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「良い飽き性」になろう。

何かに取り組んでいてもすぐに投げ出して別のことをしてしまう人のことを俗に「飽き性」といいます。

僕自身も極度な飽き性なんですが、「持続力がない」だとか「人や物に対して興味が薄い」だとか、一般的に良いイメージを持たれることがあまり無いのが現状です。

まぁ実際、傍から見るとそう見えるのだからしょうがないか。

……なんて思いながらも、「実はそんなことないのになぁ」と内心で思っていまして、同じように感じている飽き性人間も世の中に多いのではないかと思っています。


「三日坊主」という言葉が一人歩きしているからか分かりませんが、特別に飽き性でもない人間からすると、「あぁ、飽き性な人って三日もやればあと飽きて投げ出す人たちなんだなぁ」という怠惰な人間の印象が強いかもしれません。

確かに、そのイメージだとその通りだと思うんですが、僕は同じ飽き性にも「ダメな飽き性」「良い飽き性」があると思っています。


たとえば、勉強を例に考えてみましょう。

当初の認識通り、数日だけ勉強を一生懸命やって投げ出したとします。

あ~、もう飽きた。数日はもうやりたくない。

―――数日後。

飽きが収まったころに、もう一度机に向かいます。

数日前に勉強した内容、細かに覚えていますか?

……覚えてないですよね?

これが「ダメな飽き性」です。


しかし、世の中にはとんでもない早さで飽きる人間がいます。

10分で飽きます。10分です。

「……いや、より厄介じゃないか」と思ったそこのあなた。

実はそれがまた大きな誤解なんです。

たとえば、10分だけ必死にペンを走らせて投げ出したします。

あ~、飽きた。数分したらまた始めよう。

―――数分後。

もう一度机に向かいます。

数分前に勉強した内容、細かに覚えていますか?

覚えてるんです。

これが「いい飽き性」です。

どういうことかというと、飽き、すなわち切り替えのスピードが早い超飽き性な人ほど、記憶が残っている状態で勉強を再開できるというわけです。

効率のいい勉強の仕方として「短い間隔で復習を繰り返す」というものが一つ挙げられますが、とんでもなく飽き性な人というのはそれが性質的に初めから備わってるわけですね。


さて、では勉強を例にとりましたが、日常生活ではどうでしょうか。

原理は勉強とまったく同じです。

直前にやっていたことを短い間隔ですぐ投げて、別のことをしてから、すぐ戻ってきてまた取り組みます。

そうやって繰り返していると、自然と目の前のあらゆるものや人を忘れないようになっていくのです。

極端な話をすると、いつまで経ってもボケないんですよね。(笑)


よく業界でいろいろな現場に顔を出し、分刻みの短時間でもひっきりなしにどこかしらで活躍している方がいますよね?

「この人は一生ボケないし死なないんじゃないか」

なんてその人に対して思うのは、あながち間違いではないんじゃないかと僕は思っています。

「飽きる」ことを怖がるな。
それは「現在からの逃避」ではなく「未来へのバトン」だ。

今日はそんな言葉で締めましょうかね。

by タタミちゃん。

なんつって。

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