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お客様と働く人を支える”ショッピングモールのマネジメント”の仕事

モレラ岐阜で働く国本さんをもとまるが訪問

本巣市にあるショッピングモール「モレラ岐阜」を運営する株式会社プライムプレイス(本社:東京)の国本里咲(りさ)さん。今回はモレラ岐阜で働く、国本さんの仕事を見学しました。


暮らしやすい街で仕事もプライベートも充実

学生時代のアルバイトがきっかけで商業施設の運営の仕事を知った国本さん。大学卒業後に施設を支える仕事がしたいと、マネジメント会社への就職を決めました。

会社が管理する商業施設の中で最大の「モレラ岐阜」が配属先になり、うれしい半面、横浜で生まれ育った国本さんは、地元を離れての一人暮らしに不安も感じていたそうです。しかしそんな心配もすぐに吹き飛び、今では通勤しやすく心地良い自然を感じられる本巣市で、会社のメンバーと一緒に充実した仕事とプライベートを過ごしています。
「カフェ巡りが趣味で、地元の方におすすめの店を教えてもらっています」と話し、休日には古民家カフェ巡りなどを楽しんでいるそう。「都会にはないゆっくり過ごせるカフェは、ほっとできる場所。名古屋にも近く、住みやすい」と岐阜での暮らしを満喫しています。

岐阜での暮らしについて話す国本さん

ショッピングモールでの“マネジメント”の仕事とは

モレラ岐阜では、約200店舗、従業員3500人が働いています。飲食店からアパレル、シネマに家電量販店と業種が幅広く、地元企業も多いバリエーションに富んだショッピングモールです。特にアパレルに力を入れており、“ファッションを楽しむならモレラ岐阜”と思っていただけるようなショッピングモールを目指しているそう。

プライムプレイスはそんなモレラ岐阜の中で、売上管理や施設管理、テナント(出店するお店)の検討や販売促進といった運営管理を行っている会社です。ショッピングモールは規模が大きく、多くのお店が集まる施設なので、この運営管理という仕事がとても重要になります。例えば、新規出店したスーパーマーケット「ロピア」。中部地区初進出と話題になり、オープン時には多くのお客様が来店しました。こういったテナントとの出店交渉もプライムプレイスが行っています。
特に地域との関わりを大切にしているモレラ岐阜では、地元企業誘致のための交渉にも力を入れているそうです。

テナントとの交渉以外にも、定期的に開催されるモレラ岐阜でのイベントを企画するなど、利用するお客様からは見えない部分で、国本さん達が活躍しています。

国本さんのお仕事「テナント会」について

国本さんは現在、モレラ岐阜オペレーションセンターで主にテナント会担当として働いています。テナント会とは、テナントによって構成される組織で、モレラ岐阜では従業員研修や福利厚生の整備等を実施しています。

具体的には各テナント向けに、S N Sを活用したプロモーションの手法や、店舗ディスプレイなど店づくりのノウハウの講習など、店舗運営に役立つセミナーを実施しています。

取材時に貼りだされていた研修ポスター「VISUAL MERCHANDISING※」
※形や色、照明、ボリュームなど、商品の視覚的印象を重視した販売方法のこと

また、福利厚生として従業員の休憩室を充実するため、WiFiの設置や、ネット上で雑誌が読めるWEBマガジンを整備するなど、働く人たちが心地良く、快適に働く方法も提案しています。

従業員がゆったりと昼食を取ったり、お茶を飲んだりできる休憩室

「着任当初は、フロアマップを片手に店舗名や場所、店長の名前を覚えるだけでも大変でした」と笑いますが、今では各店舗の特性をとらえ、店長たちへ売上動向やエリアの状況をヒアリングをするなど、日々積極的に業務に取り組んでいます。

担当する店舗を回り、スタッフたちにリサーチするのも大切な業務

「テナント会向けの研修に参加してくださる方は、前向きに勉強しようと意識が高いスタッフが多いんです」と嬉しそうに話します。 

モレラ岐阜が取り組むSDGs

モレラ岐阜は、公共機関や教育機関、地域の企業や団体と連携し、楽しみながら持続可能な開発目標(SDGs)を学べる取り組みをスタートさせました。各店舗が独自で行っているごみ削減やペーパーレスの取り組みを店内の通路に掲示し、お客様がSDGsの活動を知り、理解できるきっかけをつくっています。
過去には、飲食店で郡上の割り箸を使うことで、途上国の子どもたちの学校給食に寄付ができる活動支援も実施していました。

ショップが取り組むSDGs「それいいね!」をモール内で紹介

こうした地域社会への貢献が認められ、2022年3月にはテナントが選んだディベロッパー大賞(繊研新聞社主催)で地域貢献賞を受賞しました。

リアルショッピングの楽しみ方を提案

「新型コロナウイルス感染症の影響が長引き、テナントが閉店を余儀なくされるなど商業施設としてはつらい状況ですが、お客様はもちろん、テナントで働く皆さんにとっても安心安全な環境作りを進めています」と話す国本さん。また、近年はネットショッピングが定着し、「リアルな買い物の楽しさをどう発信するかが課題です」とも話します。
国本さんは「デジタルショッピングとの融合や、お客様がお店に足を運びたくなるようなイベントを考えていきたいと思っています」と、安心安全を最優先させながら、これまでのようなイベントなどの再開にも前向きです。

安心安全の確保に向け、2022年には安全対策の1つとして、独自に防災冊子を作成しました。広大なエリアでの防災対策には事前準備がとても重要で、エリアごとの役割分担や防災の基本計画をまとめ、冊子として各テナントに配布しました。

国本さんたちが関わって完成した防災冊子

ブランドアンバサダーとして地域との連携を再認識

国本さんは前任者から市のまちづくりに関わる“本巣市ブランドアンバサダー”を引き継ぎ、市内で活動する人たちのグループに参加しています。この社会見学のテーマである“働くよろこび”も、このアンバサダー会議で決定したブランドコンセプトをもとにしています。

本巣市ブランドアンバサダーが参加し、作成したブランドブック

「商業施設として本巣市にどう貢献できるか、どんな関わりが大切なのか、本巣市や地域の人を知るきっかけになりました」と振り返り、本巣市とモレラ岐阜で連携したイベントなどを模索しています。

これからのモレラ岐阜の目標

出店テナント・開催イベント等様々な面で、地域との関わりを大切にしてきたモレラ岐阜。国本さんの今後の目標は、「ただ買い物をするだけの場所ではなく、モレラ岐阜に行くとワクワクする!と笑顔で楽しんでいただけるショッピングモールにしたいです」と話し、モレラ岐阜に来るお客様と働く人が快適に過ごせるよう全力で支えていきます。


「もとまるの社会見学 ~みんなのよろこび みつけるも!~」

本巣市公式マスコットキャラクターもとまるが、
本巣市に関わる仕事や産業、それに携わる人々の姿を取材し、
そのあふれる「魅力」や「よろこび」を伝えていきます。

もとまる公式サイト もとまるのへや 

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