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10年、20年先のために懸けた20万円

毎日欠かさずにnoteを更新しつづけて、かれこれ半年以上が経った。夫から「毎日毎日よく書くことに事欠かないね」と感心される。

子育てをしているとインプットがあまりにも多すぎる。書くことや撮ることが好きな私としては少しずつでもアウトプットしていかないといつのまにか育児に窒息してしまいそうで、時間が許す限り文字にしているといったところだろうか。

今日くらいは100文字くらいをサラリと書いて別の原稿に着手しようと思っていたのに、目に飛び込んできたニュースでアウトプット欲が爆発したので今宵も少しだけお付き合いいただけたら嬉しい。

そのニュースと言うのも出産直前まで悩みに悩んだ「臍帯血(さいたいけつ」)についての最新ニュースである。

脳性まひの子にきょうだいの臍帯血 高知大が臨床研究へ
脳性まひの子どもに対し、きょうだいの臍帯(さいたい)血に含まれる細胞を使い、脳障害の改善をねらう再生医療の臨床研究を高知大学が始める。

臍帯血とは、母体と胎児を結ぶへその緒(臍帯)の中にある血液のことだ。血液をつくる元になる細胞がたくさん含まれているため、再生医療への応用が期待されている。

出産時にしか採取することができない臍帯血。これを民間バンクで保管しておけば、子どもが万が一脳の障害や白血病などの病気にかかったときに臍帯血によって治療ができるのではないかという話である。

話だけ聞くと「ぜひ」とひとつ返事をしたいところなのだが、採取した臍帯血を保管しておくためには民間バンクへの登録が必要であり、なおかつ保管料は10年間で20万円。

出産にかかる費用が私の産院では最低50万円(そのうち40万ほどは一時金がでるものの10万円以上の手出しは不可欠)、さらに臍帯血保管料で20万円。月々に換算すると月額2,000円、これを高いとみるか安いとみるか。

両親・義両親に相談するも、その当時は臍帯血を保管するかしないかの選択肢はなかったと言っていた。お金が必要なら出すわよと両親は相談に乗ってくれたが、20万円というそこそこの高額、本当に必要かどうかは見極めたいところだ。

民間バンクにはこれまでで5万人ぶんの臍帯血が保管されているという。この5万人という数字も、多いのか少ないのか私には判断がつかなかった。

そうこうしているうちにマタニティ生活はどんどん過ぎていき、あっという間に臨月に。夫と「できれば使わないことを祈りたいけど、万が一のときの保険だと思って」と話し合い、民間バンクへの登録を決めた。


産院に事前に採取キットを預けておけば、あとはすべて産院と民間バンクで採取から保管までスムーズに進めていただいて今に至る。

幸い、生後10か月の今、娘はなに不自由なく健康に育っている。このまま使わずに済めば、20万円は特に惜しくない。もっというと、もしなにかあって使いたいときに20万で娘のおおきな力になれるのならそれはむしろ安いだろう。

臍帯血がまた新たな一歩を踏み出したニュースを見て、そういえば臍帯血採ったなぁとふと思い出した今日だった。

健康はお金では買えないが、買える健康には投資しておきたい。


シルバーウイークのおかげで短かった1週間が終わった。週末は、たった2年しか使っていないベッドの解体作業に取り掛かろうと思う。どうしてベッドを破棄することになったかというのはまた日を改めて。

やはり、子育てをしていると毎日いろんなことがありすぎてアウトプットが追い付かない。

ここまでお読みいただいたあなたに感謝を。おやすみなさい。

2020/09/25 こさい たろ


頂戴したサポートは日々の撮影活動と個展開催費に充てさせていただきます。ありがとうございます。