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外国語のスピーキング向上は筋トレ

こんにちは。暑い日々が続きますね・・・。早く夏終われ。

前回の記事では、TOEFL対策の一つとして語彙力増強のお話をしましたが、今日はちょっと目線を変えて、「外国語を話す」こと、スピーキング力について書きたいと思います。

スピーキング能力って、読むとも書くとも聞くともちょっと違う側面があって、短距離走がすぐに走れるような瞬発力が求められるなと感じています。

例えば、今の私の状況で言えば各国語の利用状況とレベルは下記のような感じ。

  • 日本語が母語

  • 英語はビジネスレベルで毎日仕事で使用

  • ドイツ語はC1レベルの資格にかつて合格。現在はたまに友人とのチャットやオンラインショッピングなどで使用。

  • フランス語はビギナー。フランス語圏在住なので日常必要な場面で使用。

レベルだけで言えば、上記の順の通り、日本語、英語、ドイツ語、フランス語となるところ、喋るとなると、3番目にいるドイツ語がすぐに出てこない。
ドイツ語喋ろうとするのに、フランス語の単語が出てきたりして、(いやいや、違う違うドイツ語ではこれなんていうんだっけか・・・)と考える場面がほとんど。

一方、フランス語は習得レベルが低いので、語彙も少ないし難しい文章は作れないけど、日々使っているので、反射的に何か出てくる。

このように、自分の中で弱い言語(習得レベルが低いもしくは日々使っていない言語)間では、弱い言語同士が頭の中で喧嘩をしやすく、また、スピーキングにおいては、習得レベルに関わらず、使用頻度の高い方の言語が口から飛び出しやすくなります。

私にとってはフランス語(レベル低&使用頻度高)vsドイツ語(レベル高vs使用頻度低)との戦い。一方で、母語である日本語と習得レベルも使用頻度も高い英語はしっかり頭の中で区分けがされて、その戦いに参戦してくることはない状況。

先日アメリカ人の同僚は、フランス語(レベル低&使用頻度高)vsポルトガル語(レベル高&使用頻度低)が同じようにスピーキングの際に混ざると言っていました。

ちなみに、スピーキング以外ではどうかと言うと、私の場合、読む聞くはドイツ語が圧倒的優位(対フランス語)で、書くのもまだ比較的ドイツ語優位(同)。読むと聞くは日々の使用頻度が落ちたとて、能動的な瞬発力が必要とされないので、能力的に落ちにくい感じがします。

視点を変えると、スピーキングを伸ばして維持したければ、日々その言語で話すことが非常に重要。筋肉のように少しトレーニングをサボるとみるみる落ちてしまう。少しずつでもいいから、何か継続して発話するようにすることがとても大切だったなぁ、とすっかり衰えたドイツ語発話筋を悲しく思いながらしみじみ感じています。

なお、発話筋は、必要な語彙や言い回しを正しい言語棚から素早く取り出してくるのに必要な手の筋肉、みたいなイメージです(伝われ)。

(上記は全て学習によって習得しようとする言語のお話。余談として、3ヶ国語が母語の友人は、ある一定以上疲れると、全ての言語のスイッチが落ちて何も話せなくなると言っていました笑)

もう一つ、最後に、スピーキング向上にとても大切と思うことを。
ドイツ留学時代に、電子辞書を持って歩いていて、話したいと思うけどわからない単語がある時に取り出して調べて、喋っていた時がありました。
それを見ていた寮のドイツ人の友人に、ある日、電子辞書を取り上げられてこう言われました。

「辞書を引くのをやめて、知っている言葉で説明して」

えぇ、そんなご無体な・・・と非常に心細く思ったのを覚えています笑
でも、そうしてみたら、意外と知らない単語を調べなくてもなんとか説明できたりする。そうすると会話がスムーズになって、もっと喋る機会が増えたり。

前回のTOEFL対策に関して述べたとおり、語彙増強は本当に大切な要素なのだけれど、ことスピーキングに関して言えば、こういう練習もとっても有効。
日本語でも、単語が思い出せない時に
「えーと、あれなんていうんだっけ、あの、旅行に持って行く時に使う、忘れるとまずいやつ・・・」
とか、別の言い方で説明したりするような、ああいう感じ。
ネイティブと話していると、その後に、探していたり知らなかった単語が出てきたりもする。そして自分はそうやって違う表現をすることで、瞬発力も鍛えられるし、パラフレーズの練習、そして少し複雑な文章で物を説明する練習、知らない言葉があっても物おじせずに発話する練習になる。

日本人にとっては一番壁が高いであろうスピーキング、毎日少しずつ少しずつ声に出して、反応する練習をしてみてくださいねー。私はドイツ語発話筋をなんとかせにゃぁ。。

言語は楽しむことが一番大切。一緒に楽しんで行きましょうー:)

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