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思い切りが大事やで!

実は高校時代、書道部に居ました。

書道部の顧問の先生は、後年とんでもない名誉を手にする方で、これを書いてしまうと誰なのかすぐバレてしまうレベルなので、名誉も名前も書かないでおきますが、まあ凄い方に習ったのです。

こう書くと、私の筆の腕前は凄そうに聞こえるのですが、私の腕前は残念なレベルでした。北斗の拳に出て来るキャラクターの強さに例えると、私なんぞはハート様にも及ばない雑魚キャラレベルの存在だと思います。

その理由は、私の書く字の癖が、普通に書くと「POP体」になってしまうからで、人からは「とでも書道をやっていた人とは思えない」と良く言われるのです。

実際に、昼の仕事の会社で新入社員の時に「熨斗に一筆書いてくれ」と頼まれて、書いたものを渡したところ、余りにも個性的な字を見て、二度と頼まれなくなったエピソードを持ってます。

ちなみに、同学年で一番の腕前が、私の友人でTwitter上に「わる様」として出て来る悪友。彼は何と、我が書道部のエースでした。
昔も今も、女子ネタやアングラなネタを提供する男でありますが、彼の書道の腕前は本物。
関東の有名大学に推薦入学できるレベルの持ち主だったりしたのです。
もう、本当にびっくりするぐらいの達筆で、書道部の顧問の先生が「久しぶりの逸材」と言ってましたから。
二人の年賀状のやり取りは、毎年額に入れて並べたいレベルにお互い仕上げているのが面白いです。

そんな書道部の思い出を語ると尽きないのですが、私も当時はあれこれ覚醒する前の暗黒時代。高校時代はびっくりするほど真面目に過ごしておりました。

私の字がPOP体であるのは疑いのない事実でありますが、書に書いてみると、よく先生に言われたのが「整い過ぎている」と言うこと。
先生曰く、「うまく書こうとする意識が強すぎて、躍動感に欠ける」と言われていました。

そのように言われた私は、逆に躍動感を意識して書くのですが、実際に書いてみると雑になってしまうのです。
このジレンマに陥り、書き方に悩み、それが解決しないうちに書道部卒業となってしまいました。

そんな書道部の顧問の先生のメッセージとして、唯一と言っていいほど残っている言葉は、この言葉です。

「時には思い切りが大事やで!失敗しても殻を破れるんやで!」

今でこそ「大胆なことをやるよねぇ」と言われるのですが、それは大学の終わりになってから。
この話はいくつもの経験を経て、今になってそうだよなと思える話です。

体裁を整えて、ある程度形にしてそれを見せるのも一つの方法ですが、それでは面白みに欠けると言うのは実生活でもよくある話だと思います。

書道の時に、アドバイスを踏まえて大胆に書いていた時期もありましたが、その通りにすると、最初の方は派手な失敗が多くなるのです。
ただ、それを続けることである程度少しずつ躍動感のある字を書けるようになったのも事実です。

壁にぶち当たった時、うまく行かない時、面白みを感じない時。
一度、思い切った手段を使うのも現状を打破する一手になると思います。
失敗しても、成功しても、自分の力になるのが一番ですからね。

時には思い切る勇気も大切だと言うのを、心の中に留めておきましょうね。

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