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28歳〜31歳 設計施工会社

思い出に浸るシリーズ。設計施工会社に転職編です。

設計施工会社へ転職

設計事務所に5年勤務し施工(現場)への興味が強くなり、設計施工会社へ転職をしました。
前回同様、こちらも求人を出していたわけではなく押し売り作戦(雇ってください!)により無事内定をいただきました。


会社は泉ヶ岳の麓にあり、森から最低限の木を伐採し事務所+工場を建てたまさに森に囲まれた環境でした。

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事務所の隣には工場が併設してあり、職人さんが建具や家具を製作していて分からないことがあればすぐアドバイスを聞ける大変恵まれたな環境でした。


設計と施工管理

在籍中は、美容室や飲食店などのインテイリアに加え住宅の設計と施工管理(現場監督)を担当しました。

ご要望をヒアリングし、図面や打合せ資料の作成、見積をまとめるための積算や工事工程の管理、材料や職人さんの手配などやることは多岐にわたります。

ざっと簡単に書きましたが一言で言ってしまえば"実際につくる作業以外全て"です。
実際につくるとなると設計事務所時代では考えられないほどの業務量があり常に時間に追われていました...。
材料が急遽足りなくなればトラックの荷台に材料を積み込み現場まで運んでいました。ちなみにマニュアル車の運転デビューは2tトラックでした!


鬼の形相

とある工事の段階で、職人さんに呼び出されました。
「おい、これどうやって作業するんだよ。俺はモグラじゃねぇんだよ!」と言われ胸ぐらをつかまれました。
当初の予定よりも工事が進んでしまい塞がれていないはずの床が全て塞がれてしまい、床下にもぐりながら作業をすることになったのです...。
「もぐら...」一瞬何を言っているのかわからなかったのですが、「確かにモグラですね...。」と最悪のタイミングで納得してしまい、みごとに火に油を注いだのでした。まじで怖かったです....
目に見えない仕事ではありますが、段取り(工程管理)は、職人さんのパフォーマンスを最大限発揮してもらうためのグランド整備のようなものように感じます。どんなに腕の良い職人さんでも段取りを誤れば十分なパフォーマンスは発揮されず、全体の品質、出来に大きく影響を及ぼすことを学びました。

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施工管理をしていると良くも悪くもこちらの指示通りできあがります。
当たり前のように聞こえますが、設計事務所時代には簡単な図面ミスがあったとしても施工側で解決されミスが帳消しになっているケースは珍しくありませんでした。
分からないことは分からないと素直にアドバイスを求め、1つずつ問題を解決していくことにやりがいを感じていました。

また、基本的に職人さんはしっかりとした段取り(工程管理や材料手配)をし、その仕事に見合う対価をお支払いすれば最善を尽くします。
よく、「手抜き工事」という言葉を聞きますがこれらのどれかが欠けていたり施工管理者がずさんだったりする場合が多いように思われます。


建築士試験


設計と施工を一貫した思いで携わることができる環境で充実した日々を送っていましたが、仕事と並行して1級建築士の試験勉強をしていました。
試験では1点足りず不合格となった時にはさすがに心が折れかけました...。(建築士業界では1点足りないことはあるあるです)。仕事が忙しく時間もなかなかとれず焦っていたことが加わり逃げるように辞めてしまいました...。
辞めてからずっとここを残りで申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、建築士に合格し報告の連絡をした際に、自分事のように喜んでくださいました。
これまでのわだかまり(こちらが勝手に思っていただけかもしれませんが...)が一気に晴れ、今では一緒に仕事をさせてもらっています。

ちなみに弊社の事務所改修や、自宅のテーブルやソファーを作っていただきました!

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次回は組織設計事務所編です。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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