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【Ado】「夜のピエロ」について考える(歌詞解説/意味/考察/感想)

●どんな記事か?

Adoさんの曲「夜のピエロ」の
歌詞について書いたもので、

どんな意味が込められているのか気になる人に向けて、筆者の考えた妄想・想像が書かれており

曲を利用した、つまらない日々からの変化を勧める筆者の伝えたい言葉が書かれている

●前置き

今や若者で彼女を知らない人はいないのではないか?
と思えるほどの有名となった歌手、Adoさん

有名となった「うっせえわ」動画の再生数は1億回を超え、次々と作り出す曲が短期間で100万再生を突破、2021年、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いとなっている

想像してみて欲しい、自分の投稿した動画が1億5千万回以上再生される凄さを

今回、彼女が新たな曲「夜のピエロ」を投稿されたことでこの記事を書くこととした


今回の曲は音声合成ソフト・VOCALOID(ボーカロイド)で楽曲を制作し、動画投稿サイトへ投稿する事を主とする音楽家(いわゆるボカロPと呼ばれる人)のbizさんが作詞・作曲を担当されている様です

東京カニバリズム」や「アイシテの証明」といった楽曲を作られた方ですね

東京カニバリズムはAdoさんが歌っている動画が有ります

今回の楽曲はドラマ「初情事まであと1時間」の主題歌に使われる事が決まっています

ドラマの内容としては、恋人達が初めて男女の関係になるまでのお話

そんなドラマになることが原作からは想像されます

発情と初めての事情がかかっているのか

だから曲名が「夜の」なのかは不明

注意
この記事は筆者の偏見によって書かれたものです。作詞の意図とは全く異なる理解をしている可能性が有り、内容を鵜呑みにするのでは無く、これを読んだことをキッカケに自分で歌詞に込められたおもいを考えるのがより曲を楽しむ方法ではないでしょうか

それと、この記事6,000文字超えてるので短くは無いです

●歌詞について

それでは、本題の
歌詞に関する筆者の考えを書いていく

街灯は消えてく 孤独な夜が誘(いざな)う


大きな通りに、夜、ひとりで居る状況が想像される始まりとなっている

映像で描かれているのは渋谷のスクランブル交差点に似ている

新型コロナウイルスが蔓延するのを抑えるため、渋谷のスクランブル交差点が有る東京都では街灯の明かりを消したり、飲食店の営業を午後8時までと要請したり、お酒の提供をやめてもらうようにするといった対策が取られた

この様な近況を歌詞の中に直接的な言葉を使わずに取り入れたのでしょうか(比喩、暗喩、モチーフ、メタファー)

いざなうは、さそう、すすめる、誘い出すと言った意味を指す

騒がしい日々の眩(まぶ)しさに 今日を演じてる

騒がしい日々の眩しさとは、

忙しい、毎日が眩しい

眩しいということは、目を細めるだろう

現状をあまり見たくないと思いながら毎日生きている。ということだろうか

そしてここで、今回の曲名に有る「ピエロ」へと繋がる「演じてる」という表現が出てきた

退屈な自分は 窮屈(きゅうくつ)な日常は 忘れ去って 踊るナイトタウン


退屈な毎日を生きる主人公が灯りの消えた大きな通りで踊る

この踊るとは、本当に踊っているわけでなく

ピエロとして身体を動かすこと(踊る)を意味しているのではないだろうか?

冒頭の「騒がしい日々」から一変、
緊急事態宣言による外出自粛の呼びかけが「退屈や窮屈」という言葉に盛り込まれているのだろうか

何をすることもなく、暇な毎日を生きている(退屈)

大きな通りに夜、主人公はピエロとなって動きだす(踊る)

ナイトタウン」このナイト、つまり夜という表現は人から見えない世界も表しているのかもしれない

いつもは自分を出せないが、ネット上の様な顔の見えない世界では仮想の自分を演じだすことが込められているのかもしれない

夜の街(ヨルノマチ)だと5文字なので、6文字にするためにナイトタウンという言葉を、このリズムにはめたのだろうか?

もしかしたら、リズムから先に作られ、後から詩を入れる、いわゆる曲先なのかもしれない

もう慢性的な不感症 未体験 街を抜け出そう 鏡とその面影 でも あどけなくて


努力をしなかった結果、どんな出来事が起ころうとも

どうせ…だの
あの人は特別だから、とか

感情が大きく動くことが無くなってしまった

そんな感情が「慢性的な不感症」という言葉に込められているのだろうか

不感症とは、性交の際に全く性的快感を感じ無いことを指す症状のことで、

この病気は殆ど女性に見られるものであり、男性器を女性器に挿入しても殆ど反応が無い

性交という、特別心動くような状況においても快感を感じ無い

これは、日常に大きく心動かされない、魅力を感じ無い

そんな女性の主人公の心情が込められているのだろうか?

なかなかに攻めた表現であり、それを取り入れる勇気が素晴らしい

日常の中に小さな楽しさはあったとしても、女性が性交の時に感じる性的快感のような大きな刺激を感じることができないということだろうか?

街を抜け出そう

主人公は、街を抜け出そうと考える

鏡に映るとは、すなわち自分のことではないだろうか?

抜け出すその先に想像する自分から見た現在の自分は(面影)

面影とは、の中に浮かぶ姿や様子を指す言葉

「逃げ出すのか?」と、

言ってくる様な気がして、すぐに逃げてしまう自分を幼く思えてしまう

それから見える自分はあどけないのか

あどけないとは、無心で愛らしい。無邪気である。することが幼い。ことを指す言葉である

サヨナラを告げた 自分を嘲笑(あざわら)った これでいいんだ 止まった終電

サヨナラを告げた

やる事が幼く思えた

想像する自分に別れを告げ、このままの自分でいることに

「仕方ないだ、、、」
「コロナだから仕方ない」
「今そんな事をやるなんて馬鹿げてる」

だのなんだのと
何も行動出来ずにいる自分

夜の街?
ネット上に想像する自分を演じ続ける

嘲笑うとは、相手をばかにしてわらう。あざけりわらう。せせらわらうこと

ピエロが笑われたのだろうか


終電」という言葉に、ここに留まる

動き出さないことを表現しているのだろうか

終電とは、終電車の略で、その日のダイヤの最終の電車

それに乗れなければ、帰ることができない

現在の場所から動くことができない

それに、乗り遅れると、乗り逃すと、今を逃すと動き出せない

その終電が止まった

それを逃さない様に動き出さなければ、
今動きださなければ、、、

それが止まったのだ

いつか忘れてた この夢も 日々の幻想に消えていく


夢を抱き上京するも、忙しいバイトの日々にいつしか、なかなか叶わぬ夢を諦めようと考えてしまう

いつのまにか忘れてしまっていた、思いを抱き都会にくるも生きていくだけで、必死になってしまう

それが「幻想に消え」に込められていてもおかしくはない

幻想とは、根拠のない空想。とりとめのない想像であり

その夢は、実現するための目標ではなく、単なる想像になっていきそうだ

ネオンが夜を飲み干す 苦(にが)いだけの空き缶に 掃き溜めた劣等 冷たく胸を焦がす 独り孤独を吐いた


ネオンが夜を飲み干す」は明かりがともっている表現か?
緊急事態宣言が一旦解除されたのだろうか?

明かりがともり、にがいだけでたいして飲めないお酒を飲みながら、劣等感に苦しむ

夜を飲み干すの「飲み干す」はお酒を飲み干すに関係してるのかもしれない

苦いだけの空き缶は、お酒の缶のことだろう

掃き溜めとは、ごみを集めておく所、いろいろなものが入り込んでいる所を指す

Twitterやインスタグラムを見れば、簡単に他人の方が優れているように見えてしまう現代(劣等)

胸を焦がすという表現は使うが
「冷たく胸を焦がす」という表現になると読み解くのは難しく感じた

劣等に苦しんでいる様子が焦げるに表されるのかもしれない

〜〜〜〜

ピエロとは?

ここで、唐突に話しを線路に例えるなら脱線するのだが

今回の曲名に使われているピエロ

「ピエロ」とはそもそも何だろうか?

その始まりは一説によると、
ヨーロッパでの面白可笑しい演劇などに登場し、人を笑わせる役(喜劇役者)

人を笑わせる可笑しな仕草や言葉を使う人(道化師)

が現代の私たちの知るピエロとして受け継がれている

しかし、そのピエロという役は
可笑しな事をして場を笑わせる脇役だった

諸説ある様ですが、ピエロの顔に描かれる模様はいくら努力をしても物語の主人公にはなれず、認められない事に対する悲しみが表現された涙に似せたものだ、という説があります

他にも鼻や頬を赤くするのは、恥ずかしさを表現したりといった誇張表現なのかもしれません

また、ピエロによっては仮面をかぶることも有ります

ピエロについてのちょっとした話をしたところで、本題、本線へと戻りましょう

〜〜〜〜

変わろうと思って想像した自分
ネット上での想像、作り上げた自分
ピエロの様な自分

色々な面があるものの

このままで良いのかと足掻く現状の自分が

褒められることもなく、誰も気づいてくれない

苦しむ主人公は夜にひとり、しばらく大きな通りにいるのだった

佇(たたず)んでいる、しばらくそこにいる

現状から動かない、動けないことだろうか

独り孤独を吐いた

緊急事態宣言が出され会えない寂しさを

つい、悲しく口に出してしまったのか

煌(きら)めく街の明かりは 色を変えて 蔑(さげす)んでる 部屋にポツリ 虚(うつろ)な光は通り過ぎて 影となった 夜に沈む

部屋にポツリから察するに

しばらく、大きな通りに居た主人公が家に帰ったのでしょうか?

蔑むとは、あなどり軽んずる。見さげる。見くだす。軽蔑(けいべつ)する。といった意味を指す

部屋にひとり、虚な

」とは、空虚や空っぽであることを指し、

街の輝きと比べ、何もない自分の部屋にひとりいることを表現しているのだろうか

光は通り過ぎ」とは、しだいに夜が終わろうとしている事を指している事を指しているのかもしれない

月が沈んだか

夜明けは微かなメランコリー 朝が怖いんだ 蓋(ふた)をする思考力 酔えず吐いた アルコール


メランコリー(英語ではmelancolia(メランコリア))とは、気持ちが晴れない、気持ちが塞ぐ、抑うつ状態といった意味合いがある(憂鬱)

ピエロを演じていても晴れない気持ち、そして朝が来てまた日常に戻ってしまう

それが怖いのか?

蓋をする思考力とは、
考えるのをやめる、考えないようにするといった意味合いか

考えないようにとつい思ってしまうという表現だろうか

そして、酔えず

先程の歌詞で出てきた苦いだけの空き缶と紐ずく歌詞、お酒だ

酔えず吐いた

物理的に酔った勢いで吐いてしまったのか、

心の中に思っていた事を弱い思いを率直に言ってしまった

すなわち、吐露してしまったことなのか

二重に意味が込められている、いわゆるダブルミーニングというやつなのだろうか

言葉を吐くという表現は良く使われるものだ

理由もない不安が胸に押し寄せるんだ 溺れそうだ 足掻(あが)くだけの日々

理由もない不安とはなんだろう?

将来へのはっきりとしない不安

今回の新型コロナウイルス騒動への不安を盛り込んでいるのか、この未知で見えない恐怖に

どうすることもできず、悪い状態から抜け出そうと努力する日々

それが足掻きではないだろうか?

しかも、溺れそうということは

そのままだと溺死してしまう表現か?
酒に溺れるという言葉もあるが

自殺を考える意味合いがこもっているかもしれない

使い捨てのような毎日に ただ踊るだけのエキストラ

使い捨てのような毎日

毎日が使い捨てのように、消費されていく

つまり、過ぎていく

エキストラとは、映画などで人の多く集まる状況を撮影する時に臨時で雇われる出演者のことを指し

そう、ピエロとして演じるも
主役ではない
たいして重要ではない
必要であっても、あなたでなければいけない、というわけでは無い、変わりはきく

そうゆう役目であり、役者

生きる意味を感じられない、自分の必要性を感じられない主人公の気持ちが込められているのだろうか?

映像にも仮面をつけた主人公が描かれます
ピエロのように仮面をつけて作ったネット上の自分

いくら踊っても、それは単なる群衆(エキストラ)の1人なのではないだろうか?

本当に自分は必要なんだろうか?
必要とされているんだろうか?

そんな主人公の諦めや苦難が感じられる表現ではないだろうか

笑い笑われるピエロ 街灯は消えて夜に沈む

笑い笑われるピエロ

道化であるピエロは滑稽(こっけい)にて笑いを取る

人を笑わせ、人に笑われるのがピエロの役目であることを想像させる表現だ


街灯は消え、夜は終わる

街頭が消えるということは朝が近づいてきたか

いつもの日常に戻る

あぁ、またいつもの日々が始まるのか…

夜に沈むは、

ベットへ沈むの表現か?

主人公はこうして眠りに落ちたのかもしれないし

夜の世界に逃げ、ネットの海に沈んでいったのかもしれない


以上

歌詞についての話はここまで

●おもい

ここからは筆者の感想というか、思いを書いていく

昨今の流行り病へ対処するという経験したことのない状況

そんな状況に辛い思いや、孤独を感じているの方がおられるのではないだろうか?

Adoさんの曲には一貫して気が晴れない気分(すなわち、憂鬱や鬱屈)が歌われ

時代や現代の若者の抱くおもいにあった(マッチした)歌が、また新たに世に放たれた(投稿された)のではないかと思っている

君も何かを演じている

作り上げた自分、作られた姿、今回はピエロという表現となったが、そうゆう存在が有るのではないだろうか?

君もピエロ

ピエロは滑稽
(笑いの対象となる、おもしろいこと、おどけたこと、あまりにもばかばかしいこと。また、そのさま)

自分馬鹿だから、、、

そういって、分からないことを考えない日々、そのままにして知らないことを恥ずかしく思う自分

変えてもいいんだよ

日々の日常に、変化を見出さない、ただ毎日同じ事を繰り返す
日常の幸せに感謝しない、当たり前だと思ってしまう
分からないことを知ろうとしない、そして知らない言葉が出てくると拒絶し、逃げたくなる

そこから、しだいに苦難へと繋がっていくのではないか?

何故か、ちっちゃな頃から優等生であり続けようとする

そんな日々にサヨナラを告げてもいいんだよ

馬鹿を演じなくたっていい

逃げることが最悪だ、なんて思う必要は無い

逃げることもある

坂本龍馬は脱藩したし、新大陸アメリカに移民した人々も捉え方によっては逃げたとも言える

逃げて、その先で新しい世界を作る人がいる

時代に応じて変化していく事は必要だろう

他人からどう思われるか怯えながら生きるのではなく、どんな自分になりたいかを考えて生きる

昔の考えから変わることが悪だと思う必要は無いのだ

これ以上は長くなりすぎるので

ここらで、今回の結びにこの言葉を贈りたい
借り物の言葉ではあるが、

そう…


人は何者にでもなれる、いつからでも

●おわりに

漠然とした不安に落胆した思い悩ませている現代に、若者に、生きる君に届けるメッセージ

今回の歌詞から感じ取っていただけただろうか?

あなたも、今回の歌詞について考えてみて欲しい

そして、今後のAdoさんの活躍を一緒に見ていこうよ

〜〜〜〜

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●心をバケツに例えるなら
もし、「どうせ…」って言うのが口癖になっているのなら、こちらの記事で紹介している動画を見て欲しいので、よかったらこちらの記事も見てみてね↓
https://note.com/tatibanayuzuru/n/nd3ce34df072d

最後まで見てくださり、ありがとうございました

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