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Photo by
watakirin
【365日のわたしたち。】 2022年2月24日(木)
今ふと、少し前にテレビで流れていたCMを思い出した。
外回りの途中で、思いついたように海に向かう女性。
上司からかかってきた電話には、
「今日はもう戻らないと思います〜」
と、心ここにあらずな感じで返事する。
結局あれが何のCMだったのかは思い出せないのだが、
妙に羨ましく感じたのを覚えている。
でもそれは、あの15秒か30秒の切り取られた世界だからなんだろうな、と今になって思う。
きっと彼女は、
翌日会社に出勤したら速攻、上司に怒られるだろうし、
昨日やるはずだった仕事が、机の上とパソコンの中に山積みになっているのを見てゲンナリするだろうし、
あの切り取られた瞬間の、その未来(さき)を想像すると、私はやっぱりいいや...となってしまう。
私はこうやって、
早く家を早く出た分の20分間、
会社がある駅の数個手前で降りて、
ホームの自販機でペットボトルのカフェラテを買って、
ぼーっと、他の人の出勤風景を眺めながらそれを飲む。
それぐらいが、ちょうどいい。
これくらいでよかったんだよ。
あの子もさ。
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