【推しかた】迷えるオタクが出川に救われた話

今回はアイドルオタクたちに向けてずっと話したかった「推しかた」について書きていきたい。

(「推しかた」に関してはいろんな角度からの持論があるのでシリーズ化できたらいいなと思ってます。)


あなたは、何をきっかけとしてそのアイドルのオタクになっただろう。

MV?TV番組?ライブ?曲?
顔?声?性格?ファッション?

ご存知の通り
私はBTS(防弾少年団)のオタクなわけだが
自分がいわゆる「新規」(2020年の「Dynamite」以降にファンになった人を指すことが多い。)であることから、周囲も新規の比率が高めである。

彼女らにBTSを好きになったきっかけを聞くと
Dynamiteを聴いて、という意見が多い。
それだけでなく、通りがかりで読むBTSオタクのnoteにも「沼落ちのきっかけはDynamite」と書いていることが少なくない。

やはりあの曲はそれだけ多くの人を虜にし、「BTS」を世界へ広めた曲なのだろう。

以前書いたように私はというと、YouTubeの動画から沼入りしている。(正確に言うとYouTubeのRUN!BTSのおもしろまとめ動画に出てくるポヤポヤ不思議宇宙人のテテ(5)とプロとしてステージに立つV(26)とのギャップにしてやられた、いわゆるギャップ萌えである)

なので、曲については彼らを好きになってから知った。
BTSのオタク(特に新規)に関していうと、このタイプはかなり珍しいんじゃないかと感じている。
先に触れたように、今の新規と呼ばれるオタクのほとんどが「Dynamite」をきっかけにファンになっている。
Dynamite以前にファンになった人も、「花様年華」という長く続いたストーリー仕立てのシリーズ(=曲)で好きになったという人が多い。

つまり、BTSのオタクは
曲から入ってるオタクがめちゃくちゃ多いのだ。

それも無理ない。
なぜなら、彼らの曲は「他の誰かが作った曲」ではなく「彼ら自身によって作られた曲」だからだ。
当初はアイドルではなくヒップホップグループとしてデビューしたBTS。ラップラインを中心にほとんどのメンバーが楽曲制作に関わっている。
特に歌詞に関してはRMを中心に彼らの意思・メッセージが強く反映されている。言うなれば、"彼らの色"がより濃く出ているわけだ。
そんなわけで、彼らの歌詞に魅了されるオタクの比率はかなり高いようにおもう。


が、この際正直に言わせてほしい

私は歌詞とかあんまり見ないタイプである

(ファン失格発言)

弁解させてほしい。これはバンタンに限ったことではないのだ。
バンタンにで会うまでKPOPや洋楽などを通ってこなかった私。はまらなかったひとつの要因として

「何言ってるかわかんないから」

というのがある。いちいち調べるの面倒なのだ。
ていうか、何と言ってるかわかったとしても歌詞ってなんか普通の言葉と違って文として成り立ってないじゃん。

思い返してみればこれは邦楽のアーティストを推していた頃からで、日本語でも何言ってるかよくわかんない歌ってありません?ありますよね?あります。なんかスッと入ってこない時があるんですよ。

失恋ソングとか、そういうのならまだわかるんですが
正直なところわたし的にはどういうことなん?みたいな曲ってかなり存在する。
それが母国語でないとなるとなおさらで、
ただでさえよくわからないのに文化の違いや価値観の違いまで入ってくるのでもう本当に意味がわからない。

そういう背景(?)もあってか、わたしは正直歌詞よりも音で好きな音楽を選ぶ傾向にある。
幼少期から音楽を習っていて絶対音感も相対音感もあるからだろうか。自分にとって心地よいと感じる音の運びや階があり、好きな和音がある。
そういう「音」から判断することがあっても、歌詞から何か好き嫌いを判断することも、歌詞から好きになることも、本当に一度もなかった。


本当に失礼な話である。
私はアーティストが丹精込めて作った曲を「歌詞はちょっとよくわかんないんで!」と言ってしまっているわけだから。

ただ、10代の頃からの感覚であり
どうにも直せそうにないのもまた事実。
オタク友達と話せば話すほど、わたしって本当に浅はかな推し方なのだな…と感じて落ち込むなどしていた。


そんな私に救いの手を差し伸べた者がいる。
そう

出川である。

(敬称を使いなさい)

何の番組だったかは忘れたが、ある時彼が出ていたとあるバラエティをなんとなく見ていた。
その時何かのお題で(覚えてなさすぎだろ)
彼はこう発言したのだ。

「俺、音楽は歌詞派じゃなくてメロディ派だからァ〜」


まてまてまてまて。
私が探し求めていた言い訳、ここにあり。


メロディ派ってなんだよ。でもめちゃくちゃわかる。私、メロディ派だわ。と、出川氏の何気ない発言に馬鹿みたいに共感してしまった。

そして私だけじゃないんだという安堵から急に湧く、出川への親近感。なんとなく自分の苗字と発音が似ていたからか、小学4年生の頃の担任に「出川さん」とよく間違えられていた、あれも今思えばこの日のための伏線だったわけか????


出川は私の仲間だった。
メロディ派は私だけじゃないんだ。
確かに存在するんだ!!!!!!!!

ありがとう出川!!!!


というわけで、もし私と同様に
なんとなく歌詞の良さを語る会に混じれない…とどこか引け目を感じているオタクがいたら伝えたい。
それは派閥が違うだけだ。気にするコタァない。


ちなみにこの出川の発言と出会ってからのわたしはTwitterのタイムラインやnoteでオタクたちが好きな曲の良さの要素として「歌詞」をあげているのを見るたびに、心の中で
「わたしはメロディ派だからわからないけど…そういう視点もあるわけね…」
と思っている。

だって私、メロディ派なので!

胸張って生きていこーぜ!



もちゅ

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