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冬至になれば

背中にお日さま

12月14日水曜、長い昼休み時間に冷えが募って死ぬるような気がしたから足湯した。人心地ついて再び出勤。まだ雨が残っていたけど空が明るいからカッパは着ないで自転車に乗った。坂をのぼったところで虹!
行く手に虹を眺めながらサイクリング。

あの鍋はずっとあった

12月18日日曜の朝、西の青空に下弦を過ぎた白い月。
冷たい風に吹かれて乾いた洗濯ものを取り込むとき、「寒いのは嫌いだ、寒いのは嫌いだ、寒いのは嫌いだ」と三回以上声に出してしまってから、あっ、と思って「ごめんね。こんなに『嫌いだ』って言われたら嫌だよね」と、とても気を悪くしたかもしれない「寒さ」に詫びた。
それからいびつになってしまった小さい行平鍋でココアをつくった。量が丁度いいミニフライパンでつくっていたけど、注ぎ口がないからどうしてもじょろーっとこぼれるから、ミルクパンが要るなーと思っていた。わざわざ探しには行かなかったけど、出先で思い出したときは探してきた。必要なかったころは目にしていたようなのに、要るとなると一向に見かけなかった。あっても、んー、違うなー。そうこうしていて、不意に、ふだん使ってる小鍋の存在に目が行った。あるじゃない、注ぎ口がある小鍋!
固定観念恐るべし。
ココアの粉ときび砂糖を少しの水で丁寧に練って弱火にかけてなおも練って、豆乳。マグに注いで一口。
あったかさがお腹に染み渡って、あー、寒いからあったかいココアがのめる──ココアの粉を買ってつくってのめる──恵まれてる、ありがとう。

12月19日曜月日、夕暮れ。
南天の赤滴るに息をのむ

飛ぶ

12月23日金曜の朝、自転車が目指す方から鵜の群れが来る。自転車を止めて首を真上に向けて待つとほどなくして鵜、鵜、鵜が舞うように一時頭上に溜まった。ときどきキラリ、キラリ光って、行った。

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