履歴書の自己PR 酒店編

49歳の男なんて…あ、私の事ね。雇う側からすれば何らワクワクしないミドルガイなので、どうせまた採用されません！今回も面接で提出する履歴書を開き直って好き放題書いてやりました。こいつ変わったやつだな…と、面接官が面白がってくれるのか？それともやはり、こいつ気色悪いオッサンだな、と不採用即決か？イチかバチか！万にひとつの可能性に賭ける！どうせ採用されないなら遊ばにゃ損損！↓

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「こんちは。普段お酒は一切飲みませんが、機嫌の良い時だけスーパードライ片手にウザったらしく酔っ払う私です。これまで49年の人生、ビールを美味しいと思ったことなんて一度もありません。だって苦いじゃないですか。いまだ酒よりサイダーの方が美味しいと思う私ですが、昨今の大型ディスカウント酒店には、ジュースや生鮮食品も陳列されてますよね？もちろん私が大好きなサイダーも！シュワッ！

ならばと！応募しちゃいました。募集要項に「岡山県に転勤有り」と記載されておりましたが、結論から申し上げますと、転勤は…お断りします！なぜなら、because 私は休日を利用して、イノシシやハクビシンの捕獲駆除活動を行なっているハンターでございます。私が転勤してしまったら、一体誰が罠を仕掛けるのでしょうか？一体誰が罠を見張るのでしょうか？獲物がかかったら知らせてくれる発信機の電波は、高知県から岡山県まで、とてもじゃないですが届きません。

しかし、転勤は嫌だ、それでも私を雇えなどと傍若無人に振る舞うつもりはございません。転勤を拒否する代わりとして、それ相応の旨味をそちらに提供させていただきます。その旨味とは…

社員の皆さまをイノシシBBQに無料ご招待いたします〜！BBQを囲み、ワイングラスをグルングルン回しながら、狙ってるあの社員とお近づきになりたい！…そんなあなたに婚活ハンターライフの場を提供させていただきます。あなたもハンター！私もハンター！貴重な人生の時間をおもくそ浪費してしまうのはモンスターハンター！

でもBBQ帰りの運転代行はご自身で頼んでくださいね。安心してください。そちらの店舗から私の自宅まで約2.5km。界隈に住んでる方であれば、運転代行料金はそれほどかかりません。

どうです？みんながこぞって使う言葉にはヘドが出るので、あんまり使いたくないんですが、お互い 「win win 」ですよ 「win win」！私は転勤に行かなくて良い、皆さんは美味しいイノシシのお肉を食べられる、気になるあの社員もハント出来る 「win win」 じゃないすか！

あと募集要項に「ソムリエ資格取得を応援」とも記載されておりましたが、私は元来、何事もプレッシャーを感じる性分なので、応援はやめてください。本当にやめてください。理想は、私がこっそり黙ってソムリエ資格を取得し、ある日、唐突にボソッと社員の皆さまに打ち明ける… すると皆さまがサプライズでお祝いを準備し、私が休憩室に入った瞬間、クラッカーの乱れ撃ちで出迎え手荒い祝福をする… こんなアメリカ人が好きそうなシチュエーションでお願いします。さらに、アメリカ人がよく使ってる生クリームのスプレーで顔をグチャグチャにしていただくと「おいおいおい！聞いてないよ〜！」と言いながら、私、喜びます。

つまり、ソムリエ資格取得へ向けた応援は要りません。ただただ見守っていてください。必ず取得いたします。

とはいえ、普段から酒は飲みませんので、利き酒のような作業は苦手ですが、利き袋ラーメンなら任せてください。そちらの店舗内食品コーナーに、インスタント袋麺置かれてますよね？袋ラーメンの見極めやウンチク等であれば、そんじょそこらのTVチャンピオンにも引けを取らないと思います。お客様に誠心誠意、袋ラーメンに関するアドバイスをさせていただき、売上アップに貢献させていただきます。レジが鬼のように忙しくなる時間帯であっても「いま自分はお客様に袋ラーメンの説明をしているのだから、レジに入れないのであーる」といったようなシラジラしい立ち振る舞いはいたしません。レジ打ちが嫌だからお客様とダラダラ話し込んで手が離せないフリなどいたしません。

親譲りの無鉄砲で子供の頃からラーメンばかり食ってきました。ならばラーメン店に応募すべでは？と思われるかもしれませんが、私、怖いんです。大好きなラーメン業界に飛び込んで、毎日怒られて、しごかれて、大好きなラーメンを嫌いになるかもしれないのが怖いんです。怖い！やだ怖い！

なんだおまえ？ 酒に興味ないならうちに来てくれなくて結構！

ノンノンノンノンノン！案外、そちらの業界に詳しくない人のほうが、思いもよらぬ化学反応を起こすもんですよ。なぜなら because 例えば大谷翔平の妻になる女性は、絶対に野球に詳しくないフツーの人のほうが良いんです。だってヒューストン・アストロズ戦を終えた大谷さんが、自宅に帰ってきて嫁さんにまでアストロズの四番はインコースを攻めるべき…とか言われたら、もううんざりじゃないですか。佐々木朗希が完全試合したんだから、あなたも完全試合してよ！なんてせっつかれたら、もう離婚だよ！離婚！

社員の皆さまには私の足りない部分を補っていただき、私は皆さまの足りないスッカラカンな部分を補う…それでいいじゃあーりませんか。

精一杯働かせていただきます。

何卒！あ、何卒！よろしくお願い申し上げます。

m(_ _)m ぺこりんちょ

あと酒やワインは興味ないすけど、安全地帯の『ワインレッドの心』という歌は好きですよ。まあ49歳にもなると、面接官さんが年下のナウいヤングな状況も増えてまいりましたので、そんな歌知らねーなんて言われたら、私のほっぺはワインレッド…なんつって！(^^)」