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海底に頭をぶつけて

僕は深海に頭から沈みゆく時

周りを見渡す余裕があるだろうか

きっと身体の重力に身を任せて

憂鬱な気分と共に

目を瞑りながら落ちてゆく

息を止めて

もう世界はどうでもいいと

海底に頭をぶつけたとき

僕はどんな顔をするのだろう

海底に首を捻じ曲げられて

不機嫌そうな顔をしながら

目を開けるのだろう

そこで僕は見る

海底に続く道と微かに煌る海上を

海を超えた天空だけが

世界の全てではないと知る

僕たちは天空と海底が繋がった

世界に生まれたのだから

初めて僕は未来が如何に大きく

多様に富んでいるかを知る

未来は見ようとする人間には

必ず目の前に広がるものなのだ

未来は不確実性から生まれる

不確実な事象には期待が出来る

正解、不正解は誰にも分からない

期待は行動から生まれゆく

足掻け足掻け己の足で

海底

海中

海上

全ての道に優劣はない

海底には暗く神秘的な地が

海中には澄んだ永続たる海が

海上には煌びやかな空が

どっちにしても美しいじゃないか

心に従って今を泳げ

深海に頭をぶつけることで見えゆく

この世界の自由に身を委ねようじゃないか

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