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Webtoon「監禁区域レベルX」の制作秘話を語る!【プロデューサーのこだわりとは】

こんにちは!taskey STUDIOです!

taskeyでは今年5月にWebtoon(フルカラーマンガ)第一号の作品となる『監禁区域レベルX』を公開しました!今回のnoteでは、そのWebtoon『監禁区域レベルX』プロデューサーと原作者 兼taskey CEOに聞いた、作品のこだわりや制作秘話などをまとめていきます!こちらのTwitterスペースでも聴けるので、是非チェックしてみてください!(スペースは約1ヶ月後までご視聴いただけます)

1. Webtoon版『監禁区域レベルX』の魅力・こだわり

大石:まず、原作の紹介ですが、2017年12月アプリ「peep(ピープ)」リリースと同時に短編のチャットノベル作品として公開され、その後人気YouTuberの実況動画によって作品を知っていただいた方が爆発的に増えました。その後、シリーズ化し1つの長編作品となり、現在までの読者は累計120万人を超え、白黒のマンガ単行本も発売されています。
早速ですが荒井さん、Webtoon版の魅力を教えていただけますか?

荒井:Webtoon版ではストーリーもキャラクターもオリジナルで制作しているので、すでに『監禁区域レベルX』を知っている方でも新しい気持ちで楽しんでいただけます。Webtoonという形式を活かして、映像的な臨場感を目指して視覚的に楽しめるように作っています。縦スクロールならではの遊びも多く、スクロールしていくごとに”迫りくる何か”が姿を現すようなギミックにも注目してみてください。

大石:まさに、最近公開された6話目では、スクロールしていくごとに恐怖を感じる構成になっていましたね。

荒井:そうですね、せっかくWebtoonとして出すなら、スマホならではの楽しさがないと新しく作り直す意味がないんじゃないかと思っています。なので、スマホならではの読書体験というのは常々考えています。また、展開の多さはWebtoonの肝だと考えていて、意識的に展開を増やして、次が気になりやすい展開を目指しています。

大石:特にこだわった点を絞るとすると、どこになるでしょうか?

荒井:大きなところで言うと、原作の魅力を分解し、それをWebtoon版として再構築したところです。原作は、

  • 情報量の多さからくる「分からないけど気になる」という魅力

  • だんだんと怖いものが何か分かってくる、ホラーならではのシズル感

といった魅力があると考え、ホラー映画なども研究しながらWebtoonの展開を考えていきました。例えば、ゆっくりとしたシーンでも目が離せない飽きのない展開を考えたり。Webtoonのホラー作品でベンチマークとなるものが見当たらなかったので、新しいベンチマークを作り出すということは大きなチャレンジでもありました。

大石:仰るとおり、脚本においてもWebtoonのホラージャンルではテンプレートのようなものもない中、脚本はどうやって考えていきましたか?

荒井:動詞をキーワードにして組み立てていきました。『監禁区域レベルX』では「X(サイ)」というクリーチャーが出てきてレベル1、レベル2と発展していくのですが、例えばレベル1のシーンでは「逃げる」をキーワードにしています。それぞれのシーンで、異なる動詞をキーワードに置くことで、読者が飽きず常に新しい展開を楽しめるようにしていきました。似たキーワードが続くと読者がマンネリ化しかねないので、こだわっている点です。

大石:絵に関しては、こだわったポイントはどこになりますか?
荒井:”静”と”動”の質感のつくり方にこだわっています。”静”は、静寂の中でどうやってホラーの質感を出すかを考え、ホラー映画のポスターなどを研究しました。例えば主人公がただ部屋に居るような動きのないシーンで汚し(黒いカゲアミや粒子など)を入れたりしています。これによって、何でもないようなシーンにも不穏感を感じられるような質感を出しています。

”動”はアクションの部分ですが、Webtoonはフルカラーであり線もしっかり描かれているため「動きのない止まった絵になりやすい」という壁にぶち当たりました。例えば、白黒のマンガと同じ量の集中線を引いていても、カラーの情報量の多さに集中線が負けてしまいキャラクターが止まって見えてしまうと感じました。そこで、アクションシーンの多いWebtoonを研究すると、集中線の量がかなり多く範囲も広くかかっていたり、ブレるような効果が至るところに大げさめにあったので、それを参考にしていきました。

大石:この話題は、プロデューサー・アートディレクター・ディレクターでおこなうナレッジ共有会でも話されていましたね。

荒井:そうですね、そのような効果がないとアニメのスクショみたいになってしまいました。他にも衝撃波や煙など様々な工夫をして、絵が生きているように見せるにはどうしたら良いか考えました。

大石:他にこだわった点はありますか?

荒井:必ず各話に印象に残るコマを作ることを意識しています。『月光彫刻師』のプロデューサーの方はこれをスーパーカットと呼んでいたかと思うのですが、週刊連載していくにあたって、次の週まで覚えておいてもらえるようなスーパーカットを作りたいと考えています。また、印象に残るだけでなく、読者に好きになってもらえるコマというのを心がけています。

2. Webtoon作りで苦労した点とは?

大石:こだわった点を聞いてきましたが、苦労した点はありましたか?

荒井:画面の明るさです。ホラーの雰囲気を出すためには暗くする必要がありますが、Webtoonの読者はスマホで読むため、それぞれの明るさ設定が違います。少し暗く設定したスマホで読んだ時、想定していた感じと全然違う見え方になってしまったんです。ここで初めて、暗さを保ちながらも全ての人が見やすい絵作りが必要だと気づきました。

例えば、主人公が暗い部屋に居るシーンでは、光源がスマホの明かりだけになりますが、リアルに表現してしまうと視認性が悪いので、主人公の顔には嘘の光を当て見せたい箇所の視認性を担保しています。スマホの明るさを段階的に変えながら何度も調整していきました。

大石:これはホラーを作る上では知っておいた方が良いですよね。taskeyでは制作チーム以外のマーケティングチームやプラットフォームチームなど全てのチームでWebtoonを読んでレビューするのですが、そのレビューの中で「暗すぎる」という意見がいくつかあって、そこから試行錯誤をされていましたよね。

荒井:あとは、暗いシーンが続くと画として同じような感じが続いて、読者が退屈に感じるのではと考え、部屋の小物の色数を増やしたり、そこが映るコマを増やしたりして画の印象に変化をつけるように意識していました。

3. プロデューサー、原作者の好きなシーンは?

大石:これまで公開されている6話までで、好きなシーンはありますか?

荒井:3話で、お母さんが電話で涼花に、未確認生物Xとは何かを説明するイメージシーンです。

メシベから種を放出するシーンなのですが、一度縮こまって種がパンッと放出する描写が躍動感があります幻想的な色彩表現がとても綺麗で、フルカラーだからこそ活きる演出かなと思います。X(サイ)の存在は怖いのですが、神秘的でもあるという雰囲気を出していると思います。

大石:確かにそのシーンは神秘的で綺麗ですね。ちなみに私は、5話の Xを目の前にした主人公の危機的状況を、顔のアップ4連続で描いたシーンが好きです。

主人公の幼馴染が殺されてしまうシーンなのですが、幼馴染を描くのではなく、それをみている主人公の顔の表情の変化を4連続で描いていて、恐怖感が増すのと、芸術性すら感じました。

荒井:そのシーンは何度も話し合ったシーンですね。私もネームクリエイターの江頭さんも「さりげない演出」を好むので、直接的でない描写を模索してつくりあげたシーンです。
今後は、”怖い”や”気になる”以外の感情も生まれるシーンが出てくると思うので、楽しみに連載を待っていてほしいです!

大石:まだ公開されていない10話でも大きな見どころがあるとのことだったので、ますます今後が楽しみになりました!ありがとうございました!
(※スペースでは9話と話していますが、正しくは10話です)

▼Webtoon『監禁区域レベルX』はこちらから読んでいただけます(3話無料)


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Webtoon『監禁区域レベルX』予告PVはtaskey社内で制作しています!

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