アイデアに価値はなく行動に価値がある | とある悲しい部長の話
こんにちは@tateshina_lifeです。
今日はアイデアには価値がほとんどないということについて書いてみます。
先日、ある会社の部長クラスと話をしていて久しぶりに怒りの感情が湧いてきました。その方が言うところには、
ということでした。
もちろんこちらとしてもアイデアの端緒になることは”フック”として持っていきますし、それ以上にテクノロジーで解決できることと、その実績についても話をしました。
アイデアのフックを考える際には先方が叶えたいこと、解きたい課題について与件として知る必要がありますが、伝えられてきた内容は先方社内でのみ通用する意味で、僕らが事前に理解することはできませんでした。
ですからこちらが出したアイデアは直接先方の興味にフックをかけることはできませんでしたから、その場で僕らの技術解決手段の知見と合わせて一緒に考えてみませんか?と持ちかけたところ、返ってきた答えが上記のようなものでした。
完成されたアイデアが出せるのであれば自分でやります。仮に、そのアイデアを実現するための場が相手にしか存在しない場合には相手の力を借りることになりますが、今回はゼロからの立ち上げだったのでそれもありません。
アイデア自体に価値はありません。
それを誰よりも速く立ち上げて社会へ問うことが必要です。当初考えていたアイデアも実現する中で大小の課題に突き当たるので、解決していかなければなりません。その結果として社会に価値が届けられ、実現されるのです。
僕は僕自身に秘密など何もないと常日頃から人に伝えています。僕のやり方を真似できるのであればやってみてください、と。
行動を積み重ねてきた結果として誰にも真似できないやり方を持っているから自分に自信を持つことができますし、何一つ隠さずに自分自身として社会の中で価値を発揮することに集中、没入することができます。
固有の能力を持った個や、その集まりとしての組織が、隠すことなく知恵や経験を出し合って”共創”していく時代において、こちらは何も話すことはできないのでまず価値あるものを持ってきて、というのは効果的でも効率的でもありませんし、何よりアンフェアです。
アイデアを出すことよりも行動すること、行動することによって経験を重ね、それが知恵となりその人の個性になります。個性を発揮する人は相手の個性を尊重することができます。
そういった人々が増えると良いなと思っています。
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