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プロメアは実質スーパーヒーロー大戦だからニチアサのオタクは早く観にいくべき

※ネタバレを含む内容ですので未見の方はご注意ください。

 プロメア観てきました。とりあえず2回ほどタイミングを見つけてもう1回くらい行きたい。

 ツナ缶さんが"観るアドレナリン"と称したのも納得の、アメイジングでファンタスティックでエキサイティングな映像体験にすっかりアテられ、四肢がバラバラになるほどの興奮を味わっています。

 それはさておき、プロメア見ながらず~~~~~~~~~~~っと思っていたことを書き記そうと思い筆をとりました。具体的には「え、これスーパー戦隊?」「は? 仮面ライダーかよ」「スーパーヒーロー大戦じゃん」の3つです。

 僕の記事を読む人はパルプスリンガー界隈の人(=プロメアは言われずとも観にいくだろう人)を除けば特撮とかヒーローものが好きな人が多いだろうと勝手に思っていて、そうするとニチアサ好きな人はマジでプロメアを観てほしいという思いで書き綴っています。

 なお桃之字がプロメアを見てどのくらい興奮したかは以下の記事をご覧ください。

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦PROMARE

 ニチアサが好きな人にはまず間違いなく刺さる作品だと思うんですよプロメア。だってこれ実質スーパー戦隊と仮面ライダーのコラボ映画、つまりスーパーヒーロー大戦なんです。マジで。いやマジだって。待て待て帰らないでくれ。俺は正気だ。聞けばわかる、わかるから。落ち着いて。その物騒な銃を降ろすんだ。

バーニングレスキューに見たスーパー戦隊感

 まずね、冒頭のバーニングレスキューの出撃シーケンスとかもう完全にスーパー戦隊なんですよ。平和な街で事件が起きて、アラートが鳴って、専門部隊が「!」ってなって急いで専用機に搭乗するわけなんですけど、まずそこで出てくるのが四車線を占領するようなドでかい車、スーパーカーめいた小型車両、鳥を模したプロペラ機。絶対合体するやつだよ。俺は変形合体シーケンスまで空想した。

 つまり火消戦隊バーニングレスキューです。4クールで観たくないですか? 観たいですよね。俺は観たい。

 ドでかい車の中はオペレーションルームになっているのだけど、隊長(CV:小山力也)の指示でそこから武装アーマーを纏った隊員たち(ブラックとブルーのポジション)が飛び出すんです。カタパルトで。

 作品世界感的に、その"事件"はもちろんバーニッシュによる大火災なんですけど、彼らはそれに特化した戦隊なのでそりゃーーーーもう迅速に火を消し止めて、逃げ遅れた人たちを救助するんです。めちゃくちゃ順調。でも、それでも屋上がヤバいことになってるからって若い衆が出てくる。それが主人公のガロ・ティモスです。

 この流れで出てくる時点でガロティモスはもう完全に戦隊のレッドなわけなんですけど、ガロティモスのキャラクター自体も戦隊レッド感が本当にヤバい。一番若いくせに一番態度がでかくて一番目立つし実際隊員たちからも頼りにされる存在。特命戦隊ゴーバスターズの桜田ヒロムと獣電戦隊キョウリュウジャーのキングを足して5倍した上で手裏剣戦隊ニンニンジャーの伊賀崎天晴並のIQにしたやつ。キャラクターが強すぎる。

 言わずもがなガロティモスは本当にハチャメチャな奴でハチャメチャに強いしハチャメチャに自信過剰なやつです。そんなガロティモスが敵である<バーニッシュ>の親玉と出くわすわけですね。そりゃなにも起きないわけがない。

 でですよ。ここまでなら単なるスーパー戦隊で、構図は火消し戦隊バーニングレスキューと怪人バーニッシュの戦いです。これがスーパー戦隊の映画ならこっからちょっとレッドがピンチになってみんなが助けにきてレッドが立ち上がって強化フォームになって怪人を倒して怪人が巨大化してロボットが出て劇場版専用の新規ロボが出てくるみたいなことになるんですが、この作品ではそうはならないんです。なぜか。この作品はスーパーヒーロー大戦だからです。

 なにを言っているかというと、マッドバーニッシュの親玉であるリオ・フォーティア。こっちは仮面ライダーなんです

マッドバーニッシュにみた仮面ライダー感

 リオフォーティアは異形の力を行使し、迫害され虐げられた仲間たちを助けるために戦う希望の権化です。

 そして、例えば初代仮面ライダーはショッカーに改造人間にされる途中で脱出した男であり、異形の力を行使し、怪人によって脅かされる人々を助けるために戦う希望の権化です。

 つまり同じなんです。リオフォーティアは仮面ライダー。わかりますね?

 リオフォーティアという男、ツンケンしてる感じは555の乾巧にも匹敵するけどその内心はビルドの桐生戦兎やウィザードの操真晴人のようなアツい正義の心と使命に溢れた真の漢です。しかも美形。誰よりも強い力を持っているがゆえにすべてをひとりで抱え込むタイプの暗さを持ち、きっと視野狭窄になって相棒たちに叱られたりもしながら戦い続ける熱い男。それがリオフォーティアです。しかも美形。

 彼らバーニッシュは、物語の舞台となっているプロメポリスの司令官であるクレイ・フォーサイトに仲間を拉致され、人体実験の材料として使われている、という背景を持っています。リオフォーティアはフォーサイト財団から仲間を救い出すためにバーニッシュの希望として立ち上がり、クレイフォーサイトと戦うヒーローなのです。

 そして、これはネタバレですけど、クレイフォーサイトもバーニッシュであったことが後々判明するわけで、つまりリオフォーサイトは怪人と同じ力で戦うヒーローなんですよ。もうそれ完全に仮面ライダーじゃないですか。新番組仮面ライダーバーニッシュ放送開始ですよ。僕はクレイの正体が分かった瞬間叫びそうになりました。おのれディケイド。

 さらに言うなら、ガロティモスとの戦い(後述)の中で、自らのエゴを自覚し敵のキレイゴトに屈さない魂の強さも兼ね備えていることが示されます。つまり物語終盤の仮面ライダーですね。

 これが仮面ライダーの映画であれば、宿敵であるフォーサイト財団の社屋を燃やして現れた怪人ガロティモスとの戦いの中でサブライダーの二人が倒れた後、メインライダーであるリオフォーティアが仲間たちのパワーを受け継いで劇場版専用の究極フォームに変身、ガロティモスをボコボコにして、そしたらクレイフォーサイトがなんか巨大化して大暴れする流れになるでしょう。しかしそうはならない。なぜか。これがスーパーヒーロー大戦だからです。

火消戦隊バーニングレスキューvs仮面ライダーバーニッシュ

 さて、ここまででそれぞれがヒーローであることはおわかりいただけましたね?

 しかし一方で、両者の目的は相反するものです。火消戦隊バーニングレスキューは火を消すことが目的であり、逆に仮面ライダーバーニッシュは火を着けることが目的です。相反する目的を持つ者が、不幸にも出会ってしまった。

 そうです、ここでスーパー戦隊vs仮面ライダーの戦いが勃発するんです。

 その戦いがこれ。この戦いにおける両陣営の戦い方を見ても、スーパー戦隊と仮面ライダーの違いが表れています。

 まず、戦隊レッドであるガロティモス。彼は一見すると一人で戦っていますが、その中でもルチアによるサポートがあるし、そもそもその前の消火活動のシーンでレッド以外のメンバーはそれぞれの役割をこなし、レッドが心置きなく戦えるよう舞台を整える役割をしています。これはスーパー戦隊の映画やボス戦などでよく見られる構図です。

 そしてなにより、この動画のあとに描かれるシーン。追い詰められたガロの台詞「俺"たち"は! レスキュー隊なんだよ!」が放たれ、チーム全員が助けにくるシーン! ここ! これが! やばい! メインテーマをBGMに、見事な連携プレイによってマッドバーニッシュを圧倒! そしてとうとう宿敵・マッドバーニッシュを確保するんです!

 その連携はまさしくスーパー戦隊が毎週日曜の朝に見せてくれる最強の連係プレーであり、それを観ながらズタボロに泣いていました。完全に戦隊だった。僕らの大好きな戦隊が、そこにいたんです。

 余談ですがこのセリフ、獣電戦隊キョウリュウジャーのキングの名台詞「俺たちは、戦隊だ!」に通ずるところがあってキョウリュウジャーの亡霊としてはそれだけで成仏しそうでした。

 そしてもう一方、仮面ライダーバーニッシュ、仮面ライダー雷刃、仮面ライダー風刃の3人の戦いに注目してみましょう。

 こちらは確かに一緒に戦ってはいるものの、それぞれが個別に敵に殴り掛かっています。互いにサポートするのではなく、皆が攻撃し、誰かが作った隙を別の誰かが突いて、ダメージを積み上げていくタイプの連携です。これは仮面ライダーで主人公とサブライダーが一緒に戦うときの構図と同じで、共に戦いながらも孤独であり、各々の抱えるモノ、正義、矜持のために力を振り絞るという構図です。

 火消戦隊バーニングレスキューと仮面ライダーバーニッシュの戦いは、戦隊側の勝利に終わります。しかし仮面ライダーバーニッシュの目的である「フォーサイト財団に侵入する」こともまた達成された。互いに勝利した構図を以て、物語は次に進みます。

 そして現れるクレイ・フォーサイト。彼の存在により、この映画は真の意味でスーパーヒーロー大戦へと変わるのです。

現れる共通の敵

 クレイフォーサイトはガロティモスの憧れの存在であり、リオフォーティアの宿敵です。この物語はクレイフォーサイトによって大きく動き、二人のヒーローがクレイフォーサイトを超えることで幕を閉じます。

 このクレイフォーサイトってすっげーいい悪役で、そもそも「戦隊レッドのことを欺いている」かつ「仮面ライダーと同じ力を持っている」という両者の影としてのパワーが強い。そして最初のスタンスが「ガロ・ティモスはバカだからほっといても死ぬし、バーニッシュはその気になればいつでも殺せるし、余裕っしょ」みたいな感じで第三者目線を気取って自分の計画を進める。お前も当事者なんだよ。

 そんでまぁその余裕と、自分の計画の締め切りが近いという焦りから、ヒーローの勝ちパターンへの布石を自ら作ってしまうんです。そういうところ本当にショッカー大首領みたいですよクレイフォーサイトさん。

・火消戦隊バーニングレスキューのピンチ

 物語の終盤で戦隊レッドがとんでもない裏切りに遭うように、ガロティモスもまたクレイフォーサイトに裏切られ、失意の底に落とされることになります。

・仮面ライダーバーニッシュのアイデンティティクライシス

 策を弄してバーニッシュたちを脱出させたものの、それはすべてクレイフォーサイトの掌の上であったことが発覚し、仲間たちは再び捕らえられてしまいます。

・水落ち(※氷)

 生存フラグ。

 そうして失意の両者が再び出会い、彼らは共通の敵と戦うべく互いに手を取ります。戦隊レッドと仮面ライダーの夢のコラボレーションが実現するんです。しかも劇場版専用ロボットまで出てきて、それを二大ヒーローが操縦するという夢の展開つき。こんなん勝てるわけない。

 ここでポイントなのは、クレイフォーサイトはそのことを知らず、いきなりスーパーヒーローが二人殴り込みにくるという事です。この時点でクレイフォーサイトはなんの準備もなく当事者まで引きずり落され、己のエゴを賭けた戦いへと駆り出されることになるんです。はじめ侮っていた小石のせいで。

滅ぶ世界

 そうして始まった巨大ロボ戦。それそのものはものすごいクオリティで激熱で滅殺開墾ビームがマジに大好きだったんですけどそれはそれとして、そのあと割とマジに世界が滅びかけるんですよ。仮面ライダーやスーパー戦隊がどれだけ頑張っても世界は一度滅びかける。これはもうどうしようもない。だってスーパーヒーロー大戦だもの。

 そのときに奇跡が起こるんです。スーパーヒーロー大戦だから。”燃えて消す”が火消戦隊バーニングレスキュー、”燃やし尽くす”仮面ライダーバーニッシュの二人のパワーがひとつになって、メインテーマがイントロから流れて、再び二人がでかいロボに乗って、そんでなんやかんやあって(本当にそうとしか言えない)世界が崩壊の危機を免れるんです。

 わかりますかこの「なんやかんやあったけど世界が救えた」みたいなところ。完全にスーパーヒーロー大戦じゃないですか。これは褒めています。本当に大好きなんですそういうの。二人の熱い思いが世界を救うんです。

いじょうだ

 わかりましたか。

 プロメアはまだまだ絶賛上映中です。そろそろレイトショーとかに移行する時期なのでまだ見てないかたは是非観にいってください。もう観た人はもう一度観てください俺も観ます。

 追伸。ここまで書いといてなんだけど、スーパーヒーロー大戦っていうか夏休み合体スペシャルのほうが近かったかもしれない。過去の戦隊とかライダーは出てこないし(※存在しないため)。まぁそうゆうこともあるよね!


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オレモー!
30
小説家/暗黒コラムニスト/映像作家。ニチアサライダー風小説「碧空戦士アマガサ」とスーパー戦隊風オリジナル小説「刻命戦隊クロノソルジャー」を連載中。
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