「A」が壊れた。でも「A」だったから許せた話。
何も変わらない日常。
いつものようにパソコンに向き合い、カタカタしていた俺はボスから言われた資料を作成していた。ディスプレイを見ると、ヤケに誤字が多い。
そして気づく。
キーボードの「A」が反応していない。
皆が想像するより俺は落ち込んだ。
いつに購入したものがAmazonで確認すると、去年の12月。購入した商品は、
https://www.amazon.co.jp/dp/B003LVYGH8/ref=cm_sw_r_cp_api_i_ilXdFbEDDHKHB
こいつ。
安いけどまだ半年しか経ってないんだぞ。壊れるのが早すぎる。
そもそもこいつを購入した理由はMacのキーボードには、テンキーが付いていなかったから。
俺は研究室に配属されてから、研究よりもショートカットキーを覚えることに夢中になった。
一時期は机にショートカットキー一覧を紙にまとめて貼っていたレベルだ。
当時の先輩からは変な目で見られた。俺は全く気にしなかったが、今思うと相当キモい。
上述したキーボードを買ってからは、驚くほど作業が効率化した。マウスを持たずに操作できるのはでかい。
俺はコイツを常人が扱うよりも更に酷使した。
キーボードに人格があるなら俺は間違いなく嫌われている。
そのキーボードの「A」が壊れた。
初めは腹が立ったが、すぐに納得した。
そもそもキーボードの「A」はどのアルファベットよりも使う。更に母音のA, I, U, E, Oの内、ショートカットキーで1番よく使うのは全選択の「A」だ。
ちなみに「I」はイタリック体。「U」はアンダーライン。んん。Eってなんや。使ってないぞ。明日調べよ。「O」はファイルを開く。
「A」からの「X」または「C」または「B」は定石だ。
そんな感じで、俺は誰よりも「A」を使った。だからむしろありがとうと伝えたかった。
今までよく耐えた。人間で言うなら毎回頭を叩かれているのと同じだもんな。すまなかった。
問題は次に購入するキーボードである。
さっき俺はテンキーが欲しくて、上述したキーボードを買ったと書いた。しかし、いざ使ってみるとホームポジションからテンキーに右手を動かす0.5秒。これが無駄だと言うことに気づいた。
そのことに気づいた俺は少し前にキーボードをクラウドファンディングで購入していた。
それがこれだ。
https://www.makuake.com/project/velocifire_m2/
テンキーのない、最もシンプルなキーボード。
その価格は定価で22000円。早期販売により割引されて14000円。
これを高いと見るか安いと見るかはその人次第だ。俺は安いと思った。社会人の人は是非購入することを勧める。
問題はその発送時期だ。
「9月末までに届ける。」
はぁ。俺はあと2ヶ月と少し、キーボードなしの生活を余儀なくされた。
本当つらい。けど今までありがとう。
この何とも言えない感情が今日の俺を苦しめた。
ありふれた日常だと思ったが、ある意味で日常からの脱離した1日だった。キーボードが届くのを気長に待とう。
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