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「音楽」との出会い 番外編

はじめまして!オサリバンです!
ライフワークとして、作詞・作曲・編曲・歌唱をしています。
いわゆる、「シンガーソングライター」です。
音楽にまつわる知識やノウハウを発信していきます。
よろしくお願いします!



20代、最後のバイト時代

池袋のゴールドラッシュでのバイトは刺激的だった。(もはや音楽とは関係ない話になっているが・・・その他、朝の乳製品の配達と塾講師のバイトもかけもちしていた)
ちょうど一年間務めたのだが、前後半で異なる学びがあった。

ゴールドラッシュ

前半① ~東日本大震災~

務めることになった初日の3月11日、あの震災が起きた。
わたしは休憩中だった。するとビルごとデカいハンマーで殴られたような衝撃とともに、皿が割れる音が店内に響き渡った。ただことではすまないことだけは脳裏をよぎった。


揺れがおさまると、店長はお客さんへ「お代は結構です!早く逃げてください」といって非常階段へ誘導した。その時の、サンシャインシティの大きなビルがゆっくりしなっていた光景を今でも覚えている。


都内は電車が止まり、騒然となっていた。夜の11時ごろようやく帰宅したのだが、テレビをつけてギョッとした。津波の被害が尋常ではないことに。
「人生、いつ何が起きるかわからない。」日本中がそう感じた1日となった。


店の復旧などに1週間ほどかかり、それからまたバイトが始まった。


前半② ~怖すぎる店長~

二重人格なのかもしれない。そう思った。さっきまで笑っていたと思ったら、急にスタッフにブチ切れる。わたしも何度も急すぎる沸点100度の怒りをぶちまけられた。

怖い店長

「辞めたいな~。」とか思いながらも勤務していると、一人、また一人と社員が不祥事を起こして辞めていった。店長がそのとき「オレが原因か?」と弱々しくボソッと言っていたのを覚えている。


そして、店長もその後、店を去った。いや、店長、不祥事は不祥事だよ。やった本人が悪い。そこまで責任を感じなくてもよかったのに。飲食店の厳しさみたいなものを感じた。お世話になりました。採用してくれてありがとうございました。



後半 ~若手だらけの青春時代~

新しく店長となったのが、渋谷店で社員をしていたAさんだった。
年齢はわたしよりも4つほど下。めちゃくちゃイケメンで陽気で、しっかりと仕事をするナイスガイだった。バイトメンバーも全員20代。要はスタッフ全員が20代のスペシャルフレッシュハンバーグショップへと生まれ変わったのだった。

ちなみにわたしが28歳で一番年上だった。


店の雰囲気もガラリと変わり、活気があふれた。わたしも東京に来てから出せずにいた「自分らしさ」を自然に出すことができていた。


シフトを見ると、かなりわたしを優遇してくれていることに気が付いた。
Aさんに聞くと、こう返ってきた。


「オレは実家暮らしの学生よりも、暮らしがかかってる人を優先するから。ガンガン入れちゃうからよろしく~。」


感謝で泣きそうになった。一人暮らしで、教員採用試験のためにバイトしている事実を知った上での配慮。こんなに素敵な人と一緒に働けるって、実はとんでもなく幸せなことだったのだ。


学生たちと毎日、笑顔でふざけながら、真剣に仕事をした。プライベートでも一緒に遊んだ。IKEA、アウトレット、ボーリング、公園、キャッチボール・・・。自分の部屋で一緒に年越しもした。


そして、教員採用試験に合格した。みんなが自分のことのように喜んでくれた。正直、落ちてもこの最高の1年が延長されるならそれもいいとさえ思っていた。仲間ってすばらしい。音楽を一人で、孤独に作っていたわたしにとって、この出会いは熱い青春そのものだった。


そして、衝撃の初勤務からちょうど1年後の3月11日、最高の仲間と当時の店舗最高売り上げ記録をたたき出した。それが、わたしの最後の勤務だった。


仲間がいると、毎日が楽しく充実する。
仲間がいると、大きなことを成し遂げられる。
仲間がいると、「自分」を感じられる。


みんなありがとう。


みんなと過ごした日々は、わたしのかけがえのない宝物。

青春



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