ではなく、幹なのだと唱えたいです。

内容・中身は違いますが、伝えたいニュアンスは元USJの森岡さんの下記の本に似ているかもと思いました。


ここまで、お読みいだきありがとうございました。
いいねを80以上いただけたら、「どうしたらチーム組織力・判断力・ディレクション力が身につくか?」というnoteも書きたいと思っていますので、気になる方はぜひいいねをお願いします。

(年末年始にyoutubeを見すぎて、どうしてもやりたかったやつです。。)

弊社は明日より仕事初めです。
2021年もよろしくお願いいたします。

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