合コンの二次会ノリでバチェロレッテ感想をつづる part1
【注】
本記事はAmazon Primeで独占配信中の恋愛リアリティーショー「バチェロレッテ・ジャパン」および、過去の「バチェラー・ジャパン」シーズン1~シーズン3の内容についてネタバレを含みます。コンテンツを最大限お楽しみいただくためにも未視聴の方の記事閲覧をあまりオススメしません。コンテンツをご覧いただいてからぜひいっしょに語りましょう。ご覧いただいた方は配信初日からほぼ徹夜で視聴してテンションがおかしくなっている私としばしお付き合いください。
2020年10月9日0時00分。待ちに待った男女逆転版バチェラー、『バチェロレッテ』の配信が始まった。
興奮しすぎて「バチェロレッテ」だか「バチェラロッテ」だか「バチェレラッテ」だか、夫とふたり、タイトルを口にするたびに噛んでいたような気がする。(正しくは「バチェロレッテ」)
タイトルに書いたとおり「合コンの二次会ノリ」で夫婦でバチェラーを視聴するこの時間がとても好きだ。合コン相手(キャスト)の見た目や話し方、さりげない仕草やそぶりから “どんな人だろう”と人間観察に徹したあと、ローズセレモニー後の “合コンの二次会” によって価値観の答え合わせをしてああだこうだと残り者の第三者が考察する。
お持ち帰りした・されたときよりも、二次会で「アイツ分かりやすすぎだったよな!?」と皆で考察する時間のほうが楽しかった私が、輪の中で最初に結婚するんだから、“真実の愛”なんていうのはてんでアテにならないなというのが私の持論。
さて、私の中でバチェラーのこれまでの作品に面白さの順位をつけるとするならば下記になる。
1位 バチェラーシーズン1
2位 バチェラーシーズン3・バチェロレッテ シーズン1
3位 バチェラーシーズン2
バチェロレッテがどんな展開を迎えようとも、バチェラーシーズン1の久保氏を超えることはできないだろうと断言してしまうほど久保バチェラーをある種のメンタリスト、および愛すべきサイコパスとして敬愛している私だ。
(余談。シーズン2の小柳バチェラーに関しては、個人的に久保バチェラーにハマらなかった人は小柳バチェラーを推すだろうなという気がしている。シーズン3の友永バチェラーはバチェラーとしてはともかく人間クサくて好き。ご結婚おめでとうございますゴーゴー恵。)
バチェロレッテを見ながら、「久保バチェラーだとこれは言わない」だとか「久保バチェラーも同じこと言ってたけどそういうもんかなぁ」などなにかにつけて久保バチェラーを比較に出してしまうほど、私の中でのバチェラーの基準は原点であり頂点である久保バチェラーであることを始めに書きおくことにする。
それから、これから書くことはあくまで私の一感想文なので、公式ホームページに載っている情報と配信されている動画以外の情報はなにひとつ知らないで書いている。繰り返すが「本人不在の合コンの二次会」で酒を飲み直しているときのテンションでお読みいただきたい。
はじめにバチェロレッテ・福田萌子氏の印象について。
CMで見ていた「見た目」の印象と、話しているときの印象は真逆だったといってもいい。婚約相手を絞り込んでいくという企画の特性上、イメージとしては役柄を演じているときの女優、名前を挙げると菜々緒や天海祐希のような、強くて凛とした女性のイメージだった。
ところが、思ったより物腰はやわらかく、驚くほど感情をストレートに顔に出す福田氏。
福田氏がワンオンワンデートをするたびに「久保バチェラーなら笑って流すけど福田バチェラーは問い詰めちゃうか~~~」なんていう会話をしていた私たちだ。
久保バチェラーは「THE 日本人」、福田氏は海外を渡り歩いていることからも伺えるように気質はかなり日本人離れしているといってもいいだろう。
立候補者たちの国籍・住居の海外率が高かったことからも、仮に福田氏がバチェラー1に立候補者側として出たとして久保バチェラーは早い段階で落としているような気がする。(賢いもの同士、結婚相手としてではなくビジネスパートナーとしてのほうが気が合うかな)
イベントオーガナイザー藤井氏が「俺は友達だと思っているけど、相手は俺のことどう思っているか分からない」と一歩引いて謙遜する姿は私からすると非常に好感が持てたが、福田氏は「あなたが友達だと思うなら友達でしょう?」とでも言わんばかりに不快感をあからさまに顔に出す。日本人女性ではあまり見ない返しだ。
面白いのは、イベントオーガナイザーの藤井氏はプロフィールにもある通り「1,000人切りのナンパ師」、一方で私のイメージだが福田氏は友達が少なそうに見える。友達が少ない=嫌われ者、でない。第一話で福田氏が友達として召喚した海外の女性。「きっかけは私のインスタグラムをフォローしてくれていて、」と。友達として召喚するのがその彼女!?といきなり混乱したが、同級生だとか、職場の同僚だとかがあがらないあたりから、友達が多いタイプではない気がした。
また、以前ローカル局で働いていた私が断言するが、“出役”であるモデルやキャスターは総じて皆友達が少ない。スケジュールの組み方が常人と違ってドタキャン・ドタ入りが多いということが一番の理由だろうし、福田氏もトラベラーとして世界をまたにかけていると固定の友達というのはそもそも作りづらい環境にあるように察する。
さらに、見目麗しい人からするとその美しさゆえに「優越感を感じてしまう状況」に辟易するのだろう。本人にその気がなくても「飲み会で自分よりブスだけを連れてきた」なんていう言いがかりに、言われた当人が一番傷ついている相談にもたくさん乗ってきた。世の中、皆それぞれ悩みがあるものだと同情した記憶がある。
友達が少ないと何が起こるか。バチェロレッテは実はあまり恋愛をしたことがないかな、というのが私と夫の共通の印象。1~2人と長くお付き合いをしてそもそもの経験人数が少ないか、数人とお付き合いはしたもののたとえば遠距離恋愛だったり数日で別れたり、恋愛らしい恋愛に発展しないまま別れてしまったか。
福田氏が年下の候補者に対してはどういうわけか口を開けばアドバイスしたり説教したりするあたりから、男慣れしてなさ具合が伺えるような気がした。
1話の感想を一言で書くと「料理研究家 北原氏 一択!」。
そしてやはりローズも彼の手に。バチェラー3から考えても、もうこの第一話で「一芸大会楽しかったですね、それではおひらきです」と初回で最終回にしてしまってもいいような気がするほど分かりやすい展開。(それでもこの後10話近く続くのがバチェラーの面白いところ)
ただ一点「結婚の相手」として懸念するのは、福田氏の喜ぶ顔を見てはにかむ北原氏は「年下彼氏」としては5,000点満点だが、婚約相手としては意見が分かれるかもしれないということだ。
北原氏は感情を素直に出すし、照れ顔に至っては「これはファンが増える」と確信する私。ファーストローズを渡すときなんか夫は「女の顔してるよ!ww」と笑うほど、なるほど福田氏はそういう表情を見せていた。(久保バチェラーならすまし顔でサラッと渡すんだろうに、感情が出ているところが福田氏のステキなところ)
今後北原氏は年下特有のわがままが出てくるのでは……または、バチェラー特有の「お気に入りを放置しがちになる展開」に北原氏が耐えられるだろうか、そこが今後の大きな見どころになると思う。ちなみに、ローズをもらった瞬間から表情がみちがえるほど自信に満ちているあたり、今作に関してもローズは麻薬。
それでは他にいいなぁと思った候補者を3名ほど。
それは通訳のエバンズマラカイ氏と、オーダースーツテイラーの牧野氏、そしてダークホースは画家の杉田氏。
画家の杉田氏は、紹介VTRを見る限り第一印象はとてもとてもとても良かった。しかし実際はオタクくささのあふれるコミュニケーションが…ちょっと…さらに思わず「舌ペロ」するあたりの仕草が無理だ…と思ったのだが、彼が2話以降をとても面白くしているからバチェラーはやめられない。
はじめのローズセレモニーで画家杉田氏が「最後の最後」で通過したことも、この後の選考に大きく影響してくるだろう。
恋愛は「はじめが良すぎると減点方式」「はじめが悪すぎると加点方式」となるから、良すぎる第一印象には注意が必要だ。皆の輪に入れずひとりルームで泣いていたという“超減点”から、彼の描いた素晴らしい作品が彼を「最後の一人」としてローズセレモニーを通過させる。いや、もしかしたらレッドカーペットでの初対面で見せた「線画だけの絵」。初回で返してしまうのは気が引けただろうか、福田氏は特にお育ちも良さそうだし、そういう忖度はするタイプに見える。ここで最後の最後で通ったからこそ、彼がなにをしてもそのひとつひとつが「いいやつじゃないか!」とプラスに転じてくる恋愛マジックだ。
さらに不利だと分かっていながらでも筋トレを必死にがんばる姿は良すぎた。「いい男2020」に私が勝手にノミネートしておく。
オーダースーツ牧野氏は同性に対しては強くあたるあたり、釣った魚に餌を与えないタイプかもしれないが尽くせば応えてくれるタイプにも見える。
結論:いい人ではありそうだけど面倒くさそう
さらにバチェロラッテに参戦した理由として「結婚したいから」についで「スーツの良さを広めたい」などと超いらない本音をぶちこんだあたり、実際はなかなかアザとい性格とみた。それでも落とさなかったあたりをみると、顔なり職なりなにかしら気に入った部分があったのだろうか。今後に期待。
イベントオーガナイザー藤井氏は友達に欲しい男子No.1。バチェロレッテを機に彼の主催イベントに行ってみたいと思う人は多い気がするし、私もその一員だ。ただやはり合コンの幹事が、モテるわりに恋人がいないのと同様に、藤井氏が1,000人斬りのナンパをしていても結婚はしていないことも、なんとなく分かる。結論:夫になったら疲れそう。
役者五島氏、クセが強い。旅作家 芹澤氏、帰ってくれ。美肌家、すごいなー(棒読み)
いつでも落とせる候補者・またの名をゆきぽよ要員(と私が勝手に呼んでいる)歌手のローズは、初回で距離の詰め方を間違ったものの、滑ったことに気が付いてすぐに謝罪できるあたり、本当のところはシャイかな、という予想。いい人そうだが、そこはやはり ゆきぽよ要員としてラスト何話かで歌を残し去っていく感じだろうか。
通訳エバンズ氏のワンオンワンデートは素晴らしかった、ふたりは合うと思った。距離感もいいし、2ショットがとてもよく似合う。ただ懸念は一点、共通の悩みをもつ二人だが、夫婦生活に置いて傷のなめあいをしたいかどうかというと話はまた別のような気がする。一方で、たとえば結婚後にエバンズ氏が福田氏のマネージャー兼通訳として働くというのはとても容易に想像できるので、やはりこちはも今後に期待。
釣りに潜ってヒトデを持ってきた映像クリエイターは……ひ、ヒトデかぁ。おまけに不倫の過去かぁ。お帰りください。
意外と中国からの刺客・黄氏が面白い。私は勝手に悪口マシンと呼んでいる(※バチェラーを最大限楽しむための誉め言葉)。
今までも候補者をディスるポジションの参加者は多々いたが、彼の場合はなんといっても巧妙なワードセンスと例えの言い回しが素晴らしい。
「シンデレラのいじわるな姉2人の言い合いを聞いているみたいだ」には笑った。どこかで使いたい。
福田氏はなにかにつけて真実の愛 と連呼しているけど、真実であろうと偽装があろうとすべて流したり受け止めたりできるのが結婚なので、とりあえずいったん居心地の良さを中心に考えたらどうだろう。
夫の帰宅を待って4話を見ようと思いつつ、家にあったプリザーブドフラワーの薔薇を様々なアングルから撮影して楽しんでいる私だった。
話数が進むにつれて、またバチェラー走り書きnoteにお付き合いいただけると嬉しい。5,000文字も読んでくださったあなたに感謝を。ローズを受け取っていただけますか?(終)
2020/10/09 こさい たろ
▽つづき バチェロレッテ感想を語るpart2
/好評発売中\
**関連note過去記事