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公務員が休職から復職するには?

私のnote。人気がない中でも、この記事だけちょっとだけ見られています。

今回は、休職していた方が職場に復帰するときのプログラムについて説明します。(あくまで一例です。自治体によっては、参考にならないかもしれません。)

1.復職のスケジュールは約1ヶ月間

休職していた方が、医師の診断により「就労可能」と判断されると、任命権者から「復職を命ずる。」との辞令がでます。
この辞令によって、給料も満額でるようになります。

が、いきなり復帰してバリバリ仕事ができるわけではありません。また、心身の不調を訴えたら、何よりも復帰を目指そうとする本人のためになりません。

しっかり、復職へのトレーニングをします。フルタイムで働けるように、概ね約1ヶ月間のプログラムが組まれます。
だいたい、所属長又は人事・服務を担当する管理職から、「復職」の辞令がでる見込み前に、そのプログラムが示されます。

2.だいたいのスケジュールはこのような感じ。

約1ヶ月間(週休日等は除く。)のスケジュールは概ね下記のとおりです。

1日目・・・最初は本当に顔出しのみ。午前の1時間だけ、上司や同僚に挨拶する程度。挨拶が終わったら、パソコンを立ち上げて再設定。長い間ログインしていなかったので、パソコンの再設定が必要となる場合が多いからです。

2日目~5日目・・・2日目は2時間、3日目は3時間と、少しずつ時間を延ばす。5日目ぐらいに概ね午前中フルで勤務できるような感じにする。対外的な業務は極力行わない。窓口対応や電話対応はしない。かといって何も仕事はしないということなないので、簡単な集計作業や照会への回答業務を行ってもらいます。

6日目~15日目・・・少しずつ勤務時間を延ばしながら、業務をしてもらう。15日目ぐらいには、午後2時~3時ぐらいまではいてもらう。徐々に時間を延ばしてフルタイム勤務に備える。この間も窓口対応や電話対応は極力行わず、内部業務に専念していただく。いきなり仕事をどかどかふるのではなく徐々に、徐々にという感じです。同僚が起案する文書も見ません。自身が業務に慣れることにとにかく専念します。

16日目~20日目・・・順調にプログラムが進んでいるようならば、この時期ぐらいからだいたいフルタイムでの勤務。復職後の事務分掌を想定し、引き継ぎなども受ける。まだまだ復職へのプログラム中なので、極力、対外的な業務はしない。まずは、仕事になれること、なによりも労働環境、勤務時間、人間関係の形成に重点を置きます。

21日目~・・・復職へのプログラムは終わり、「復職」辞令が出て、晴れて復職です。ここでようやくフルタイムで有給の勤務となります。同僚と同じように勤務してもらいます。

3.やけに過保護ではないか?

2.をご覧になって、「やけに恵まれているなぁ。」と思われたかもしれませんが、この1ヶ月の復職プログラムは本人の任意参加で、給料も支給されない状態でやることがあります。
よって、あくまでボランティアに近いようなものなので、もっぱら内部業務に専念していただきます。なので、同僚の起案文書や電話応対などは極力しないようにと所属長などから言われます。

この実態はというと、公務員の職場は、正直言って、どこも忙しいです。やむを得ず、電話や窓口対応をしてもらったことはごく稀にありました。本当に申し訳ないのですが。。。

また、同僚たちも、復職しようとする仲間を応援したいという気持ちがあります。いつまでも欠員のままだと、業務はまわないし、補充で入っている方もパートタイムの会計年度任用職員の方だと、大きな仕事を任せるのはとても難しいです。

なので、頑張っている仲間がいるときは、この1ヶ月はなんとか頑張ってくれ。という気持ちになります。
+1人いるだけで、いきなり業務が軽くなるとは思いませんが、ある程度事務分掌を再編できます。
また、本来の定数になるのですから、もっと業務が円滑にできるようになると思います。(思いたい。)

簡単ですが、これが公務員の休職から復職へのプログラムです。

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