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【365日のわたしたち。】 2022年3月18日(金)

雨の日は、偏頭痛がひどくなる。

気圧のせいとかなんとか聞くけれど、どうにかしてほしいものだ。


ただでさえ洗濯物が乾かないし、

子供達はきっとドロドロの靴とビショビショの靴下で帰ってくるだろうし、

旦那のスーツはクリーニングに出さなきゃいけなくなるだろうし、

イライラすることだらけなのに、

その上、頭痛で頭も体も重くなる。




早く買い物に行かなくちゃいけないのに、身体がいうことを聞かない。

そうだ、雨が小降りになったら向かおう。


そういう条件をつければ、きっと動けるはず。


ずるずると体を引きずって窓際まで行き、窓を開ける。



目を瞑って耳を澄ます。


雨がどこからかしたたり落ちるピチョンピチョンという音。


地面に溜まった水溜りの上を走り抜けるトラックの、ビシュウゥゥという音。


ベランダの屋根に当たる雨粒のタシタシという音。



あぁ、雨の音は悪くないね。

そう思った。







「ママ、大丈夫?」

その声にハッとして目を開けると、すでに帰宅した次女が心配そうに私を見つめていた。


それもそうか。

帰ってきて、窓際で倒れている母親を見つけたらどうしたって不安になるだろう。

「ごめんごめん。ちょっと居眠りしちゃってただけ。」



頭の隅はまだ少し痛むけど、

さっきよりもだいぶましになったように感じた。






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