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「ハマったものや夢中になったものを5つ以上あげられる人が幸せ」

70代、80代の方に「幸せな人生でしたか?」ということを訊いたら、(幸せだったと答えた人は)ハマったものとか夢中になったものを5つ以上挙げる。
1つのことをストイックに突き詰めた人が必ずしもすごく充実した人生だったとは後で思わないかもしれない。1つだけじゃなくて数を増やす方がいい。
   植木理恵(心理学者)

「ホンマでっかTV」


多趣味な人が羨ましい。

多趣味な人は人生が楽しそう。

多趣味な人に魅力を感じる。


芸能人でいうと、所ジョージさんや明石家さんまさんが思い浮かぶけど、お二人とも趣味が多いと公言していて、それを自慢するわけでもなく、楽しそうに話していて、若さを感じる。


私の周りにも趣味が多い人はたくさんいる。

よく考えたら、両親もきょうだいも多趣味だ。スポーツ(サッカー、陸上、空手、野球、バドミントン、テニス、etc.)、カメラ、ギター、日本舞踊、料理、旅行、英語、洋服づくりと、それぞれがいくつも趣味を持っている。


なぜか私だけ趣味がほとんどない。

その理由の1つは、親の反応を気にしすぎてきたことにあると思っている。


というのも、私も興味を持つものがなかったわけではない。


ファッション

小さい頃は、髪を伸ばしたかったし、女の子らしい恰好をしたかった。だけど、髪が肩より長くなると、父親に「長い。切りなさい。」と言われていた。しかも、美容室ではなく、母親に切らされていた。

キティちゃんが好きで、赤が好きだったけど、「お前には赤い服は似合わない」と言われ続け、今でも避ける傾向にある。

年頃になるにつれて人並みにファッションにも興味を持つようになったけど、ファッション誌を買うのはお金の無駄だと言われて買えなかったし、おしゃれすること自体「くだらない」という感じだった。

変な男につかまってほしくないという親心なのかもしれないけど、それにしても制限が強すぎたと思う。


ピアノ

幼稚園くらいから始めたピアノは、カリキュラムなんてなく、好きという気持ちを大事にしてくれた先生のおかげで、とても楽しく通っていた。でも、辞めたくなかったのに、受験勉強を理由に、半強制的に辞めさせられた。


流行りの音楽

流行りの音楽だって聴きたかったのに、「くだらない」「うるさい」と言われ、親の前では興味ないふりしてた時期もある。高校に入るまでCDも買ったこともなかったし、レンタルショップで借りたこともないし、音楽番組も一切見せてもらえなかった。

今は好きな音楽を好きなだけ聴けるけど、90年代の音楽は90年代に聴きたかった。感性が鋭い時に聴きたかった。


恋愛ドラマ、少女漫画

恋愛ドラマどころか、ドラマ自体、「くだらない」と一切見せてもらえなかった。90年代なんて恋愛ドラマの傑作が山ほどあったのに、リアルタイムで観れなかった。

漫画も「時間の無駄」と買えなかった。同級生から借りて、こっそり読んでたけど、矢沢愛作品はリアルタイムで読んでいたかったな。



大学生になって、親元を離れてからは、興味あること、流行っていること、やりたかったこと、やれなかったこと、好きなことができるようになっていった。

でも、興味を持っても「くだらない」と言われることが大半だったから、「私が興味を持つものはくだらないこと」と無意識のうちに自分で刷り込んでいってしまい、いまだに「私はこれが好きです」「私の趣味はこれです」と公言できない。

ハマるものが見つかっても、「どうせくだらないことだ」と、満足するまで突き詰めることができない。中途半端になるものが多い。



植木先生によれば、ハマったものや夢中になったものが5つ以上挙げられる人が「幸せな人生だった」と思えるそう。

「趣味がない」と言っている私も、実は候補はいくつもあるはず。

自分の好きという気持ちにストッパーをかける癖がついてしまっているから、この呪縛を解きたい。


心から自由になりたい。

もう自由になれるのにそう思えていないのは、私の努力次第だな。



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