【我慢に代わる私の改善】心身の不調から抜け出すための知識と実践
ちょうど去年の年明けごろ、私の体調は最悪でした。なんだか一日中だるくてすっきりせず、胃が痛くて、慢性的な肩こりもありました。気持ちも落ち込んでいて、やる気も出ません。
そういう日が続いていることを、加齢のせいにして諦めていました。自分を変える方が面倒だからです。しかし、人生100時代と言われる中、60年以上もこんな感じで過ごさないといけないと思ったら、我慢の底に足がつきました。
そして私は『血流がすべて解決する』という一冊の本に辿りつきました。
この本は、著者の漢方薬剤師で主に婦人科系の分野を専門とされている堀江昭佳さんが書かれた本です。
正直、タイトルを見たとき「すべて解決する」なんて少々大げさではと思っていました。しかし、冒頭の文章を読んで、この本を信じてみようと思ったのです。
心か体か、バラバラによくするのではなく、心も体も繋がっているから全てひっくるめて健康にするのだなと腑に落ちました。
以下はこの本から教わったことと、実際にやってみたことを書いています。難しいことはなくて、手軽に生活に取り入れられるものばかりです。
やりたいことをやるための地盤固め
本の第1章にはこんなことが書かれていました。
私は今でもそうですが、大それた夢や目標はありません。でも、もっとサクサク仕事を片付けたい。カフェに行ってコーヒーや甘いものを楽しみたい。ハイパフォーマンスでnoteを書きたい。など、小さいながらも、それは希望でした。
実践的なことに取り組む前に、上記のような小さくでもやりたいことをイメージしてみて下さい。
初めは遠くにある小さな希望の一つ一つが、自分の体をよくしていくモチベーションになります。
心身の不調の原因をさぐる
この本を読んでいくと、これの不調もあの不調も血流のせいだったのかとわかります。
血流の悪さは以下の3パターンに分類されていました。
血がつくれない・・・気虚体質
血が足りない・・・血虚体質
血が流れない・・・気滞 瘀血体質
そして、心も乱れてしまっている原因も、それぞれの体質にあるということがわかったのです。
やる気がでないのは怠け者だからではないかも
血のつくれない「気虚体質」の人は、以下の状態になっているそうです。
体の状態・・・とにかく胃腸の不調が目立ち、エネルギーも作れていないので疲れやすくだるい。
心の状態・・・やる気が出ない。
まさに私はこの状態になることが多く、ああ自分は怠け者なんだなと落ち込むことも多かったです。
不安になるのは性格のせいではないかも
血が足りない「血虚体質」の人は、以下の状態になっているそうです。
体の状態・・・婦人科系のトラブルが起こりやすい。血色が悪く、カサカサ乾燥したり、シワが出やすい。
心の状態・・・不安になる。
これも私に当てはまっていました。なんだかすぐに不安になってしまうのは性格だと思っていたのですが、今までの人生の中で大丈夫な時もあったので、おかしいなと思っていました。また、血色が悪かったりシワが目立ってきたのは加齢のせいだと思っていたのですが、治すことができたのでやはり血流に問題があったようです。実践したことはこの後、たっぷり書いています。
イライラするのも人格のせいではないかも
血が流れない「気滞 瘀血体質」の人は、以下の状態になっているそうです。
体の状態・・・血流が不足しているために低血圧の人が多い。
心の状態・・・イライラしやすい。自分の感情をコントロールできなくなったりする。しかもそのことで自分を責めがち。PMS(月経前症候群)になりやすい。
これも当てはまっていました。。。朝はだるいし、生理前は特にイライラしたり、悲しかったり、不安になったりと忙しく心が乱れてしまっていました。PMSの症状は全てをなくすことは無理そうですが、以前よりだいぶよくなりました。
本の中には詳しいチェック項目がありますので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
一つの体質が当てはまるというより、私のように複数の体質を合わせて持っている場合がほとんどのようです。
心が乱れてしまうのも原因が血流だとわかったことで、自分を責めなくていいし、自分で改善できることなんだと希望が湧きました。
健やかな心身を手にいれるために実践したこと
上記のような心身の状態を改善させるには、以下の方法を順番にやっていくことが重要でした。
食事を改善することで血を作れるようになるための方法
睡眠を改善して血を増やす方法
静脈に着目して血を流すための方法
私は2までで、かなり体調が良くなりました。元気な時に戻ることができた感じです。3についてはまだ取り組み途中なので、今回は1と2について実際にやったことを書いていきたいと思います。(この順番を守らないと、効果が得られないどころか症状も悪くなったりするようなので、守って下さいとのことでした。)
「毎日必ず2時間は運動しましょう」というようなハードルの高いことは一つもありませでした。まさに、ちょっと頑張れば報酬が得られるような対策でした。
1.食べる時間と、食べものを改善する
空腹な時間をつくる
血を作るためにお腹が空いてなくても食べなきゃと思っていたのですが、それは間違った方法でした。空腹な時間がいというのは胃が掃除する時間がないということらしく、食べカスなどが常に胃にたまり、汚れ、胃腸の働きが弱くなってしまうのだそうです。
不調な時の私の状態は、まさにこの状態だったのだと思います。まずはお腹が空いているかを確かめることにしました。
朝ごはんは食べる
お腹が空くまで待つのならば、朝食が一番抜きやすいと思いました。でも、それも間違っていました。著者の堀江さんも、「やっぱり朝ごはんは食べなさい」と強いメッセージを書いています。
朝ごはんを食べると胃が動き出し、体内時計がリセットされ一日のスタートがすっきり切れるようになるそうです。
著者の堀江さんが専門の漢方での体内時計によると、
午前5〜7時に起きるとお通じが出る。
食物の消化がもっとも活発な午前中7時〜9時に朝食をとる。
その後、吸収された栄養がエネルギーや血肉の原料として全身をめぐる
というのが体のリズムに合わせた食習慣だそうです。
急に7時には起きれないので、私は「午前中7時〜9時に朝食をとる。」ことを死守しました。
起きる時間がバラバラだと、体内時計がずれていってしまうらしいので、基本的に7時30分に起きるようにしています。
まずは無理矢理にでも起きてみると、最初は眠くても朝ごはんを食べているうちにシャキッとしてきて、一日が快適が快適に過ごせました。とても効果的に感じたので、続けられています。
夜は少なめ
逆に寝る前は少しお腹が空いているくらいがいいようです。私は夜に食べすぎていたので、朝起きた時に胃が重く、食欲がない状態でした。
なので、夕食の量を全体的に少なめにし、脂質のあるものはあまり摂らないようにしました。時間は18時から19時くらいに食べて、夕食と寝る時までの時間をたっぷりとるようにしました。
食べていたものは、ごはん、味噌汁、根菜類の多い煮物、ふかし芋などです。
本では一週間夕食断食を勧めていました。おそらく、胃が空っぽな時間を作ることが大切なのだと思います。
パン食よりもごはん食
糖質制限で悪者にされるご飯ですが、脂質がないので実は朝も食べやすいと気づきました。
普通のご飯が食べにくい時は、おかゆにしました。食べやすいですし、胃が温まるからとても良かったです。
レシピはかゆさんのnoteやインスタグラムを参考にしたら、いろいろなおかゆが選べて食べ飽きなかったです。(かゆさんは生米から作っていますが、私は前日に炊いたご飯を使って作っていました。。体調が悪いときは簡易的に作ることも大切だと思っています。)
体調が回復してきたら、おかゆだけでなく色々なものを食べています。
血を増やしたいときに食べるもの
血流不足にはマクロビ(肉や魚を食べない)はおすすめしないと書いてありました。私はマクロビをやっていたわけではありませんが、野菜をたくさん食べれば血液はサラサラになるから、肉や魚はそこまで気にして食べてはいませんでした。
著者の堀江さんは、マクロビを否定しているわけではなく、たんぱく質不足に警鐘を鳴らしていました。マクロビで肉や魚と同等量のたんぱく質を摂るのはとても難しいからです。
じゃあ、ほうれん草で鉄分を摂れば血が作られるのではないかと安易な考えをしていましたが、それも間違いでした。2015年の時点で、ほうれん草に含まれる鉄分の量は6分の1まで減少していました。ほうれん草だけでは、十分な鉄分は補給できないそうです。
じゃあ何を食べればいいのかというと、以下の二つでした。
旬の野菜(栄養価が高い)
鶏肉(骨の部分が血を作る力が高い)
鶏肉に含まれる鉄分は、ヘム鉄と言って体への吸収率がとても高いのだそうです。
幸い鶏肉は安価ですし、出来合いのものも多く売っているので、何を食べるか迷ったら鶏肉を食べるようにしています。
鶏肉の食べ方自体はそんなに制限はなかったのですが、迷ってしまう方のためにレシピのリンクを貼っておきます。
2.睡眠の改善
起きないから眠れない状況だった
眠らないと血がつくれない。増やせないそうです。とはいえ、私は早くベッドに入ってもうまく眠れない状態がありました。リモートワークをいいことに起きる時間が9時くらいになり、夜はあまり眠くならないので寝る時間は遅くなっていました。合計で8時間寝ているつもりでも、なぜか一日中スッキリしないという日が続いていました。
睡眠時間が短かったり、就寝時間が遅かったりする人ほど、血が足りない「血虚」の状態がひどいようで、まさにその状態だったと言えます。
23時までに眠るのがベスト
血を増やすための方法は非常にシンプルで、「23時までに眠ること」だけだそうです。
しかし、私は習慣的に24時以降に寝ていたので、それを変えるのが難しかったです。23時に眠くならないので、つい夜更かししてしまうのです。
なので、朝、むりやり早く起きることから始めました。
朝起きることが、良い睡眠につながっていく
体内時計の考えによると、23時に眠るには、朝7時に太陽に浴びる必要があるようです。朝日を浴びることで体内時計のリズムが正常化するのだそうです。
朝9時に起きていた私ですが、むりやり7時ごろ起きてみると、その日一日をとても快適に過ごすことができました。一日が長くなったような気すらしました。
夜お風呂に入る前にヨガ(深呼吸)を
本では眠る前にするとよい呼吸法を紹介しています。私はその代わりに、毎日お風呂に入る前、ヨガを15分程度しています。ストレッチの要素もありますが、深呼吸もたっぷりとしています。
正直、毎日面倒だなと思っています(笑)。
でも、私の場合、夜にヨガをしておけば、次の日起きた時に体が快調です。逆にやらないと、体がガチガチになってしまうため、かなりの効用を感じているので、やらずにはいられないという状況です。
本で紹介されている呼吸法はヨガよりやりやすいかと思うので、そちらから取り組む方がいいかもしれません。
ヨガはこちらをやっています。朝用らしいのですが、15分程度自分でカスタムしてやっています。
【初心者OK】身体が変わる!最強朝ヨガ40分 (柔軟性UP・代謝UP・便秘解消)
毎日、湯船に浸かり、すぐにベッドへ
これは不調になる前からずっとそうしていましたが、湯船に浸かり、ホカホカのまま布団に入るとよく眠れます。
夏も湯船には浸かりますが、すぐに寝るには暑すぎるので、逆に冷ます時間を取ってから寝ています。
もしも眠れなくても、自分を責めなくていい
本の中で一番、希望を抱いたのはこの言葉でした。早寝早起きは、中々難しく、それができないから困っているのに、解決策として用意されているのが苦しかったからです。
横になって目を閉じているだけで、以下のことが起こっているそうです。
全身の血流状態がよくなる
肝臓の血液量が増えて、血液中の老廃物を分解する動きが高まる
副交感神経が優位になり、体が修復され、ホルモンも分泌し、免疫力が上がる
暗い部屋で横になっているだけで、睡眠の3分の2くらいの効果があるともいわている
この本を読むまでは、眠れないときに「眠らなきゃ!」と自分を責めていたのですが、目をつむっているだけでいいんだーと気楽に考えられるようになりました。それからの方がよく眠れています。
おわりに
血流を良くするには、本で紹介されてることを順番にやっていく必要があり、四ヶ月かかると書かれていました。
確かに完全によくするには、四ヶ月かかるのだと思うのですが、私の場合は取り組んですぐに効果が跳ね返ってくるものが多かったです。
もしかしたら、当たり前の健康法なのかもしれませんが、改善したいと思わせてくれた「血流はすべて解決する」という本と、著者の堀江さんに感謝したいです。
自分の話になってしまいますが、この本を手にとって実践し始めた時より、一つ年をとっているのに、確実にその時より体は健康に、心も若々しくなっていることを実感しています。
いつからでも、自分で自分を快適にしてあげることができるという自信も生まれました。
もちろんイライラしてしまう時や落ち込んでしまうこともありますが、それは血流のせいだから生活をもう一度見直そうと切り替えることができるようになりました。そして、本に書いてあったことに立ち返ります。
今現在は、冒頭に書いた小さなやりたいことができています。だるい日もほとんどないので、サクサク仕事をかたずけられる日が増えました。胃が痛くないので、カフェでコーヒーと甘いものを楽しめます。そして、このように
、ながーいnoteを書くことができました。
もし、同じように不調で悩んでいる方に少しでも興味を持ってもらえればいいなと思います。
血流に関しては、この記事の情報だと不十分なこともあるので、血流の改善に取り組みたいと思う方は「血流がすべて解決する」という本を読むことをおすすめします。
習慣化を進めるためのノート術についての記事も書きましたので、よろしければ参考にしてみてください。
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