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【365日のわたしたち。】 2022年4月24日( 日)

何もこんな日に連絡してこなくても…。

外は雨がしとしとと降っていた。


その日の朝、携帯が鳴った。

彼が起きたのかも!

そう思って飛びついた携帯の通知表示には、

「ごめん。…」

の一言が見えた。

続きはラインを開かなきゃ見れないのだけど、
開きたくないな、と私の直感が言っていた。

これを開いたら、今日1日が終わる気がする。

外は雨が降っていて、今日は別に楽しい用事もない。

一人家でゆっくりと過ごさなきゃいけないのに、このメールを見なければいけないのは、あまりに辛すぎる。


10分ほど、自分の中の好奇心と危機回避能力がせめぎ合いをした後、私は結局メッセージを開くことにした。


「ごめん。ゴールデンウィークは帰れそうになくなっちゃって。楽しみにしてくれてたのに、ごめんね。」


「ごめん」で始まり、「ごめんね」で終わる文章。

逆に申し訳なさが半減してるぞ、と勝手に嫌味を抱く。




すぐに返信を返すのは諦めた。

既読はついてしまったけど、そんなの知ったこっちゃない。

だって、私の期待が打ち砕かれたのは事実だし、それを私は取り繕って返信しなくちゃいけないんだから、それくらい許してほしいよ。



ベッドにダイブして、目を瞑った。


楽しみにしてた週末は、どこか遠くに行ってしまったか、消え去ってしまった。

私は、返すメッセージを頭の中で何パターンか組み立てていく。

これだと不機嫌な感じが伝わっちゃうか?

でも、これだと彼は罪悪感を感じることなく、今回の件をすぐに忘れちゃうかも。



一番効果的かつ私の印象を下げない文章を、ひたすらに探す作業。



外では、雨がざぁざぁと降り続けているのだった。

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