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今後は食品から「無添加」という言葉が無くなります。

2年前から「無添加」という表示方法が厳しくなったのは知っていて、今年から厳しく規制していくという消費者庁の方針から改めて内容を確認してみましたが、ちょっと意味不明というか、頭の良い人達が決めたにしては不明瞭極まりないというか、もしかしたら不明瞭にしたくてそうしたのかも知れないと思えるほどです。

先ず無添加表示を厳しく規制する目的としては、

1,一部の原材料のみをさしているにも関わらず一般的な認識の「無添加」であると誤解を招く表示をなくすこと。

2,「無添加」だから健康に良いと思わせる表示をなくすこと。

3,「無添加」だから美味しいと思わせる表示をなくすこと。

4,「人工調味料・化学調味料・合成調味料」等の言葉を使用して、暗にそれらの添加物が体に悪いものだと誤解させる表示をなくすこと。

今後は一切、これらに触れる言葉を使用してはいけなくなります。

例えば「体に優しい無添加!」とか、「化学調味料不使用!」などはダメ。
「合成添加物不使用の昔ながらの美味しい沢庵」もダメ。
「着色料・保存料不使用」もダメ。なぜかと言うと、合成着色料は使用していなくても、クチナシ等の着色料を使用している場合や、ソルビン酸の代りに酢やレモンを使用している場合、着色料・保存料を使用している事になり、嘘の表示になるという事です。・・・皆さんどう思われますか?

確かに、無添加だから美味しいとは限らないし、体に良いとも限らないのかも知れない。完全無添加でもないのに、いかにも無添加である様な表示をするものが多いのも分かります。しかし、これでは逆に”完全に無添加のもの”を無添加とアピールするのが難しくなったり、総体として合成添加物が体に悪い物ではないというイメージに繋がってしまう可能性は無いのでしょうか?

世界的には合成添加物は使用しない方向へと向かっています。

もちろん、人口増加による食糧危機を考えれば合成添加物の役割を否定するものではありませんが、それにしても、もう少し「無添加」である事の付加価値を守る制度には出来なかったのか?疑問は残りますが、私としても今後は表現方法を考え直さなければいけなくなります。

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