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オバマと ミシェル

言葉はささやかな贈り物である。でも、それによって、人は何年も苦しめられたり、救われたりもする。

大学生の時にオバマ大統領のプラハでの平和演説の前半部分の暗記をした。
社会人になってからスピーチライターの小説をよんだ。
それから言葉を大切にできる人は本当に素敵だな、という気持ちが強くなっている。
特にオバマ大統領のスピーチは聞き返します。(もちろん日本語訳をちゃっかり読みながら)

最近、1月10日のオバマ大統領の1時間に及ぶ退任演説の全文が翻訳され、ようやく内容が分かるようになったので、改めてスピーチを見返している。
彼には優秀なスピーチライターがいるから、と言われるかもしれないけど、原稿に目を落とすことなく、あれだけの熱量で1時間も話し続けることは容易なことではない。 伝えたいという熱いパッションと、それを言葉に落とし込む才能がないと出来ないことだと思う。

特に、最後の10分、家族、副大統領、スタッフ、国民への感謝の辞は思わず貰い涙。 
政治的に詳しいことは全然分からないけど、
ミシェルへ向けられるオバマが見つめる瞳が、投げかける言葉が、ミシェルへの愛で溢れてる。
それに応えるミシェルが彼を見つめる目も同様に。
まだまだ2人は世界を溶かしてしまいそうに恋をしているのが分かってしまった。
あの2人の創る空気で、世界中から角がなくなってしまうんじゃないかと思った。
まだ見たことのない色の花が咲くんじゃないかと思った。

母親が子供を見つめる目も、舞台で観客が演者に送る視線も、世界の棘や黒いものを変形させてしまうんだって思った。世界ってそんなに甘くないし、平等ではないのはわかっている。
でも、そういうものって、ことって、人間らしい。
なんだか、この2人の醸し出す雰囲気がすごく好きで、2人が見つめ合うところをコラージュしてしまった。いつか私が家族を持つ時、こんな2人が、こんな家族が、いいな。甘いかな。


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