見出し画像

vol.3【体験談】写真集を出すときに準備する10のこと

電子書籍で写真集を出すシリーズ、先日より公開しているvol.1とvol.2のPV数がとても高く、関心度の高さに驚いています。ご拝読いただきありがとうございます。

今回は写真集を出版する際に準備するべき10のことを、自身の出版の実体験をもとにご紹介させていただきます。


ちなみに、写真集ですので「写真が必要」というのは必然であることから、この10つのことに写真は含まれませんのであらかじめご容赦ください。

ちなみに「1冊をつくるためにどのくらい写真が必要か」と思われる方もいらっしゃるかと思いますのでご参考までに、今回の本題の前に少しだけ先述させていただきます。(もう写真集のボリュームは決めている!という方は目次まで飛ばしてください!)


電子書籍で何ページくらいの写真集を出版できるかと考えたとき、電子書籍という媒体の特性上、ほとんどのサービスにおいてページの上限はありません。何ページつくろうと個人の自由です。中には撮りためたマニアックな被写体(世界の列車や、レアな昆虫など)を一挙に並べることで、図鑑や名鑑規模のボリュームになるものまであります。

2020年1月から半年ほどkindleでリサーチを繰り返した私の実感ですと、個人出版の写真集は96ページ前後が最も多い印象です。ページ数が100ページ近くになればなるほど読み応えとしての満足度は非常に高く、「この価格で100ページも読めました」というレビュー★5点満点で非常に満足されているレビューが投稿されていることも少なくありません。

一方で、24ページ・36ページといったものも見受けられますし、それはそれでもちろん写真集として成立しているのですが、やはり少ないページで見ごたえを出すというのは熟練のワザが必要となります。

少なくとも48ページ、頑張れられば100ページを目指すといいでしょう。

ちなみに、24ページ・36ページ・48ページ…というページ数を引き合いに出していますが、このページ数にこだわることはありません。ただ、こういったページ数が多く見受けられる理由としてはずばり、【紙の写真集】の意識が残っているといった形です。具体的に申し上げると、紙の写真集の場合は見開きや中綴じなどの都合でページが4の倍数になるように設定されています。「24ページをオーバーしたので26ページで出版する」、というケースは少なく、24ページをオーバーした場合は36ページの写真集として製作することがほとんどです。(あるいは気合で24ページ内で収めるかの二択)

電子書籍の場合は紙の写真集ほどページの制約をうけないため、自分の保有する写真のボリュームに合わせて製作すれば問題ありません。ただ、kindleを見渡した場合、冊子概要の【見た目】的に、ページ数を偶数にしたいカメラマンが多いという傾向があります。

また、kindleの場合はある条件を満たすとページ数が多いことで得られるメリットがあるため、少しでもページ数を多く稼ごうとする人もいます。電子書籍でページ数を増やすことのメリットについては今回の本題から少し逸れてしまうため、本連載の外伝記事にて執筆しようかと思います。(個人的に、ページ数を増やすことで写真集としての編集の難易度はあがるため 一概におすすめはしません)

さて、お待たせしました、本題に参ります。
vol.3となる今回の記事はこんな方におすすめです。

・写真集を出版したいけど 写真集を買ったことがあまりない方
・電子書籍で写真集を出す場合 写真以外にどんなページが必要かピンと来ていない方
・紙の写真集を出したことはあっても電子書籍の写真集出版は初めての方

くどいようで恐縮ですが、本記事からご覧いただいた方のために、私の自己紹介を掲載させてください。

画像1

当記事を含めた「電子書籍で写真集を出版するハウツー」の一連記事は有料マガジンに収録します。全部で7つの記事を収録する予定のマガジンは1,500円で発売中です。

本記事は300円ですが、一部の記事は500円で発売しますので、7つすべて拝読できて1,500円というマガジンは、価格にして600円~最大1,000円ほどオトクになります。

ご購入前にマガジンご購読もご一考いただけると幸いです。

◆電子書籍の写真集の内容で必要なもの

ここから先は

7,955字 / 5画像
この記事のみ ¥ 300

頂戴したサポートは日々の撮影活動と個展開催費に充てさせていただきます。ありがとうございます。