幼児期から育てたい国語力。具体的にどうする?
こんにちは,umenoです.
小学校から”国語”という授業が始まりますね
しかし,国語が関係してくるものはそれだけではありません
算数にも,生活にも,音楽にもホームルームにもあらゆる場面で国語は出てきます
文章を読んだり,話を聴いて行動したり,自分で意見を言ったり様々です
療育の現場ではよく”ことば”に関する悩み相談が多く聴かれます
「文章題が理解できない」
「音読が苦手です」
「話だけでは理解できない」
国語はあらゆる物事の基礎です
言い換えると母国語をいかに上手に使えるようになるかということでしょうか
今回はその点について,段階づけた練習方法などをお話できたらと思います
幼児期や学齢期のお子さんをもつ親御さん,教育や療育関係者の皆さまにとって少しでも参考になれば幸いです
①対話の中で形成される国語力
第一に”国語”はやりとりするための”ツール”です.相手に伝えるために,また,相手の発信を理解するために国語はあります.
そのため,幼児期から”やりとり”は意識して関わることをおすすめします.絵本は読み聞かせしますよね.抑揚をつけたり,子どもに語り掛けるようにお話してください.
そして,「あなたとお話していると楽しい」という気持ちを伝えながらやりとりをすると良いです.
②ことばの”イメージング”
文章を読む前に,発達段階として”ことば”を覚えます.そして,大事なのはイメージングです.つまり,この話がどんな場面でどんなことを言っていて,そこにいた人たちはどんな気持ちだったのかを”イメージできること”が文章読解の前に必要です.
幼児期でも学齢期でもやりとりの中で聴いてみてください.日々の出来事を振り返り,その時の気持ちを聴いてみたりすることからでも良いです.
そして「何をしたのか?」「どう思ったのか?」「今後どうしたいのか?」を聴かれた時に,イメージングが曖昧だと「忘れた」「わからない」と答えることも多いです.
そのような場合は,選択肢を与えて選ばせてください.「○○はどう?」と具体的にキューを出すと,イメージングが促通されることが多いです.
③どうしたら相手に伝わるのかを対話の中で教える
一方的に話をしても,相手に伝わらなければツールにはなりません.日々親子でやりとりする場合,もし子どもが言っていることが推測できたとしても「○○なんだね.こういう時は△△っていうとわかりやすいかも」と否定的にならずに伝え方を教えてあげるとよいです.
④文章読解もイメージング
文章読解もイメージングです.話ことばから習得したため,次は文章の理解へと進みます.ここもただ音読するだけでなく,対話を意識して関わってください.
「○○ってどういうこと?」といったように内容に関する質問をどんどんしてみましょう.
子どもが一生懸命答えてくれたら「面白いね.もっと聴かせてよ」と心を刺激してみましょう.
以前読書のことについて記事を書いていますので,ここも参考にしてください.個人的には文章を読んで,表出するという経験頻度がかなり大切だと思っています.
⑤文章を上手に書くということは一生のテーマ
文章作成については多くの本があり,文章が使われる場所によっても書き方を変えなくてはいけません.
文章を上手に書くって難しいですよね・・・
ただ練習すれば,少しずつ上手になっていくことが実感できるものでもあります.noteのように読んでくださる人がいるだけでも大変うれしく,モチベーションも維持できます.
親の手を離れてからも,常に勉強し続けることが大切ということを伝えていきましょう.
まとめ
いかがでしたでしょうか.国語力はとくにやりとりの中で上達する傾向があります.自身の事業としても,やりとりに重点を置きながら学習指導を進めていくつもりです.使える学力にしていくためにも.
本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.